翔矢の願い
一回戦終了と共に星晶戦争が本格的に幕をあげます
「危なかった・・・後少し遅かったら蜂の巣されているところだった」
俺はそういった後倒れるように倒れた木々にもたれかかった。
そこへさっき別れた少女が走って俺のところに来ると話しかけて来る。
「この様子だと君も勝ったみたいだね」
少女が走ってきた方を見ると俺が倒した男同様相手の方も地面に倒れていた。
少女に傷がないことからそっちは圧勝だったのだろう。
それよりも本当にここは不思議なところだ。
さっき戦った時に何箇所か傷を負ったが傷からは血ではなく光の粒子のようなものが傷元で光っておりそれはだんだんと小さくなるごとに肌が再生し、修復されていく。
それに身体能力もある程度上がっているようだ。倒した男も蹴った瞬間、数十メートルは飛んでいた。
今自分が気付いたことを振り返っていると倒した男の星痕が浮かび上がり光の球体になった瞬間左手の星痕に吸い込まれ、男は光の粒子となって消えていった。
同時に自分たちの空間がガラス細工のように砕け散るとそこはさっきまで俺がいた景色が広がっていた。
スマートフォンで時間を確認して見るとすでに22:28と出ており景色は暗闇一色になって周りにはいくつか街灯が
灯っていた。
『もどってきたのか?』と自分の認識を再確認していると遠くから足音と共に話し声が聞こえる。
新手かと思い警戒するが話し声が聞こえる方にいたのは、さっきまで自分たちと戦っていた男たちだった。
驚愕した俺は、戸惑いを隠せずその男たちに詰め寄る。
「おい!!さっきのはなんなんだ!!何が目的で星晶戦争に?!」
荒々しく尋問するが男たちから帰ってきた返答は、
「は?星晶戦争?何いっているんだ?俺たちは今家に帰っているところだぞ」
何も知らないように男が話すと男はもう一人の方にも同意を持ちかける。
「いや俺も知らんな俺たちは、さっきすぐ近くの居酒屋で飲んだ後そこの公園で酔いつぶれてしまってたみたいでね」
「わかったならそこを退いてくれないか」。
そういった後男たちは、俺とすれ違い帰路である方へ歩き去ってしまった。
呆気にとられていると少女は
「敗者は星晶戦争に関する記憶を抜きとられるのさ、星晶戦争に干渉されることを防ぐためにね」
「お前らはなんのためにに星晶戦争をするんだ?」
静かに怒りを露わにする俺に対し少女はその質問を待っていたとばかりに返答した。
「願いを叶えるためさ」
「この戦争を勝ち上がり最後まで残っていた暁にはあらゆる願いを叶えることができる」
「君はこの戦いで何を望むんだい?」
突然何を望むかと聞かれ一瞬考えてしまうがすぐに答えは出た。
俺の願いは・・・
「俺の願いは普通の体で生まれ変わって人生をやり直すことだ」
台風で学校が休み→課題終わった→なら小説書くしかないじゃない(マミさん感)の4話です。書くのですと数多のなろう作家の啓示を受けたので多分2週間に一本のペースになります。
中二病患者の戯論だと思って暖かい目で見てくれると幸いです