おとぎの園のオオカミ
あるところにとても優しい木こりがいました。その木こりは森に住んでいました。その森にはたくさんの動物がいて、その動物たちにも慕われていた木こりは毎日楽しく暮らしていました。
そんなある日のことです。その森に、ある可憐な少女が花を摘みに来ました。その少女に木こりは恋をしました。
木こりは勇気を持ってその少女に話しかけ、意気投合した二人はすぐに恋人同士になりました。
木こりには話していませんでしたが、実はその少女は森に住む魔女の孫だったのです。
その魔女は少女の事をとても可愛がっていたので、少女の恋人である木こりのことが気になり、様子を覗きにいきました。
その時たまたま木こりのもとに、幼馴染の少女が訪問していたのです。その仲の良い様子を見た魔女は烈火のごとく怒り、少女に自分が見た光景を話して反対しました。少女は木こりに話を聞き誤解が解けますが、魔女は聞く耳を持ちません。
あまりにも二人が仲がいいので魔女は試練を与えることにしたのです。それは、お互いの姿が変わり記憶を失ってもお互いが惹かれ合うのかという物でした。
その時に、誰にでも優しい木こりは、皆から嫌われる狼の姿に変えられてしまいました。そして、愛しい彼女を探すように森の中を彷徨うのでした。
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