プロローグ:おさななじみ3人組☆
せつないラブストーリーです。おさななじみの恋って・・せつないですよね。
『ピンポーン』
家のチャイムが鳴った。
「ほら、百合!雄太君と雅樹君が来たわよ!」
一階からお母さんの怒鳴り声がしてくる。
あぁ、もう!分かってるって!うるさいなぁー!
心の中ではブツブツと文句を言っているのだが、今はそんな余裕はない。
時計を見た。7時45分。やっっべ!雄太と雅樹、怒ってるだろうなぁ…
そんなことを思いながらバタバタと階段をおりる。途中で落っこちそうになって、あわてて、てすりにつかまる。
ふう…危ない危ない!って、急がなくちゃっ!
超特急で靴を履き、ドアを開ける。
「おせーよ!」
雄太と雅樹の声が私を出迎えた。
朝っぱなから
「おせーよ!」はひどいでしょ。せめて
「おはよう」にしようよ。
「なんだよ、このボサボサ頭は。」
そう言って、雄太は私の頭をくしゃくしゃにした。まぁ、もともとくしゃくしゃなんだけど。
「なにすんのよ!髪の毛がくしゃくしゃになっちゃったじゃない!」
私は髪を撫で付けながら言った。
「バーカ。もとからくしゃくしゃだろ。」
雅樹が笑いながら言った。
「んもう!行くよ!」
私は、ズカズカと大股で歩きだした。
後ろから、雄太と雅樹の笑い声がする。こうして、私の一日が始まった。
私がイライラしながら歩いていると・・・
「百合〜!」
「美美香、おはよう。」
「くらいわねー」
「だって朝からこいつらだよ、わかる?」
「いつもそうじゃなーい」
「人ごとのように・・」
「雄太くんに雅樹くんもおはよう★あいかわらずかっこいいわね〜」
「そんなことないよー」(雅)
「美美香さんもかわいいっすよ」(雄)
「いいなー!百合は。いつも王子がおむかえにきてくれるんでしょー?」
「おおげさだよ〜美美香〜」
「ちょっといい?」
(小声)
「あんたどっちがスキなのよ!」
「はあ!?」
「女子のNO、1とNO、2なんだからねー」
「このままだと、かんたんにとられちゃうよー」
「どっちが好きって言われても…考えたことがなかったなぁ。いつものことだし。つーか私、あいつら(雄太と雅樹)のことを男って思ったことがないかもしんない。友達だからね」
美美香はため息をついた。そして、いつもより暗い口調で言った。
「いいわね百合は。なんだか楽しそうだわ。でも、油断してるとホントに取られちゃうよ。なにしろ、人気No.1とNo.2なんだから。いつまでも今の状態が続くなんて思ってたら後で泣くからね。」
そう言うと、美美香は長い髪をひるがえして去って行った。もちろん、雄太と雅樹に手を振ってからね。
よくわかんないけれど、せつないラブストーリーをかいてみましたー!よろしくおねがいします!