Chapter_16 決戦の始まり
意識がぼやけている。霞掛かる世界は徐々に晴れてようやく気絶から回復したことを認識した。
ここはどこだ? 辺りを見回すと大きな湖があり、その周りは砂漠だけが広がる世界だった。ここは草が生い茂ている、オアシスか? 我は一体どうしたと言うのだ? 確か、我が娘エウカリスを助け出さんとしたがイデアに阻まれ殺されかけた。
だが助けられた、そうだ女に助けられたのだ。。
「気が付いたか?」
その声は湖から聞こえて来る、そこには銀の髪に褐色の肌をした女がいた。この女が我を助けた人物だ。
「……助けてくれたこと礼を言う。だが、お前は一体何者だ?」
「俺様の名はフォルティス、エリスとは知り合いだ。あの時、話を聞いたが、お前が……エリスの父親なのか?」
「ああ、我はエウカリスの父、偽りはない」
そう、父親なのだ、どんな形であったとしても。
「……ここは?」
「奴等のアジトから少し離れた場所で見付けたオアシスだ。ラッキーだったぞ、あのまま砂漠をさ迷っていたら死んでいたな」
「そうか……ぐぅ」
「無理に動くな、応急処置はしたが完全には治っていない、傷が開くぞ?」
「何から何まで済まない……」
「彼女は気にするな、エリスの父親だからな」
と言って笑う。詳しくエウカリスとの関係を聞くと、しばらくの間一緒に暮らしていたらしい。
「本当の家族の様に過ごした。だから俺様はエリスが可愛くて仕方がない、妹って感じでな。……だから守ろうと思った。そのエリスがあんたを助けたいと願ったから助け出した。ただそれだけだ。それより、えっと……プセバデスだったな? 教えてくれないか? エリスの父親であるあんたは何故ヴァンクールにいたのかを」
「……あいつとの約束の為だった」
「あいつ?」
全てはあの日、エウカリスが生まれた日に遡る。
まだマリアンヌが生きていた頃の話だ、彼女は生まれつき体が弱かった。そんな不幸すら跳ね退けるかの如き明るさで懸命に生きていた、そして優しい女だった。
そんな彼女を愛した、二人で幸せな日々を過ごした。
子供が出来るのはそう遅くなかった。
段々と膨らむ腹は命を育んでいるのだと実感した。だが、彼女の身体は弱い、出産に耐えられないと医術師が言う、だが彼女はそれでも生むと決意を伝えた。
彼女はエレオスを出産した、だがその直後に生死をさ迷ったが、何とか無事だった。
そして、二人目の命を授かった。
『マリアンヌ、この子を生めば今度は……』
『私は生みます。もう、このお腹の中で生きているんです、殺すなんて出来ません。それに……夢を見ました』
『夢?』
『この子は“再生の子”だと言う神託の夢です。多分、神が私に教えてくれた……この子は七の巫女……あなた、約束……しても良いですか? エレオスと、お腹にいる赤ちゃんを、全ての悪から守ってくれませんか?』
『守るのは当たり前だ、まるで死ぬ様な事を言うな』
『あはは、怒られちゃいましたね。でもこの約束は私がどうなろうとも……守って下さい』
我は約束した、エレオスと生まれて来る子供を守ると。
それからエウカリスを生み、体は耐えられずに息を引き取った。
我は必ず守る、約束の為に。
「エウカリスが一歳になった頃だ、ヴァンクールという組織を知ったのは。奴等は何処からか七の巫女が生まれたと知った、このままではエウカリスが危険に晒される、そこで我は奴等の組織に入り、エウカリスの居所の情報を掴ませない様にした」
「そうか、奴等の内部から情報操作をして守って来たのか」
