星痕の導き
謎の少女により星晶戦争に参加してしまうこととなってしまう翔矢。突然戦うことを強いられることに困惑しながらも戦うことを決意する果たして勝利を得ることはできるのか
そして謎の少女は一体何者なのか・・・
あの時あの瞬間それはまるで一つの神話を体現していたような感覚に陥っていた。
謎の啓示とともに現れた極彩色の星空、二人のの持つ神器のような武器、そして自身が心象戦争というわけのわからぬ戦争に参加する権利を得てしまったこと、唐突で、あまりにも現実味が起きない出来事を前に俺は、心の中で夢なのではないかと思っていた。
俺と同じ銀髪の少女から鳩尾にDIVEされるまでは・・・
「ねぇ・・だ・・・い・・じょ・」
朧げに少女の声が聞こえる。
あの後一瞬だが意識が飛んでいたようだ
段々と意識が覚醒し、自身の眼に少女の顔が写り込む
少女は赤眼で上品な格好をしておりその外見からは大人びた雰囲気が感じられる。
「あっ起きた!さっきはごめんねようやく私の星誕者のパートナーが見つかったからはしゃいじゃって」
「おいここはどこだ!!星晶戦争ってのは一体な・・ふぐっ!!」
唐突に話しかけてくる彼女に戸惑いを隠せず思わず言いがかろうとしたが少女によって口を押さえ込まれた。
「今翔矢が気を失っている間私たちは今隠れているわけだけどいつ探られてもおかしくない手短に話すからよく聞いて」
周りを良くみると俺は今公園のよくある穴の中に入る遊具の中にいるようだ。
唐突に発言権を失い思わず舌打ちしてしまうがいつここを探られるかもわからないのでおとなしく話をこくことにした。
「君は、星晶戦争のパートナーとして私と戦わなくてはいけない」
「君の左手に星痕と呼ばれるものが刻まれているだろうそれが星晶戦争に選ばれた証さ」
彼女が右手を見せると右手の甲には彼女が言ったものであろう星痕が刻まれてあり、俺の左手にも少女同様左右対象ではあるが、少女と同じ星痕が刻まれていた。
「この星痕のエンブレム・・・これは天秤か?」
「そう、この星痕は天秤座をモチーフにした星痕で参加者いわゆる星誕者はそれぞれの星座を元にした。星晶武装と呼ばれる能力を持っているんだ。」
「で、俺の能力は一体なんだ?」
「戦ってみればわかるけど僕は、君の能力を知っているから教えちゃうねきみの・・・」
「そこかぁ!!」
一人の男の声により少女の声が遮られ銃剣から光弾が発射される。
俺は、その瞬間遊具から光弾の衝撃破を受けつつも脱出する。少女も俺同様に脱出したようだ。
今まで隠れていた遊具は光弾により跡形も無くなっている。
「撃ち漏らした男の方を頼む。」
さっき撃ってきた相手とは違う男が銃剣を構えると光弾を打ち出し光弾は障害物となっていた木々を避けつつまっすぐ俺の脳天に迫ってきた。
「翔矢!!剣を出して防いで!!」
剣なんてどこに?!と思ったがイメージで発動するのか左手には剣が握られておりとっさにに受け止めた瞬間目の前にアナログカウンターのようなものが出現すると、数値が減るとともに光弾も小さくなり0になった瞬間消えて無くなった。
「これが俺の能力?!」
「そうきみの能力は剣で触れたものの質量を下げることができるの」
「今言えるのはここまで僕は、さっきの爆発させるやつをやるから君は曲がる方をお願い。」
そういうと少女は向こうの相手の方へ走り去ってしまった。
「聞きたいことは山程あるがまずはあいつを倒すのが先だな」
男は俺の能力を警戒しているのか距離を離しこちらを警戒する。
『距離のアドバンテージがあるなら』
俺は迂回しつつも距離を詰め相手の懐に入ろうとするが、敵が撃ってくる光弾が進路を塞ぎ襲いかかってくる。
『今の所撃ってくる弾は全て俺の方に向かってきやがる』
どうやら敵の能力は撃った弾が自動的に俺をホーミングする能力みたいだ。
どうにか全弾引きつけて障害物に当てつつ剣で迎撃して難を逃れる。
『どうする・・・さっきの弾を引きつけつつ相手に当てて自滅させるか?いやおそらく相手もそれを警戒しているどうにかしてあの弾をまとめて迎撃しつつ相手に近づければいいんだが・・・』
そう考えているうちに男は星痕を銃剣にかざし弾を装填して体制を整えている
『少し危険だがやってみるか』
俺は決意を固めもう一度迂回して距離を詰める
男はさっき同様光弾を放つが迎撃はせず紙一重でかわしつつ距離を詰める
そして相手の懐に入るために地を思い切り蹴り上げ跳躍する。
相手もそれを予測していたのか懐からあらかじめ作っていたであろう弾を装填して銃剣を構え直すが
「なっ?!」
相手ようやく気付いただろう俺の左手の剣が握られていないことに
男の死角に隠していた地面に刺した剣の能力により周りの地面がひび割れ崩れるそれによって木々が倒れホーミングしてくる光弾の盾となり男はその衝撃で転倒する。
男はとっさに銃剣の剣の方で対抗するが
それよりも早く跳躍の勢いを生かしてはらわたに蹴りを叩き込んだ後
男は仰向けに意識が途切れ動かなくなった。
そして俺はここから星晶戦争に足を踏み入れることとなる。
期待されてないのに3話を書いちまったぁぁぁぁどうも騎士飲み屋吐苦労です。今回なぜか書いてしまいましたが評価がある程度つくか気まぐれで続きを書きたいと思います。