ひとつの媒体
掲載日:2015/06/01
君の手紙を 僕は
君の書いたとおりに
読みとれているか
言葉のリズムを
伝えられる天才が
一体この世に
どれほどいるのか
僕の言葉を 僕は
生まれたままで
紡ぐことができているか
僕の中に
僕の言葉など
果たして 本当に
これらは あるいは
もしかしたら
宇宙の果てで
微笑む あなたの
あなたの想いを
私は
本当に受けとれていますか
ただ みんなと
違う方角を
向きたいだけでは
ありませんか
向かい風
ばかりが吹いて
涙が 北へ
北へと散って
この 美しい緑を
私は ちゃんと
踏みしめているのですか
けれども それなら
どうしてこんなに
焦燥だけが
心を焼き尽くすのですか




