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とらいあんぐるΔだんじょん! ~私は迷宮で楽しく暮らしたい~  作者: 井守のしっぽ
序章 グッバイ今生、ハロー異世界
6/6

06:推しが居ると課金したくなるよね

推しのピックアップガチャきたら、魔法のカードが消えてくよね。


作者はそう。



 はい、おはようございます!


 またまた寝落ちしたハクロです。



《マスター、寝落ちしないように少し加減した方が良いのでは?》



 ムリです。竜生数日目にしてそんな器用な真似はできません。


 



《出来ると思いますよ?ステータスを確認してみて下さい》



 どれどれ。



 布団代わりの苔の上で、気持ち姿勢を正してから、ステータスを開く。



「よーし、スte…」



_________


【ステータス】

〈name:ハクロ〉

〈種族:リトルホワイトドラゴン〉

〈Lv1/20〉

HP:100/100

MP:241/241

状態:通常

STR:8

VIT:10

MIN:12

INT:24

AGI:7

MAG:28


〈スキル〉

魔力操作 Lv3

念話

暗視

プチブレス Lv2

ひっかき Lv1

精神耐性 Lv1

〈ユニークスキル〉

迷宮魔法 Lv2

竜魔法 Lv1


〈称号〉

転生者、迷宮主、魔王

軍神の寵愛

_________




 あ、別に声に出さなくても出るのね、ステータス。念じるだけでも出るって、トリセツ(そんなモノはない)に書いておいてよー。



いきなり、スンッ!って出て来てからにー。



 ほんと相変わらず謎だよね、このウィンドウ。どっから湧いてんだろ。




 ん?あれ…なんか、スキルレベル上がってる。


 しかもオマケ程度に能力値も上がってる。



「何故に?使えば使うほど魔力が強くなるという、テンプレ説?」


《テンプレがなんなのかは判りかねますが、おおむねそんな感じです。魔力は使えば使うほど強くなり、枯渇させてからまた使うと更に強くなります》


「つまり、コアに魔力を吸われまくって、寝落ちしてはまた吸われ…を繰り返してたのがそれに当てはまる感じ?」


《そうなります》



 じゃ、ダンジョン作ってたらいつの間にか魔力カンストして、魔法でTUEEEEEできる?


 

 うへへ…



 …まあいったん置いといて、どのくらいダンジョン出来てきたか確認しましょうか。





____________


【ダンジョン】

〈迷宮名:なし〉

〈タイプ:洞窟〉

〈階層:全二層〉

〈モンスター:0体〉

〈所持DP:100pt〉

〈未開放─開放まで後5ヵ月3週〉


【コア】

〈タイプ:アーコロジー型〉

〈蓄積魔力量:1530〉

〈同調率:32%〉

〈???:???〉

____________



《同調率が30%を超えましたね》


「超えたらどうなるの?」


《モンスターが生成出来るようになります》



 なんだろ、コアがドヤッたような気がする。

うん、イケボのドヤも、なかなかよき。





***




 モンスターは嬉しい。


 初期状態で生成出来ないというのは初耳だったけど。まあ、私はダンジョン作るたびに寝落ちしてたから、そこまで頭が回らなかった訳だけど。



《モンスター生成はDPを使って行います。また、コアに蓄積された魔力を消費して行う事も出来ます。魔力は自動回収された分や、コアに貯蓄しておいた物を使います》


「DP少ないから、今回は魔力使うほうで」



《ケチる方向ですね》




 ケチとか言うな。テキトーにダンジョン作ってたからDPがないの。




─────


【モンスター生成】

魔力使用:ランダム生成

     指定生成

______



 指定生成?どれどれ?かわいいの居るかな?





______


【指定生成】

*生成出来るモンスター*

 種族名:必要魔力

・ゴブリン:5

・大芋虫:10

・オバケ茸:3

______



 うっわ、すっごいビミョー!!


 しかも、安いけど地味にキモいやつばっか!!!



 定番のスライムすらいないとは。これいかに。



 うん、コレは文句なしにランダム一択。


 これから一緒に暮らすのに、キモいのは正直イヤだ。一応、これでも女の子だもの。



 ……女の子、だよね?



 後々、オスのドラゴンボディでした!っていうオチがないことを祈ろう。




 まあ、ソレは置いといて…ガチャりますか。



______


【ランダム生成】

*生成グレード*

 グレード:必要魔力

・ゴールド:1000

・シルバー:500

・ブロンズ:100

_______



 魔力はそれなりにあるし、ハズレはイヤなので、ゴールドでいこう。



 ん、爆死?ナニソレオイシイノ?



 ピックアップが来なかったときの事なんか私はシラナイよー…。




「というわけでゴールド生成行ってみよう!ヒャッハー!!」



《蓄積魔力を消費。残魔力は530です。生成を開始します。》




 コアの宣言と共に、目の前の床にみるみる金色の光で魔方陣が描き出されていく。


 よく分からない文字や、幾つもの円が複雑怪奇に絡み合い、ボンヤリと光を放つ。



 魔方陣が完成すると同時、溢れんばかりに光が強くなる。それはまるで、暖かい暁光のようにコアルーム中を照らしていく。



 私は眩しくて思わず目を閉じる。


 それでも眩しくて、小さい翼も使って顔を覆う。人間よりも鋭敏な竜の視覚には、ちょいと刺激的だったようだ。



 そうしている間に、光は少しずつ魔方陣の中心へと収束していく。














「…よう、あんたが俺の主か?」










 光の中、イケボが聞こえたような気がした。




初モンスター!しかもイケボ!


これでゴブだったら泣くよね。魔力とかすよね。


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