「ああ……だが一族からヴァンクールに入って来た裏切りの男、エフニディのせいで居場所が暴かれた。あれは予想外だった」
「そうだっか……さて、これからだがどうする? 二人共怪我人だ」
「それでもやるしかない、もう時間も少ないのだろう? やらなければならない。エウカリスを助ける為にも」
「そうだな、ここで言い合っていても始まらない。……俺様はリヴァーレを止めたい」
リヴァーレだと? フォルティスは奴と知り合いなのか? 聞いてみると、イデアがかつての師であり、リヴァーレは共に学んでいた仲間らしい。
そうか、彼女も何かを背負い戦っているのだな。
「日蝕は明日だ、それまでは安静にして。体力を温存した方がいいだろう。プセバデス、しばらく寝ていろ」
「そうさせて貰う、目が覚めたら出発だ、エウカリスを助けに……」
命より大切なもの、人はこう聞かれたら何と答えるだろうか? 我の答えは決まっている、エレオスとエウカリス、二人が我が答え。
マリアンヌの約束を胸に我の意識が薄れて行った。
◆
寒い、薄暗く長い洞窟の中はひんやりとして肌寒かった。俺達はエレオスが鍛えた一族の戦士達と共に、砂漠へと通じている洞窟を進んでいた。
「寒いなここ……」
「マモ、あなた男の子でしょう? 我慢なさいよ、それでも身体鍛えているの?」
「コート着ているテメェには言われたくないな! 暖かそうじゃないかよ!」
アリアの奴め、自分はいいよな暖かそうでよ。こっちは上一枚だけなんだぞ。
「何を騒いでいるんだ君は、緊張感と言うものは無いのか」
先頭を歩いていたエレオスが俺に言いやがった、ちくしょうめ。
「やーーい、エレに怒られてやんの!」
「アリア、テメェ……あれ? そう言えばおっさんは?」
「パパなら、仕事仲間に助っ人を頼みに離れているわ、味方は多い方が良いからね。仲間の連中もあたしと思考が同じなの、刺激がない人生はつまらない、厄介事大好き! 自然と似たものを持った奴等がパパを慕っているわ……この大陸全ての人のピンチだもん、絶対参加してくれるって」
確かに味方が増えるのは心強い。集まったとして、一体どれくらい来るのだろう? おっさんの仕事仲間は大陸中にいるって聞いた事があるからな、予測が付かない。
「あ、ねぇマモ、新しい能力の名前って何? 前の能力は予測だったでしょ?」
「ああ、そうだ。新しい能力の名前は『超感覚』だ、まだ長時間は使えないけど、何とかなるさ」
「護、油断だけはするなよ」
後ろを歩いていた親父からの突っ込み、分かっていると言い返してやった。油断出来る様な相手じゃないからな、必ず勝つ、必ず助ける。
「そうだアリア、俺さ、ちょっと気になる事があったんだけど、ヴァンクールの奴等は日蝕の日なんてよく分かるよな」
「え? ああ、マモは外の人間だったっけ。教えといてあげる、毎年、同じ日、同じ時間に日蝕は必ず起きるのよ」
「毎年だって? 同じ日、同じ時間にかよ? 信じられないな」
「この大陸に住むあたし達には常識なのよ、聞いた話だとね、先代の七の巫女が帝国を倒した時間と、日蝕の現れる時間がまったく同じなんだって。巫女の能力のせいなのか、それとも……帝国の皇帝の怨念でなるのか、なんて噂話があるくらいよ」
「おっ、怨念だと?」
まさか、そんな事ある分けないだろうが。もしかしたら七の巫女の能力のせいか、どっちにしろ何だか嫌な感じだな。
しばらく歩いていると、エレオスが話掛けて来た。
「おい、そろそろここを抜けるぞ。君達、覚悟をしておいてくれ、引き返すなら今だ」
