05:誰だって浪漫はあるよね
超亀更新ーーーー!
ちくせう…我が仕事を呪うしかない!!
《おはようございます、マスター。》
「んがっ!!」
やっべ、寝てた。
すまん、コア。部屋作り、丸投げしてたよ。
《マスターは、魔力を使い切ってから、そのまま眠ってしまったのです。魔力は精神の力、使い切るとだいたい寝落ちします。》
「まじか!んで大部屋は?」
《マスターが部屋の仕様を指定してくれましたので、すぐに出来ました。闘技場型のボス部屋です。》
まて、私は部屋の作りなんて指定したっけ?
してないはずだよ。うーん…でも、なんか忘れてるような…。
ん?闘技場型…??
あー!!!もしかして、闘技場みたいなやつとか考えながら魔力を流してたからかな?
【直感的なダンジョン作り】って。
そうか、そういうことか。
魔力を流すときに、想像したとおり、もしくはそれに近い形に作れるって事か。じゃあ、もっと強く思い描いたら、その通りになるんじゃなかろうか…?
よし、試そう。
「ねえ、コア。試したいことあるけど、いいかな?」
《はい、マスター。まだDPはあります。》
「コア、小部屋を一つ、コアルームの右隣に作成。」
《【小部屋50pt】を作成。魔力を流して下さい。》
よし、小部屋の床は草原。照明は、壁に光る水晶的なものを。そして、私が入れるくらいの泉を部屋の中に…。
ペタッとな。
おお、吸われる吸われる。
あ、眠くなってきた……。
「…すやぁ」
***
おそようございます!
結論から申しますとー……。
「できちゃったー!わーい!」
《はい、出来ましたね。マスター!》
ゴロゴロゴロゴロ……
嬉しくてつい、草原を転がる。
綺麗な原っぱが、20メートル四方程度の部屋に広がっている。真ん中には私(だいたい体長150センチ程度)が入ってもまだ余裕がある泉…池?がある。壁には光る謎鉱石が生えていて、昼間のように明るい。
でも、小部屋ってこんな大っきいのかな?もっと狭いと思ってた。
《マスターが魔力を強く流したからですね。普通はあり得ませんよ。》
チートでごめんなさい。
でも、コレで私の仮説が正しいって分かった。これは大きな収穫だ。
神様、ありがとう。
コレで、私は異世界まったりエンジョイ勢になれるかもしれない。
よし、乗ってきたぞ。
この際だ、いろいろ作っちゃおう。
まずは通路。普通サイズでクネクネ曲がる感じにして…落とし穴もいくつか設置しよう。もちろん、照明は謎鉱石で。あと、小部屋もふたつばかり通路に付けて、宝箱(毒消し入り)を置いといて…トラバサミ(毒つき)でデコレーション…。
湿度も高くしといてじめじめと…。苔も生やして足下、壁面をモサモサと…コレで足跡も付きにくいかな?まあ、なんか、ちょっと特別な苔らしいから面白いかもね。
〈ネムリ苔〉
〈普通の苔に見えるが、微弱な睡眠効果を持っている。数が集まると、効果が強くなり判断力が鈍ったり、意識を失う事がある。1メートル四方サイズでDP1pt〉
うん、嫌がらせバッチリかな。
ちなみにこのネムリ苔。フカフカモサモサしてて寝心地がいいので、コアルームに寝床として生やした。
ドラゴンだからか、もっさりみっしり生えてても殆ど影響がないんだよね。
それではペタッとな。
おおおお、驚きの吸引力!!
あ、眠くなって…き…ZZZ。
《魔力の供給を確認しました。ダンジョンの構築が完了しました。残りDP100ptです。》
「…すぴー、すぴー…」
ネムリ苔、ちょっとマジでほしいかもしれん。
生えろ!自宅の裏にでも生えろ!!
モサァwwwwwwwwwwwwwwwwww




