氷の中の花
架空中国神話。
天の川の精霊である天漢童子の天河(てんが)は、従姉姫に当たり氷花公主の忘れ形見でもある氷霧姫(ひょうむき)に一目で恋に落ちた。
その想いは長く続き、成人して天漢公子になっても変わらない。
天河は、時を止めた氷霧姫を「姉上」と呼び、熱心に花を届ける。
それを氷霧姫は氷柱(つらら)に閉じこめて愛でる。
氷の中の花は、色あせることはなく永遠に美しい。
けれども、その花にふれることはできない……。
天河は想いを花に託して、決して氷霧姫にふれようとはしなかった。
儚げな従姉姫に無理にふれようとすれば、今までの関係が崩れてしまうことを知っていたから。
「紅の空」でも掲載中。
天の川の精霊である天漢童子の天河(てんが)は、従姉姫に当たり氷花公主の忘れ形見でもある氷霧姫(ひょうむき)に一目で恋に落ちた。
その想いは長く続き、成人して天漢公子になっても変わらない。
天河は、時を止めた氷霧姫を「姉上」と呼び、熱心に花を届ける。
それを氷霧姫は氷柱(つらら)に閉じこめて愛でる。
氷の中の花は、色あせることはなく永遠に美しい。
けれども、その花にふれることはできない……。
天河は想いを花に託して、決して氷霧姫にふれようとはしなかった。
儚げな従姉姫に無理にふれようとすれば、今までの関係が崩れてしまうことを知っていたから。
「紅の空」でも掲載中。
第一章 天に天漢(天の川)在り
2019/11/09 19:06
第二章 陽光消しゆく、冬の少女(おとめ)ら
2019/11/16 20:00
第三章 虹の君が天漢の君をからかうこと
2019/11/23 20:00
第四章 天漢公子と天漢童子
2019/11/30 20:00
第五章 寒花宮の薄氷を履(ふ)む
2019/12/06 20:00
第六章 成人の儀
2019/12/13 20:16
第七章 四季の風を司る佳人
2019/12/20 20:00
第八章 天漢公子、名花を勧めらるる
2019/12/27 20:00
第九章 氷霧姫、氷の柱を大切にす
2020/01/03 20:00
第十章 天漢公子、寒花宮を訪れる
2020/01/10 20:00
第十一章 天伯の答えと軍破王の問い
2020/01/17 20:00
第十二章 垂氷公主の怒り
2020/01/24 20:03
終章 新しい世界へ
2020/01/31 20:00
(改)