102/769
Affair) リベンジラヴ
破局した
あの恋人と
出会う直前に戻れるならば
自分は果たして告白を
したりあるいは
されたりと
歴史繰り返すだろうか?
バカバカしくて
やるせない
それはフラれた自分への
自嘲かあるいは
新たな恋を
見つけたであろう「元」恋人への
嫉妬なのかと思う始末で
仮に戻れたとするならば
自分がフラれる未来のために
あえて恋人拒絶して
陰湿な笑みを浮かべるか?
捨てられるのはただ単に
自分に価値を見いだせないと
思われたからに過ぎないのに
恋を知るとは
「捨てられる」
そんな不安を知ることなのだと
元恋人にメールして
あえて「友人」強調し
「お前はフラレた負け犬」と
自分自身に刃を向ける
精神的なリスカも楽し
恋なんてもの
どうやって
成り立つのやら
わからずに
よく考えりゃ友達だって
全く同じことなんだとね
普通の恋愛
普通の出会いに
別れを告げて
始めよう
孤独に馴れて
そのまま死ぬこと
その訓練すら
誰とも分かち合えないままに
愛しさ行き場失って
憎さへ変わるこの頃に
既にあちらは受け止めるような
「特別な思い」あるはずもなく
ゆく当てのない恋心
人恋しさが癒えぬまま