表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/56

信仰と恵みの大地メルキア

誤字・脱字等見苦しい点があるかと思いますが頑張って描いていく所存です。


また、投稿が遅いため、予めご容赦下されば幸いです。

 かつて光の人々は、漆黒の中に一つの箱庭を作り上げた。


 決して繰り返す事の無い、何時しか輝ける新たな未来への幕開けを願った彼等は、庭に様々な命の種『源素(リグラム)』を撒いた。


 飛沫(しぶき)を上げる体液


 饒舌に唸る母体


 命を繋げる体毛


 こうして生まれ育った小さな命に、光の人々は自らを神と称してこう伝える。


『創生の灯火は、大いなる導きの光を信じて永遠の安らぎを与えん』


 その言葉を授かった小さな命は、軈て星の子となって光の人々を頑なに信じた。


 こうして光の人々と小さな命達の関係は、信仰と恵みを交わす事により、その繁栄を築く事となった。


 光の人々が住まう地、『天界エルキア』。


 小さな命の住まう地、『信仰と恵みの大地メルキア』。


 その名と共に、世界は創生の時を経て、新たなる未来への幕開けと歩み始めていく。




 そして時は神暦、下界であるメルキアを生きる人々は、天界の神々によって未だ治められていた。


 神々は、その絶対的な力によって下界の人々の忠誠心を不動のものにしていたが、その歪みは、訪れる。


 ある日、天界を束ねる神王に異論を唱えた一人の神からの対立によって、天界は分断の時を迎える。


 これは、後の聖戦となり、下界の人々を混沌に導いた。


 事態を重くみた神王は、永い戦いの末、劣性となった対立する神々に罰を与え、星の中へと封じ込めた。


 終息に思えていた聖戦も、それは単なる天界からの慈悲にしか過ぎなかった。


 永い月日が流れ、封じ込められた神々は悪魔となって甦り、再び天界を消滅するべく魔王を生み出し、信仰しようとする下界の人々を力で支配しようとした。


 侵略された地は血と涙で染まり、下界は次々と絶望の渦に呑まれていく。


 天界の神々は、甦った悪魔の世界を『冥界』と呼び、そして下界の人々は、魔王が支配する大地を『魔界』と呼んだ。


 天界と冥界が対立する、光と闇が支配する時代は始まる。




 そして数百年後……




 天界は再び混沌へと呑み込まれようとしていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