04:初心者セットがチート過ぎて困る
仕事が忙しくて中々出せなかったぜ…。
イカンイカン、思わず叫んでしまった。
……よし、ちょっと落ち着こう。
スーハースーハー……
よしオッケー、落ち着いた所でステータス確認の続きをしよう。
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【ステータス】
〈name:ハクロ〉
〈種族:リトルホワイトドラゴン〉
〈Lv1/20〉
HP:100/100
MP:200/200
状態:通常
STR:8
VIT:10
MIN:12
INT:20
AGI:7
MAG:25
〈スキル〉
魔力操作 Lv1
念話
暗視
プチブレス Lv1 《NEW!》
ひっかき Lv1 《NEW!》
精神耐性 Lv1 《NEW!》
〈ユニークスキル〉
迷宮魔法 Lv1
竜魔法 Lv1
〈称号〉
転生者、迷宮主、魔王
軍神の寵愛
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HP、MPは比較対象がないから、多いのか少ないのかよく分からないな。
ステは魔法寄りかな?死ににくいとか言ってた割にVITの値は低めのように思えるけど、レベルアップしたらステも変化するだろう。一応、ドラゴンなわけだし、タフに化けるかも知れないし、少しは期待しても良いかな。
さて、お次はスキルといこうか。
個々のスキルに意識を向けると、どんなスキルなのかが、なんとなくわかった。
プチブレスはさっき出たからよく分かる。口から小さめの炎が出るやつ。魚焼くのに良さそう。
ひっかきはそのまんま爪での攻撃。
精神耐性は、なんだろ…メダ◯ニとか防げる感じのあれかな?強化したら、地味に役に立ちそう。
念話は小説にもよく見るあれだ。
コアが会話していた時の感じが念話のそれなんだろう。頭に直接響いてくるあの感じ。
暗視はそのまんま、暗い所でも視界を確保出来るやつ。この部屋が暗くても、殆ど違和感なく周囲を確認できてたのはこれのおかげだ。
さてさて、続いては気になるユニークスキルですな。使い勝手が良いと、とっても嬉しいんだけど…。
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〈迷宮魔法〉
〈コアを介さずにダンジョンの機能を使用することが出来る。使用可能な機能はスキルレベルの上昇に伴い増える。
現在使用可能な機能【マップ、眷属化】〉
〈竜魔法〉
〈一部の竜種が習得可能な魔法。保有魔力を練り上げ、様々な事象を発現させる。使用者により、発現させられる事象は異なる。〉
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…はい!チートきた!!!!
でも大っきい部屋がないことに気付いたので、諸々の検証は後日にしよう。
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称号を見てみた。
端的に言おう。
軍神、パネェ。マジパネェ。
大事な事だから2回言いました。
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〈軍神の寵愛〉
〈軍神ヴォルティスに愛された者に与えられる称号。全ての武具の扱いに極大補正。使用する武具が壊れにくくなり、損傷が自動修復するようになる。また、負傷した際の治癒速度に極大補正。〉
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どう見てもチートです。
治癒速度強化は嬉しい。
だけど、武器関係に関して言えば、ドラゴンに武器の扱いは厳しい気がする。
人化可能になったり、人型に近い手にならないと武器は使えないだろう。今の私の手は、ちょっと武器を扱うに適さない感じの手だし。
こんな内容って事は、いつか武器を使えるようになるのかな?
まあ、いったんそこは置いといて。他の称号効果についてだ。
結論から言うと、他のも中々の効果だった。
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〈転生者〉
〈異なる世界より迎えられた魂。魔力操作、感知に極大補正。あらゆる消費魔力50%軽減。〉
〈魔王〉
〈魔を統べる者の証。モンスターとの意思疎通が容易になる。人間を攻撃する際、威力に大補正。人間に魔王だとバレると敵視されやすくなる。〉
〈迷宮主〉
〈真のダンジョンマスターたる証。ダンジョンの維持に必要な魔力が25%軽減。直感的なダンジョンの作成が可能になる。〉
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うん、使う魔力がめっちゃ軽減される。
特にダンジョン維持に関する魔力が転生者と迷宮主を合わせて、75%もカットできるのがすごい。迷宮主の効果で、直感的なダンジョン作りも出来るらしいし、コレは趣味に走りつつ、誰も突破出来ないダンジョンが目指せると見た。
更にカットされた分の魔力でいろいろなことができそうだ。ステも今のところ魔法寄りだし、すっごい魔法とか使いたい。夢がひろがりんぐなのだ。
で、魔王。モンスターとの意思疎通がやりやすくなるのはとっても助かります。ムツ◯ロウみたいに、モンスターと仲良くなりたいし。
人間に攻撃する際、攻撃力に補正があるのも中々嬉しい。罠の効果も上がるかも知れない。これは、まあその時にならないと分からなそうだ。でも、私はのんびりしたいから、出来れば誰も来て欲しくないかな…。
魔王の称号効果で、敵視されやすくなるかもしれないし。
難攻不落の私だけの城…。
ムフフフ…夢が超ひろがりんぐなのである!
よし、とりあえず今日の所は大部屋を一つ造ってから寝よう。
「コア、大部屋を一つ造りたいけど、できる?」
《作成は可能です。【大部屋100pt】を作成しますか?》
「造ります!」
《【大部屋100pt】を作成します。コアに触れて、魔力を流して下さい。》
よし。ペタッとな。
ほうほう、なんか吸い取られてる感じする。コレが魔力かー、ほー。
あー、大部屋、かっこいい闘技場みたいなやつだといいなー…。
あれ…?なんか眠くなってきたなー…。
いいや…寝ちゃえ……。
コアが、おおべや、つくってくれてるだろうし…。
「……すやぁ」
《…おやすみなさい、マスター。》
ようやく一部屋増えました。ようやくだよ。




