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巨大国家からの挑戦状~その第3話~

敢えて記載せず。次回投稿をお楽しみに…。

午前7時を過ぎる頃には日報新聞社の社員は殆ど出社して来る。山崎と由加が出社した時間直前に鎌田の差し入れが政治部に着いた。「社主からです。お茶は各自で…。」山崎佳代が事務的に伝達した。夜勤明けの政治部員は好みの丼や定食を口に運ぶ。


ほぼ徹夜の状態だった内田は、朝の伝達事項を伝え、上杉と筆頭副部長に指揮を委ね仮眠室に消えた。


政治部のテレビ画面は常時オンされている。傘下のテレビ局のカメラが木村総理が官邸に入った映像をとらえていた。「今日は早い時間に御出座しですか?(笑)」「昨日の今日ですから…。本人も意識的に官邸に早めに入ったのでしょう…。」上杉と共に内田から仮眠中の指揮を委ねられた筆頭副部長が応じた。


同時刻、検察庁では検事総長と官房長が庁舎に消えた。民自党本部には三役が相次ぎ建物へ。議員会館には黒塗りの車列が繋がり、永田町方面に向かう道に進路を取る車であふれた。


地検特捜部が昨日から、家宅捜索を続ける関係箇所でも、検事や事務官などが到着し、捜索が再開されていた。中田事務所の金沢秘書が囲み取材に一問だけ応じて、中田邸内に消えた。


記者が「昨夜火曜クラブなど、民自党の各派閥の緊急総会がありましたが、木村派以外の派閥は、木村内閣支持を明言しなかった形ですが、御感想と、火曜クラブの総会の様子をお願い致します。」「諸君…。早朝よりご苦労様。火曜クラブの総会には僕は出席した事はない。国会議員だけだ。出席できるのは…。秘書の代理出席の制度はあるにはあるが…。詳しい事は知らない。君達の方が詳しいはずだ。それと、木村派以外は云々の質問は…。なるほどが正直な感想だな…。」「なるほどとは??金沢さん具体的には…。」「なるほどはなるほどと言う意味だ。辞書を調べてみたまえ諸君…。」


「金沢秘書は役者にすれば、総理大臣役ができる俳優になれるな…。少なくとも木村総理より演技力は数段上だろう(笑)」「主任キャップ。そう思います私も…。」由加が隣に居合わせたらしく、画面に釘付けで独り言を言ったつもりだった上杉に応じてきた。「タネキや狐では私も負けないつもりですが…。金沢さんほど愛嬌があれば、女優になれるかも知れない…。政界を裏で操る老女役で…。」上杉は苦笑するしかなかった。


次席副部長が、「今日の閣議は荒れるかも知れませんね?」と上杉に話かけてきた。「閣僚からは総理に事件の説明を求める声が当然上がるだろうな…。中田派の閣僚を中心に…。」「木村はどう説明すると思いますか?…。」「中身のない説明しか出来ないだろうな…。下手な説明は火に油を注ぐだけだが…。」「そうだと思います。」


官邸の定点カメラが、各閣僚の姿をとらえ始めていた。鉄仮面を気取る木村と官房長官に対して中田派の出身閣僚は渋い顔をして閣議の行われる府屋に消えて行った。その表情からは、波乱の予兆は充分感じられた、映像であった。


民自本部より、今回の事件を議題に緊急総務会が開催されると言う、情報が入った。派閥横断的に総務会長に、開催を迫った結果であると言う。木村総理や法務大臣の対応について、それは党内に不満がある程度充満している、証である事を意味していた。


やかて閣議が終了したと連が入った。中田派の出身閣僚と木村総理の間に、閣議終了直前ちょっとしたバトルがあったと、当事者以外の閣僚から情報のリークが、オフレコであったのである。


中田事件の説明が一切なかった木村総理に閣僚の一人が説明を要求、逮捕から閣僚にまで説明がない現状はいかがなものか?この苦言に、あなたは木村内閣と中田派のどちらが優先で仕事をされているのか?と木村が応じた為に、二人の間に緊張が走り、官房長官が二人の間に入ってなだめる失態を演じた。これがオフレコの内容であった。


更に民自党の総務会の情報が入って来た。総務会の会長以下幹部は木村派を除くメンバーから、吊し上げ状態であったと言う。このままでは選挙に勝てないどころか、若手の中には、離党も視野にと派閥総会で発言した者まで出る始末であり、総務会てして、総裁に出席を求めて説明させるべきた。週末選挙区に帰った議員は、地元の反発に執行部批判を強めるだろうとか。新聞やデレビの世論調査次第では、内閣退陣の危機を迎える。など様々な声が上がり、結論を得られる状態ではなく、ようやく木村総裁に出席を求める事で議論をまとめた。と言う情報が入って来た。


中田らの逮捕二日目で蜂の巣をつついた形の内閣と与党の民自党の無能無策ぶりを露呈した形になってきた。政変が現実味を帯び政界は熱く沸騰している状態に陥ったのである。

敢えて記載せず。次回投稿をお楽しみに…。

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