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中二ポエム  作者: 九四山井耐排夢
And now, I would like to do something different.
104/769

Private) 異邦人

心が平坦になる

誰かに叱られ

怒られて

傷つくと動悸激しくなって

しこりと共に体に残る





言いたいことは言えぬまま

対人はまるで爆弾を

扱うような手探りで

ラポールどころの話でなくて

あった直後に緊張が

弾けてそのまま寝込む始末と



行き場ない疲れ

深呼吸

それをため息と間違われ

再び重荷をしょいこんだ




気違いであると

異邦人であると決めたなら

世間の尺度を伺うことは

矛盾に等しいものなのだ、と




尺度が理解できないような

そんな人間ならば本物

けれど「如何に自分は人と違うか」と

自問自答を繰り返すなら

それは単なる憧れと




心療内科の経験者

自分がお荷物であるがゆえ

せめて誠実であろうと欲して

自分をさらけ出してみりゃ

敬遠されるようになる





行き場失った

エネルギー

神社で発散

してるのか?

そのうち新たな症状が

ひょっこり顔を出している

気が付きゃ買い占めているお守り




静かな夜は

すぐ過ぎる

誰にも邪魔を

されることない

物思いに耽り

読書楽しむ

夜こそ満喫できる時間



なんて言ってはみたものの

ただの睡眠障害と

寝るのは苦痛で

寝るのは怖い

どうせ朝には

起きられない

体のこわばりはいつも

微睡みのうちにやってくる

堪えようのない動悸と共に




誰もいない

誰も叫ばず

静かな夜に乾杯を



生活リズムを直せとは

言われてできれば苦労せず

起きる時間もめちゃくちゃで

家族に会わせる顔もなく




心の病

不条理と

突如押し付けられた

ギフトを

その原因を探りたく

ロキソニン飲んで額押さえて

茫漠とした脳内に

喝を入れつつ本漁る

眠れば忘れてしまうのに




肌を重ねる

それだけで

特別な気持ちになっている

わずかな温もり

一時は

寂しさを忘れさせてくれる

それも今では届かぬものと





自称続ける異邦人

小心者はボロを出す

いつかはオレも不条理の

矛先と向けた

親、祖父たちの

世代許せる日が来るだろうか


イカレた頭で考えて

そのうちなぜか首を振る

「オレのビョウキの原因の

 矛先はまだ見つからぬ 」と…



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