『か』の消えた世界
掲載日:2017/11/01
奴らはプ〜ンとやってくる。人の血を満足げに吸い、いやらしい掻痒を残して去っていく。非常に煩わしい存在だった。
現在、奴らを見ることはない。冬はもちろん、夏でも飛んでいない。一匹残らず消え去った。もう黒くて小さなボディーの放つ羽音に、眠りを妨げられることもなくなった。
けれどもその代償に、我々のコミュニケーションは困難を極めた。理由は明白だった。
聡明なあなたなら、この文章を読んで気づくはずだ。奴らもすべてこの世を去ったのだ。
一字残らず。
奴らはプ〜ンとやってくる。人の血を満足げに吸い、いやらしい掻痒を残して去っていく。非常に煩わしい存在だった。
現在、奴らを見ることはない。冬はもちろん、夏でも飛んでいない。一匹残らず消え去った。もう黒くて小さなボディーの放つ羽音に、眠りを妨げられることもなくなった。
けれどもその代償に、我々のコミュニケーションは困難を極めた。理由は明白だった。
聡明なあなたなら、この文章を読んで気づくはずだ。奴らもすべてこの世を去ったのだ。
一字残らず。
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