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自転車に乗った君を思い出した
嗚呼あれが初恋だったのでしょうか
夏の日差しと消えかけた想い出
嗚呼あれが青春だったのでしょうか
追い付く事の無い想いを追い掛けた
嗚呼今でもそんな気持ちになれるの
夏の風と共に舞った君のスカート
ただ今でも眩しくて目を瞑りそうな
忘れた筈なのにまだ覚えていた
嗚呼あれが初恋だったのでしょうか
自転車に乗った君は笑顔だったんだ
立ったままでペダルを全力で蹴る
まるで追い付かない未来へ行く様に
嗚呼あれが青春だったのでしょうか
忘れたままに出来なかったのでしょう
夏の空気を裂くように坂を下った
まるで動かない過去を置いて行く様に
嗚呼あれが初恋だったらな
嗚呼あれが青春だったらな
今の私には悔いは無いでしょう
夏の日差しと風の中で
何かに急ぐ君の姿
サイダーの瓶と水滴と
自転車に乗った君の姿