「覚悟だと? そんなものとっくに出来てんだよ!」
「マモの言う通りよ! 覚悟をしたから一緒に行ってるんだから!」
「……愚問だった様だな、よし、ここを抜けるぞ!」
そして、前方の光へと足を進める。
光を越えた先、そこに広がる景色は砂漠のみ。容赦を知らない太陽の紫外線、洞窟を抜けた途端に一気に温度が上昇した。
「暑いな、……ん? 前に何か見えるな、うわぁでかい山だな」
感心して見ていると、エレオスがあの山の事を説明する。
「あそこがこの大陸でもっとも高い山だ。その裏側は谷があって、そこに奴等のアジトがある」
「ついに来たんだな。待ってろよエリス!」
俺達は山を目指し進む。山は巨大な茶色の岩が剥き出しだった。空まで続いている、そう感じさせる程に高く、壮大だ。進み始めてようやく山の麓まで来る事が出来た、後は反対側に行くだけだ。
何事もなく進んでいたが、突然に嫌な予感をエレオスが感知する。
「皆止まれ! 何か変だ……僕の気のせいなら良いんだがな」
「気のせいじゃないぜ、俺達も変な感じを受けてる」
「護、何かがいる様だぞ、油断するな」
辺りの気配を探る、なんだこの感じは? 得体の知れない何かがいる、そう感じさせるんだ。緊張感が支配し始め、息苦しい空気が流れていた。
その緊張感は突然崩れる。
陽動をしてくれる筈の七の一族の戦士の一人が、悲鳴を放なち肉塊となった。そうさせたのは真っ黒の獣、まさかこれは。
「うぎゃああああ!」
「何! あの化け物、僕は見覚えがあるぞ!」
「俺もだ、これは確か、守護四神将の奴の力だ!」
突然、いや、気が付かなかっただけだった。山の上から数多の黒い化け物共が一斉に降りて来た。
「くそ! 僕達の動きがバレていたんだ! 直ぐに応戦だ!」
「それならあたしに任せて!」
アリアがコートからロケットランチャ―を取り出し、化け物の群れに放つ。爆音が飛び交い、化け物共は消滅したが数が多い、全てを倒せない。
「数が多過ぎるわ!」
「どうするんだエレオス、迎え撃つか!」
「……いや、先を急がなくては行けない。エリスの処刑までもう時間がない、このまま走って逃げ切る! 皆付いて来い!」
全員がヴァンクールのアジトまで走る。獣達は恐ろしく速い、七の一族の戦士達の数人は、獣との戦闘を余儀なくされた、戦士達の数が減っていく。
「見えて来たぞ、奴等のアジトだ!」
先頭のエレオスが叫んだ、目の前には西洋を思わせる城が聳え立つ。
「な! 皆、止まれ!」
不意のエレオスの声、なんだ一体、早く行かなきゃ行けないのに。
「挟み撃ち……か」
ヴァンクールの城の門にはずらりと並んだ兵士達で溢れていた、仮面を付けた者や、マントを羽織っている者、その数、数百を優に越える。
「くそ、マジかよ」
圧倒的な軍団、それが目の前に立ち塞がる。そして俺達の背後に黒い獣が追いつき、取り囲まれた。
まさか、こんなところで計画が狂っちまうなんて。
「あっははは! おバカがいっぱいだよ!」
後方、獣達の更に後方から、ヴァンクール守護四神将の一人サージュが姿を現す。
「あはは! ようこそだね間抜けな侵入者達、もう身動きも出来ないみたいだよね!」
「うるせぇ! テメェ達を全員倒せば済む話だ!」
「あーーあ、頭が悪い人はこれだから……いくら能力者だって言ってもこの数、生存率はほぼ0に近いよ。無駄な足掻き、そう、今にぴったりな言葉だよね!」
無駄な足掻きだと誰が決めたんだそんなもの、俺は諦めない、諦めてたまるか!
