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一瞬の永遠 -君が明日を忘れても-  作者: 住良木薫
再構築

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24/27

SCENE24

高校・正門前(夕方)

大石が、車椅子の湊を押して歩いてくる。

その先には、健一、佐和子、そして真田が待っている。


大石

「お待たせしました! 湊、連れてきましたで」

   

健一と佐和子、二人に駆け寄る。

湊は、両親の顔を見て、安心したように微笑む。


佐和子「お帰り、湊。……卒業、おめでとう」


湊「……ありがとう、ございます」

   

少し他人行儀だが、湊なりに「大切な人」だとは分かっている様子。

   

健一が、大石に向き直る。


健一「陽向くん。……本当に、ありがとう」

「君がいなかったら、あいつは今日、ここにいられなかった。私たち親だけでは、あいつに『普通の青春』を見せてやることはできなかった」


大石「いや、そんな……。俺が好きで勝手にやっとったことなんで……」

   

真田も進み出る。


真田「大石。……お前は、私の教師人生で一番手のかかる生徒だったよ」

   

真田、苦笑いしながらも、優しい目で大石を見る。

真田「だが、一番誇らしい生徒だ。……福田を最後まで守ってくれて、ありがとう」

   

真田が深々と頭を下げる。教師が生徒に頭を下げる姿。

大石、照れくささと感動で顔を赤くし、慌てて頭を下げる。


大石「先生、やめてくださいよ! ……俺、先生に怒られんかったら、途中で折れてたかもしれんし。……感謝してます」

   

春の風が吹く。

大人たちと大石の間にあった壁は、夕焼けの中に溶けて消えていた。


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