前向きな“なろうテンプレ”批判とは? ~「F*ck! Don't speak Japanese !! 」も言えねぇこんな世の中は(暴論)~
※なろう始めて1年弱の素人が書いています。
内容に間違いがあれば、優しく指摘してやってください m(_ _)m
“なろうテンプレ”への批判は、たとえば
「Fu*k! Don't speak Japanese !! 」
という一文から始めるべきだ。
それが出来ないなら、“テンプレ批判”はやめておけ…………と、筆者は考えている。
どういうことか? 順を追って説明しよう。
まず、上の英語をざっくり日本語に訳すと、
「クソがっ! 日本語なんか使ってんじゃねぇよ !! 」
という感じだ。
つまり、筆者の考えは
「“なろうテンプレ”を批判したければ、“日本語なんか使うな”という話から始めよう」
というわけだ。
どういうことか? これから解説する。
ではまず、そもそも“なろうテンプレ”とは何か? を振り返っておこう。
◇
“なろうテンプレ”とは何か?
一言でいえば、ここ「小説家になろう」(以下:「なろう」)で人気がある(とされている)、物語の展開のことである。
といっても、その中身を特定するのは難しい。
何せここ「なろう」、日本最大の小説投稿サイトらしい。プロからアマチュアまで、実に多くの人々が集まり、20年間で100万作もの物語が紡がれている。
当然、それだけの時間と作品があれば、人気作の中身もバラバラだ。
実際、今から3年ほど前に、人気作の傾向が“ジャンルごとごっそり変わった”という話もある。
「こう書けば人気になれる!」
なんて決めつけは、危なっかしくて見てられない。
だがしかし、人間は理屈ではない。気持ちで動く生き物である。
そして、人間は知らない物事に法則を見出だして、安心したがる生き物でもある。
その結果、次のようなストーリー展開が、“なろうテンプレ”として世間に流布している。
―――――
①何らかの理由で、虐げられている主人公
②彼(または彼女)が、特殊な能力に目覚める
③目覚めた能力を使う(というより、能力に使われる)形で、一気に世界最強へと成り上がる
④本人の意思に関わらず、多くを手に入れる
※少なくとも近年の「なろう」内での傾向とは異なります
―――――
そして、このような“少々乱暴な理解”を前提にして、
「話が雑」
「長文タイトルでネタバレすな。読む気失せる」
「そのエ□いる???」
「ぶっ飛んだう●こ」
「またなろうかよ……」
「もっと本格的なファンタジーを……」
などといった“テンプレ批判”が、なされているようだ。
まあ、“当たらずとも遠からず”なのだろうが、不毛な議論である。
なぜなら、ほぼすべての「なろう」の人気作に共通する、“究極のなろうテンプレ”が、そこでは見落とされているからだ。
そして、“究極のなろうテンプレ”こそが、テンプレ批判の不毛さを証明してくれるのだ。
◇
では、“究極のなろうテンプレ”とは、何か?
それは婚約破棄ではない。
追放ざまぁでも、悪役令嬢でも、異世界転生でもない。
日本語(標準語)である。
当たり前の話であろう。「なろう」は日本のWebサイトだ。そして日本のサイトは、標準語で運営されるのが基本である。
実際、「なろう」も標準語で運営されている。
そこにわざわざ、英語や中国語、タガログ語といった外国語の小説を、誰が書いて、誰が読むというのか?
あるいは、大阪弁や津軽弁、薩摩弁といった方言の小説を、誰が書いて、誰が読むというのか?
※少数ながらおられます。ご不快でしたらすみません m(_ _)m
※カタカナ語は標準語とみなします。嫌なら「Status, open!」とでも書け
つまり、標準語という“究極のなろうテンプレ”には、使われ続ける合理的な理由があると言える。
◇
最初にも書いた通り、もしも“なろうテンプレ”を批判するなら、まずは
「標準語を使うな!」
「方言小説を書け!!」
「英語のなろう小説を読ませろ!!!」
などと主張するのが筋だろう。
だがそうはならかった。なぜか? 理由は大きく2つある……と、筆者は考えている。
①標準語を使うのが当たり前で、「標準語を否定する」という発想が出てこないから
②批判者が標準語しか使えないから
いずれにせよ、標準語という“なろうテンプレ”への批判は、批判者も損する(かもしれない)諸刃の剣と言える。
だから誰もやらないのだろう。筆者もしたくない。
ところで、世の中のあらゆる現象には、必ず“起こる理由”があるという。
「読者が読みやすいように、標準語で書く」みたいに。
同様に、“なろうテンプレ”が流行ったのにも、理由はある。多様な要素が絡み合った結果、「標準語で書く理由」ほど、ハッキリしないだけだ。
そこを無視して、
「なろうテンプレなんかダメだ!」
なんて言ってみたところで、何の意味もない。
何より、そんな話で盛り上がっている姿は、前向きとは言えない。
幸せそうにも見えない。ほどほどにすべきではなかろうか?
◇
などと偉そうなことを言ったが、筆者は創作素人である。なろうについても、知らないことばかりだ。
「一体誰が、なろうを批判しているのか?」
とかね。
筆者は関西人の端くれ(物理)である。たとえば大阪から、地元へ来た人に
「地の果てまで来た……」
などと言われるくらいには。ひどい。
※もっと奥、ナンボでもありますよ……?
そんな筆者の地元では、そもそも“小説投稿サイト”自体が知られていない。「なろう」とか「カ○ヨム」とか、誰も話題にしない程度には。
当たり前だが、なろうすら知らずに“なろうテンプレ批判”もクソもない。
まして、前半で紹介したような「一理ありそうな批判」をするなんて、なろう作品をかなり詳しく読み込まないと無理だろう。
「(筆者の100倍)詳しいっすね。どこで勉強したったん?」
と、聞きたくなるくらいには。
……「なろう」としか返ってこないか。
だから謎なのだ。誰がなろうテンプレを批判しているのか?
お高く止まったf*ckin'お坊っちゃま/お嬢様なのか? ストレス溜めまくったエリートなのか? あるいは、そのどちらも関係ない人たちなのか?
分からない。筆者にはさっぱり分からない。筆者ではないし、筆者の周りにもいないから。
――――ハッ! まさか、なろう作家の自作自え……
……いや、よそう。根拠のない邪推なんて、疲れるだけだ。
◇
おっといけない、随分話が逸れてしまった。
だらだらと書いてきたが、要は
「“なろうテンプレ”への批判て、そこまで意味あんの?」
という話である。
「多分ない。気にせず好きに書いたほうがいい」
というのが、筆者の結論だ。
※各サイトの規約は守りましょう。
だからといって、なろうテンプレを律儀に守るべき作家はいない。
……とも、筆者は考えている。なろうテンプレは取扱説明書ではないからだ。
「ここ、こうしたほうが面白くね?」
「いや、私はこっちをこうしたほうが……」
という違いを楽しめるのが、なろうテンプレの醍醐味である。
……いや待て。むしろ“なろうテンプレ”とは、「自分ならこう書く」の積み重ねでは?
まあとにかく、遠くから文句を言うより、混ざっちゃったほうが楽しそうだ、と思う。
余談だが、筆者は方言や外国語を使った“多言語なろうテンプレ”を読んでみたい。
生成AIには当分書けないでしょうから。色んな意味で。
頑張れ! なろう作家――――――――――
お読みいただき、ありがとうございます。
私なんかが創作論(?)ぶち上げるなんて……まさかまさか。
感想、反論エッセイ等お待ちしております……が、お手柔らかにお願いします m(_ _)m
【追記】
・一部加筆/修正しました(2025/04/01)
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