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人生の終着点の延長 (仮)  作者: 霧凪
1/1

〜見える終わり〜

友達と渋谷駅の改札周辺で待ち合わせをしていた主人公

友達を待っている間、ボーッと周りを眺めている時にある一組のカップルに目が止まる。

楽しそうに歩いているカップル、以外にこれといって特徴などないのだが......?

主人公はそのカップルをじっと見ていた。


そして、この日は最悪の一日になることをまだ主人公は知らなかった。

第一話〜見える終わり〜


人の人生というのは唐突に終わるものだ。誰もが予期しない時に終わりが来る。


でも、本当にそうなのだろうか? 自分達が見えてないだけで、本当は人の一生は決まっているのではないのだろうか? ニュース番組でよく"不慮の事故"という言葉が使われるが本当に不慮という物は存在するのか? 偶然なのではなく必然であり、それがその人の人生の終着点なのではないだろうか?


運が悪いのではなく、単純に決定されている結末。

もし、人に人の人生の終わりが見えるとしたらどうなるのだろう? 決定事項を覆そうともがくのか、それとも見て見ぬふりをして自分の人生を歩むのか......


答えは後者だ、理由は単に結果を覆せないからだ。どんなに足掻こうと人生の結果というのはそこら辺に転がっている問題とは違い、絶対的なものだからだ。変えることなどできるわけがない。


この物語の主人公もそのことは十分に理解しているからこそ今まで普通に暮らしてきたのだ。━━そう、今までは



「寒い......」


自然と口から白い息と一緒にそんな言葉が出る。まだ10月の上旬だというのに都内では最低気温を更新しているらしい。

マフラーに顔を沈み込ませるが、所詮は焼け石に水というものだろう。


今いる場所は渋谷駅の改札口周辺だ、土曜日ということもあってかカップルが目立つ。


「......」


そんな中、一組のカップルに目が行く。そのカップルは手を繋ぎ楽しそうに会話をしながらスクランブル交差点を渡っていた。


別になんて事はない普通の光景だ。それは、周りの人から見れば......だろうが。


「くそっ」


カップルを見ながら顔をしかめて苛立ちがこもった声がでた。


「何が『くそっ』なんだ?」


横から突然声が聞こえた。


「うお!? ビックリした~いつからそこにいたんだよ?」


「さっきからいたけどなー でー? なになに? あのカップルがどうかしたのか~?」


突然現れて俺をいじってくるコイツは同じ大学に通う"川野(かわの) (ゆう)"だ。


「別にどうもしないって」


「嘘つけー! 本当のところ羨ましいと思ってたんだろ? 」


「そんなんじゃないって」


確かに、羨ましくないと言えば嘘になるが、今考えていたのは全く別の事だ。


「早く彼女つくればいいじゃんかー! 合コンの手配してやろうか?」


「あー! 分かった分かった! 今度頼むよ!」


悠は大学内では上位に入るくらい人気でイケメンだ、合コンの準備なんて簡単にできるだろう。


「うっし! そうこなくっちゃな!」


「はいはい。これくらいにして早く行こうぜ」


「おう! で、どこ行く?」


━━こいつは、全く。


先週映画を見に行くって約束していたのに、綺麗に映画見ることだけ忘れている。


「先週、映画見に行くって言ったじゃんか! 忘れるなよ!」


「はっはっは! 悪い悪い」


悠は軽く笑い飛ばした時にまた、それは起きた。


━━━ドンッ


俺の頭の中でそんな音が響いた。


目の前に鮮明な映像が映し出されるが、その映像は決してテレビ画面の類いではない。簡単に言うとイメージ見たいなものだろうか。


そして、その映像(イメージ)に映る一人の人物......悠だ。

この映像の意味についは俺"永見(ながみ) 真琴(まこと)"はよく知っている。


「な、なんで......」


信じられなかった。今まで一度も見えたことがなかったのにどうして?


いや、いつかはこの時が来ることを俺は知っていた。

知っていたのに事実を受け止めきれる事がどうしてもできなかった。


「真琴? どうしたー?」


「あ、あぁなんでもないよ。早く行こう」


「? そうか、ならいいけどさ」


会話の最中にも映像(イメージ)は止まらず動き続けていた。

それは、悠が夜コンビニで飲み物などを買って帰っている映像で特になんてことはない。ここまでは、だが。


そこから、悠はなぜか家路の正規ルートではなく工事中の敷地を横切って通っていった。


そして、そこで映像(イメージ)は消えた。


この映像が意味すること━━それは、、、


映像に映っている人の "死" を予兆するものであることは間違いない。


『くそっ! どうしろっていうんだ! しかも、今日は二回目だぞ......』


実は先程のカップルにもこの映像(イメージ)が見えていたのだ。

見えていても見ぬフリをするしかできない。なぜか


それは......


これが......


確定した未来であり、人生の分岐点の終点だからだ。


変更は不可能......


真琴の身体中に悪寒が通り抜けて行った。



どうも! 霧凪です!

最近は時期外れのインフルエンザが流行しているようですが、いかがお過ごしでしょうか?


さて、今回はお試しという形なのですが新作を投稿しました!

内容はあるときに突然思い付いたものなので色々と問題があり先の展開なども全く考えていないのですが(笑)


本当にお試しということで暖かい目で見てくださると幸いです(笑)


こちらも勿論なのですがWorld Link On-lineの方もどうぞよろしくお願いします。

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