異世界転生するまで②
ピーーーー。
この音がしたと同時に、俺の意識は遠のいていった…。
「…んせい、をのねの先生っ!おはよーございます!」
誰だ、こいつ…。
白く美しいドレスを身にまとい、俺を見下ろしている。
「私、女神とをのねの先生のファンをやってます!宜しくお願いしまーす!」
は?女神…?俺のファン…?
まったく今の状況が掴めない…。
「どれどれ、推し様の死因は…ファンでありマネージャーの西原という人物による殺害ですね!」
死因…?ってことは俺、死んでるのか…?
だめだ、頭が回らない…。
「もぉー、なんか反応くらいはしてくださいよー。こっちの世界でも死んじゃったんですかー?」
「お、俺は…死んだのか?」
「あ、やっとしゃべった!そうですよー。何だか可哀想ですし飴でもいりますかー?」
「…いらない。」
「ダメですよ、もらってくださいー。これは元気のでる特別な飴なんですぅー。」
「…そんなこと聴いたら尚更食べれなくなる。」
「ふふっ!やっぱりお優しいのですねぇー。じゃあ、飴の代わりと言ってはなんだけど、"転生"してみない?」
「…は?」
「だから、飴の代わりにコピーっていうチート能力持ちの勇者に転生させてあげるって言ってるのっ!」
そんなことさっきは言っていなかった…。
聞き返さなければよかったかもしれない。
「で、どうしたい?転生する?」
「えと、その…。」
本当は、喉から手が出るほどチート能力に興味がある。だけど、人に騙されていた俺に"勇者"なんて大役ができるわけがない…。
「…分かった。最初は平民にしておく。ただし、あなたの努力しだいで何にでもなれる―。こんなのはどう?」
「…それなら、その、"転生"してみたいですっ!」
「了解、チート能力持ちの平民ね!いくわよ、せいやっ!」
「…っ!」
次回からは異世界での物語になります。