「おい、あれを見ろ!」
突然、親父がヴァンクールの城を指差し、叫び声を上げた。その指が指し示す場所は城の最上階。そこにはバルコニーがあり、城の奥から影が現れる。そいつは男だった。
「あはは、総帥が出て来たよ!」
「総帥だと、あいつがこの戦いのボスって訳か」
総帥は誰かを奥から連れて来る。その誰かは俺が忘れるはずない顔、エリスがだった。
「エリス!」
「うう……ま、まもる?」
彼女の名前を叫ぶとその声は届いた。だが、様子がおかしい、総帥が引きずる様にエリスを連れて来ている、彼女は衰弱しているらしい。
「ああ! ひ、酷い……」
「どうしたんだアリア!」
「……あたし目が良いから遠くても良く見えるんだけど……その、エ、エリの顔は何ともないけど、身体中……痣だらけ」
「痣だと? まさか、それって……」
「あっははは! 痣何かで驚いてやんの! イデア様はこの日が来るまで毎日、巫女を拷問していたんだよ! 毎日、巫女の悲鳴が城中に流れていたよ! あははは!」
拷問? 拷問だと! なんて事をしたんだ奴は! 睨んだ、奴を、ヴァンクールの総帥イデアを。エレオスも怒りを露にしている。ここにいる誰もが怒った。
「まもる……ううっ、お兄……様、くっ……みんな……」
「ふっ、処刑の時間までもう直ぐだな……どうだったこの数日は? 貴様には寝る間を与えないくらい、棒で叩き、水をかけ、儂の気のすむまで身体を踏み付けて来た。ふふふ、さて、ギャラリーが大勢だ、楽しい事でもしようか」
距離の為良く聞こえない、イデアはエリスに何を話しているんだ? そう思った瞬間、イデアはエリスを地面に叩き付け、汚ならしい足で踏み付ける。
「ひぎぃ! ううっ、ひぐぅうううう!」
「な! エリス! 止めやがれ! この野郎がぁ!」
腹の辺りを踏み付けている、痛みが彼女の顔を歪ませて行く、苦しむ声がこの辺り一帯に広がる。
「あっははは! 面白いよ!」
「テメェ、何笑っていやがる!」
「ボクに怒らないでよ、おかしいから笑う、自然な人間の行動じゃないか! ……そうだ、君達に面白い事を教えてあげるよ、巫女を拷問して来たのに何で顔は無傷なのか、それはね、この日の為に集まる君達に見せ占める為さ……目の前で巫女の両目を抉り出す、イデア様の娯楽の一つとして残していたんだよ!」
なんだと! ヤバイぞ、このままじゃエリスが。イデアはエリスの襟を掴み持ち上げる。苦しそうにするエリス、イデアの手はゆっくりと、エリスの顔に近付く。
「やめろぉおおおお!」
絶望の叫びを上げた。
だが閃光が、一筋の閃光がイデアへと落ちて行く。その閃光の正体は人、城のてっぺんからそいつは降りて来た。槍を片手に、イデア目掛け襲い掛かった。
「やらせはしないぞイデア!」
イデアは純白の剣を鞘から引き抜き、槍を防ぐ。それと同時にまた別の一人が掴まれたエリスを解放し、助け出した。
「……ほぅ、怪我人がよくやるものだな。プセバデスとフォルス」
エリスを大事そうに抱えているのはフォルティスだ! 生きていたんだな! よかった。
「師匠!」
「先生!」
俺とエレオスは同時に叫ぶ。やったぞ、エリスを奪還した! これでなんとかなりそうだ。
だが、あの槍を使う奴は確か、守護四神将の一人じゃないか、一体どうなってるんだ。そう思っていると、エレオスが驚きながら話し出す。
「父さん、裏切っていた訳じゃなかったんだな……そうか、全てはエリスを守る為に敢えて敵に身を置いていたのか」
「……ちょっと待て、何一人で勝手に納得してるんだよ! ……って、言うか父さんって」
「あの人は僕とエリスの父親だ」
「な、何だと!」
「始めは僕も驚いていた。だが父さんはイデアに戦いを挑んでいる、先生と共に。信じても言いと思う」
急な話しで納得し切れないが、このままただ突っ立っていても始まらない。エリス達を助け出さないと、それには先ずこの包囲網を突破しなければ。
「エレオス、なんとかここを突破しないとよ!」
「分かっている! こうなったら、皆覚悟を決めろ、目の前の軍勢の中央を突破するぞ!」
「どうやってだよ!」
「力任せだ!」
そう叫んで、兵士の軍勢のへと走り始める。もう策とかは役に立た無いらしい。なら俺達は止められない。エレオスが大剣を握り締め、空高く飛翔。剣の重さを倍増させ、軍勢の中へと落下、一瞬で数十人の兵士を吹き飛ばす。
「すげぇ、やっぱりあいつ……」
「マモ! 感心してる場合? あたしらも進むのよ!」
「そうだぞ護! 前の敵を見ろ! ……だが、数が多過ぎる、突破の前に体力が持つかどうか……」
そうだな、こんな人数を相手にしているんだ、でも一刻も早くここを突破してエリスを助け出さなきゃならない。目の前は敵だらけ、くそ、何としても突破してやる。
息を飲み突撃しようとした瞬間の事だ、何が起きたのか一瞬分からなかった。遠くから聞こえて来る音、この音はどこかで聞いた音だ。
それはエンジン音、これはバイクだ!
