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とらいあんぐるΔだんじょん! ~私は迷宮で楽しく暮らしたい~  作者: 井守のしっぽ
序章 グッバイ今生、ハロー異世界
5/6

05:誰だって浪漫はあるよね

超亀更新ーーーー!

ちくせう…我が仕事を呪うしかない!!



《おはようございます、マスター。》


「んがっ!!」


 やっべ、寝てた。


 すまん、コア。部屋作り、丸投げしてたよ。



《マスターは、魔力を使い切ってから、そのまま眠ってしまったのです。魔力は精神の力、使い切るとだいたい寝落ちします。》


「まじか!んで大部屋は?」


《マスターが部屋の仕様を指定してくれましたので、すぐに出来ました。闘技場型のボス部屋です。》


 まて、私は部屋の作りなんて指定したっけ?


 してないはずだよ。うーん…でも、なんか忘れてるような…。





 ん?闘技場型…??





 あー!!!もしかして、闘技場みたいなやつとか考えながら魔力を流してたからかな?


 【直感的なダンジョン作り】って。


 そうか、そういうことか。


 魔力を流すときに、想像したとおり、もしくはそれに近い形に作れるって事か。じゃあ、もっと強く思い描いたら、その通りになるんじゃなかろうか…?


 よし、試そう。



「ねえ、コア。試したいことあるけど、いいかな?」


《はい、マスター。まだDPはあります。》


「コア、小部屋を一つ、コアルームの右隣に作成。」


《【小部屋50pt】を作成。魔力を流して下さい。》



 よし、小部屋の床は草原。照明は、壁に光る水晶的なものを。そして、私が入れるくらいの泉を部屋の中に…。



 ペタッとな。



 おお、吸われる吸われる。


 あ、眠くなってきた……。





「…すやぁ」





***





 おそようございます!


 結論から申しますとー……。





「できちゃったー!わーい!」


《はい、出来ましたね。マスター!》



ゴロゴロゴロゴロ……



 嬉しくてつい、草原を転がる。






 綺麗な原っぱが、20メートル四方程度の部屋に広がっている。真ん中には私(だいたい体長150センチ程度)が入ってもまだ余裕がある泉…池?がある。壁には光る謎鉱石が生えていて、昼間のように明るい。


 でも、小部屋ってこんな大っきいのかな?もっと狭いと思ってた。



《マスターが魔力を強く流したからですね。普通はあり得ませんよ。》



 チートでごめんなさい。


 でも、コレで私の仮説が正しいって分かった。これは大きな収穫だ。


 神様、ありがとう。


 コレで、私は異世界まったりエンジョイ勢になれるかもしれない。


 よし、乗ってきたぞ。


 この際だ、いろいろ作っちゃおう。


 まずは通路。普通サイズでクネクネ曲がる感じにして…落としトゲトゲありもいくつか設置しよう。もちろん、照明は謎鉱石で。あと、小部屋もふたつばかり通路に付けて、宝箱(毒消し入り)を置いといて…トラバサミ(毒つき)でデコレーション…。


 湿度も高くしといてじめじめと…。苔も生やして足下、壁面をモサモサと…コレで足跡も付きにくいかな?まあ、なんか、ちょっと特別な苔らしいから面白いかもね。




〈ネムリ苔〉

〈普通の苔に見えるが、微弱な睡眠効果を持っている。数が集まると、効果が強くなり判断力が鈍ったり、意識を失う事がある。1メートル四方サイズでDP1pt〉




 うん、嫌がらせバッチリかな。

 

 ちなみにこのネムリ苔。フカフカモサモサしてて寝心地がいいので、コアルームに寝床として生やした。


 ドラゴンだからか、もっさりみっしり生えてても殆ど影響がないんだよね。



 それではペタッとな。




 おおおお、驚きの吸引力!!


 あ、眠くなって…き…ZZZ。





《魔力の供給を確認しました。ダンジョンの構築が完了しました。残りDP100ptです。》







「…すぴー、すぴー…」





ネムリ苔、ちょっとマジでほしいかもしれん。


生えろ!自宅の裏にでも生えろ!!



モサァwwwwwwwwwwwwwwwwww

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