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楽しいゲームを知りたい  作者: 稚内 禎樹
1/3

始まりの楽しさ

はじめに

この作品は作者が自己満足で書き始めたものです。なので、所々矛盾点や違和感などあらゆる不快感を読者の方々に与えてしまう可能性があります。

もし、不快感を覚えた時には即座に他の作者さんの作品を読んで頂きたいです。

読書でストレスを溜めてしまうのは、良くないと私は思います。


以上を踏まえた上でどうぞご覧ください

「はぁ……」

少女はゲーム機を手にしながら溜息を吐く。

普通ならゲーム攻略が終わり、テンションが上がったり、達成感を感じたりする一時のはずだが少女は溜息を吐くだけ。



楽しいとはなんだろう?


ゲームをしている時、立松千夏(たてまつちなつ)はいつも考えている。

嫌いならやっていないし、つまらなくてもやっていないと思う。

しかし、ゲームの攻略が終えた時、笑みが溢れたり、続きをやり込みたいとかを感じた事が一度としてない。


「ねぇちぃちゃん、知ってる?最近人気のゲーム」

そう話を切り出したのは、千夏の数少ない友人の、九条歩(くじょうあゆむ)

「どんなやつ?」


「ほら、ジャンルがVRMMOで、タイトルがWonderTales Onlineっでやつ」


「それがどうかしたの?」


「実はねぇ……」

ニヤニヤしながら、歩が自分の鞄の中を漁り出す。


「じゃーん、買ってもらっちゃった!」

もうこの上ないくらいの満面の笑みである。


「でね、でね、折角人気のゲーム買ってもらったんだし、ちぃちゃんと一緒にやりたいなぁっというか、

やろうってお誘い!」

そう言いながら突き出してくるゲームのパッケージを見てみると、色んな顔や体格の男女が描かれている。


「まぁ、一応ハードは買ってあるし、ソフト買えばやらなくないけど」

少し渋い顔をして千夏が言う。


「お願い、ちぃちゃん」

そう言いながら、歩が上目遣い涙目で懇願する。


「……わかった、明日買ってみるよ」

完全に手の上で転がされていると、理解していても断れない千夏。


「やった!じゃあ明日の放課後からスタートだね」


「そういえば、アユはハード持ってんの?」


「………持ってないや」

この世の終わりだとでも言いそうな、絶望感漂う顔で項垂れる歩であった。

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