「この音は……マモ、どうやら間に合った様よ!」
後方から、バイクの集団が走って来る、その先頭にはアリアの父親、ジャン・シャルマンが現れた。
「まさかこれって」
「そうよ、パパが仲間を集めて来てくれたのよ!」
バイクは数十台、一気に俺達との距離を縮め、ヴァンクールの軍勢の中へと突入していく。バイクを操縦する奴は皆、銃を持ち、奴等に引き金を引く。
「おらぁ! 俺らの大陸を勝手にさせられっかよ!」
「独裁とか認めねぇ!」
「俺達が大陸を守る!」
「アリアーー!」
「パパ!」
一台のバイクが俺達の目の前にやって来る、それはアリアの父親だ。
「なんとかこれだけの奴等を連れて来たぞ! 仕事仲間で、みんな良い奴ばかりの命知らず達だ! この兵士達と化け物は俺達に任せて、お前達は先に行け!」
「おっさん……ありがとう! よし、兵士が動揺している今がチャンスだ! この好機を逃す訳にはいかない、一気に行くぞ!」
「あたしに任せて!」
アリアの十八番、バズーカを取り出し前方へと放つ、爆風に兵士達が吹き飛び、真っ直ぐ道が生まれる。
「さぁ行くぞ! 僕に続け!」
「……なぁアリア、一人も殺してないよな?」
「当たり前よ、手加減してるんだから」
バズーカって手加減出来るのか? まぁいいか、とにかく道がひらけた、ただ前に進むのみ。
◆
「ん? 下が騒がしいな。ふん、どうやら巫女を助ける為にゴミ共が儂の城に乗り込んで来たか。馬鹿な奴等だ、引き返していれば死なずに済んだかもしれないのにな……そう思うだろう? フォルス」
「思わない、あいつらの強さをあなたは分かってないな、心の強さ、それをあそこにいる連中は持っている! 俺様は許せない、エリスをこんな目に合わせたあなたを! いくら師匠でも……許せない」
フォルティスがイデアに向かい、吠える。それは決意の咆哮、かつての師と戦う決意の証し。
「ふん、お前はどう思う? プセバデス」
「我はエウカリスの為に貴様を倒す、ただそれだけだ!」
「お父……様、ううっ」
イデアからプセバデスは距離を取りエリスがいる場所へとやって来る。
「エウカリス、大丈夫か!」
「私は大丈夫……お父様、フォルティスさん……うう」
エリスは二人の傷に手をかざし、セヴンスセンスの力の一つ、『治癒』を発動させ、二人の傷を癒した。
「ありがとうエウカリス、おかげで奴と戦える!」
「そうだな、俺様も師匠を止める事が出来る……」
「だ、ダメです……あの人の力には……敵わない、逃げて下さい」
願いとは裏腹に二人は戦うことを選んだ。




