Q33 セリナ(芹那)が真剣に捜されない理由
「なぜ?なに?ギャノン!」は「宇宙記者ギャノン」シリーズの設定を紹介する場ですが、同時に「現実でそれはどれほど可能なのだろうか?」というのを模索する場でもあります。
今回のテーマは「家出した少年少女が生きているのに見つからないのはどうしてか?」という話。
捜索願が出ていればすぐにでも補導なり何なりされそうなものですが…
A33
家出してきた子たちの所在が不明なのは前回Q32「モルモの秘密」で書いた通りモルモによる情報のジャミングなのですが…それにしても家出少年少女がこんなにもいて、捜索願とか出てないの?と疑問に思ったりもします。ストーリーの都合上探されて捕まってアンジェラスという組織が明るみになっては困るので探されてないんですけど(笑)、それはさておいて、どうすれば、あるいはどういう家庭の事情だと探されないんだろうというのを考えてみました。過去エピソードを読むにつけ、大体家庭のなんらかの問題があって子供の居場所がない、親に探す気が無いというものですが(ミツキは本人に問題がありそうですが…)、セリナの家はどうなんだろうと考えたとき…上手い理由が見つからなかった…のですが、無い知恵絞って考え出したのが以下の通りです。
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水野家は横浜市青葉区にある水野総合病院の3代目。
院長はセリナの父、理事長を母が務める。
父は婿養子。
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娘がいなくなって何日も戻ってこない。それなら即通報モノなはずなのですが、それをしなかった。それはなぜ?と考えたとき、そうした警察がらみの厄介ごとがあると困る家柄なのではないか、と。地元の名士で、となると政治家?とも思いましたがそこまで表に顔が出ている人ならマスコミが黙ってないだろうな、と。そこで地元のちょっと大きめの病院だったりするとどうにかハマりそうかなと。
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母、水野和江
オハナ事件時で52歳。
水野総合病院の一人娘として生まれる。
子宝に恵まれなかったため幼少時から病院を継ぐ者として育てられる。
クールで品行方正な印象だが幼い頃からの抑圧された生活から人知れずハメを外した行動をとる。
そのため初体験は高一の5月末、奇しくもセリナのそれとほぼ同時期。
相手は部活の先輩。
お互い最初から遊びだったため間も無く別れる。
以後も和江は相手を取っ替え引っ換えするがヤリマンというわけではない(=相手が誰でもいいわけじゃない)。
大学は私大医学部へ。
大学生になっても男遍歴が続くが、高校生時と違うのはピルを常服するようになった点。
これを家庭から諌められないのは、母親から後取りとして婿養子を要望されていたから。
次男以降の医学生はなかなかおらず、後からみれば男遍歴がめちゃくちゃなだけに見える。
医学部卒業後、水野総合病院の医師として就職。
女医として内科に従事する傍ら、父に着いて病院の経営と運営を学ぶ。
29で結婚。
相手は水野総合医院勤務の内科医、水野忠。旧姓塚田。
結婚時26、和江の3つ下。
開業医塚田医院の次男で実家の病院は長男が継ぐ。
身長163とやや低め。
婿養子な上に穏やかな性格のため大概のことは和江が押し切る。
セリナの件ではかなり食ってかかったが和江は聞く耳を持たなかった。
セリナの「男女は平等でなければならない」という主張は、どちらかちというと女性視点ではなく、母のごり押しに屈する父を見て哀れんだ男性視点。
長年のピル服用期間のせいか結婚後なかなか妊娠しなかったが、34歳の時に妊娠、35歳で芹那を出産。
しかし男子嫡子でないことから再チャレンジ、文雄をもうける。
文雄が生まれてから芹那は何でも一人でできるよう躾けられ、早い時期から母離れさせられた。
芹那懐妊中臨月前から現場を離れる。
芹那が1歳を迎える頃、父が健康上の理由から院長を辞し理事に、空いた院長の席に和江が着く。
文雄出産前父他界、和江が理事、忠が院長に。
理事職は子育てで忙しいことが理由。
病院の実務の大部分は院長の忠の仕事だが全権は和江が握っている女帝状態なので忠の院長はお飾り。
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セリナの両親の力関係は、完全に「母>父」。これがセリナの人格形成に影響しているのは当然ですが、娘がいなくなった直後の初動にも影響しています。母:和江は病院の評判を気にして警察への通報を渋り続けます。しかし、流石に父:忠はキレて、初めて和江に対し激昂して怒鳴ったとか。それが夫婦の間の溝となり、なおのこと通報が遅れるという悪循環になりました。設定上、セリナが家出してアンジェラスに入るまでは約2ヶ月間。グズグズモタモタしている間にモルモのジャミングカーテンの中に入り、「相模川下流で投身自殺した」ことになってしまいます。
ストーリー仕立てで書いてみようかなとも思ったのですが…忠と和江の言い争いで忠が真剣に食って掛かる姿なんかいいかなと。でもそれだけしか見どころ(?)がなさそうなのでアイディアだけ箇条書きです。
『ウラ』の『セリナの告白【後編】』で(あ、18歳未満のみんな、ゴメン!)気持ち良くなるのも男女平等といったことを言いますが、母親の発言力が強い家庭内で父親が縮こまっているのをずっと見てきて、男性も女性に対して対等であるべきでは?と感じでいたことが背景にあります。
セリナ自身は父親似だと思われますが、言うべきことはハッキリいう辺り(本編『第四章 庭師殲滅作戦⑤ 反撃』のセリナの演説がソレ)、やはり母親の血も流れてるんだな、と。
そんなわけでちょっと強引かな?と思いつつも脳内公式設定では以上のようなことになっています。いやー、設定という重箱の隅をつつくの楽しいな。自分の作品だから誰にも文句言われないし(笑)




