欲望弾ける五十二話
やあ!僕の名前はヘルメットライダー王s
今日本は、悪い怪人『YOKUBOU』の手によってピンチに陥っているんだ
でも、そんな事絶対させない!
俺の名前は王s!女性のパン2と札束を愛する
正義のヒーローさ!
「・・・どうだ従業員、カッコいいだろ」
「・・・逆に聞きますけど翔さん。これのどこがカッコいいんですか?」
現在私は、翔さんと一緒に『EーON』に来ていた(読み方はイーオンです)
「で、毎度の事私を引っ張り出して、零さんまで連れ出して来たのがショーって・・・」
「私は良いのですが、翔さんがどうしても藍さんを、と・・・」
「ふっふっふ、お前等二人は、今日誘った俺に死ぬほど感謝するハメになるぞ」
時間を確認しながら、後ろらへんの座席に座る私達
結構人気らしく、子供だけではなく、その手の大きいお友達や大人まで居る
「おっ!始まるぞ!」
劇場の幕が上がり、観客席を照らしていた照明が消えて暗くなる
すると、舞台に居る一人の人物にライトが当たる
「やあ!俺の名前は渉鍋臭!怪人YOKUBOUと戦う王sだ!」
臭という若いイケメンの声と同時に
子供達の歓声が沸く
「うっはっはっはっはっは!・・・また現れたな、王sよ!」
「お前は、怪人YOKUBOUの一人・・・グバァ!」
「(・・・酷い名前だ)」
私のツッコミを今すれば、確実に周りから非難されるだろう
「今日こそ貴様のその首を・・・この壷のように」
パリーン!
「・・・粉々にしてくれる」
それを見ていた零さんが、不意にポケットから何かを取り出す
「・・・(スッ)」
「・・・どうしたんですか零さん。胡桃なんか取り出して」
「・・・(バキンッ!)」
「(・・・右手の親指と人差し指だけで殻を砕いた!?)」
「あむ・・・美味しい」
「(目の前の怪人よりこの人の方が何倍も怖い)・・・」
「怪人グバァは物を壊す癖があるからな・・・」
「嫌な怪人ですね・・・子供の影響的にも」
翔さんの説明を挟みながら
私はショー見ていた
見ると、触角を生やした昆虫怪人グバァは、部下のザコ怪人を数人呼んでいた
「やれ!王sを滅茶苦茶にして粉々にしてやるのだ!」
「「「キキャアアアア!!!」」」
「(・・・なんかサルみたい)」
次々と襲い掛かるザコ怪人
渉鍋臭も、負けじと変身しようとする
「・・・変身!」
・・・あれですね
解りやすく変身の手順を言うと・・・
コマネチ
↓
女性用下着を頭に被る
↓
ハッスルハッスル!
↓
ベルト装着
↓
ベルトの側面にある音声が鳴る変身スイッチON
「(・・・これ考えた人は少し頭のネジが吹っ飛んでるんだと思う)」
そして、舞台の裏側で変身をし終えた王s
見た目は結構強そうだ
鷹をイメージした頭
虎をイメージした爪が付いた腕
飛蝗をイメージした脚
見た目はヒーローなのだが、あの変身手順はどうにかならないのか
「あれは王sの基本フォームの『トリアエズフォーム』だな」
「・・・ネーミングセンスというか何というか」
そうこう言っている内に、グバァが手下共に命令する
「やれ『CHINKASU』共ぉ!」
だから、名前が酷すぎる・・・
ザコ怪人を統率し、グバァが王sに攻撃を仕掛ける
「来い!」
「行くぞぉ!」
・・・なんというか
今の状況はですね
王sがグバァとザコ怪人達に袋叩きにされてます
しかも、王sがうずくまって、周りでイジメっこみたいにグバァとザコ怪人が蹴ってるし
「おらおら!」
「うりうり!」
「うほうほ!」
・・・ツッコムのがダルくなってきた
「どうした王s!その程度なのかぁ!」
「・・・くっそぅ!こうなったら!」
怪人達を跳ね除け、一旦後ろへ離れると
ベルトを付け替えて、またあの変身ポーズをとる
「・・・変っ身!」
再び変身をする王s
すると、王sは緑色のクワガタみたいな感じになった
「あれはホウレン草フォームで、自分の分身を出して戦う事が出来るんだ」
「・・・翔さん詳しいですね」
「ファンだからな」
・・・今の子供は朝からこんなの見てるのか
教育に悪い気がする
見ていると、翔さんの言うとおり
ホウレン草フォームの王sは次々と分身していく
「出るぞ!王sの必殺技!王s八変化だ!」
翔さんが叫ぶと同時に
ホウレン草数人は舞台から消える
変わりに、色が変わった王s達が怪人の前に姿を現す
えー・・・翔さんの説明によると
赤がヒノトリフォーム
黄色がヒマワリフォーム
灰色がユニコーンチャン(なんでちゃん付け?)
青がウル○ラマンフォーム
紫がエヴァ○ゲリオンフォームらしい
「喰らえ!必殺!
「「「「「「「「んろmじあえおscじゅおいrほい」」」」」」」」
それぞれの王sが一緒に別々の技名を叫んだ為
何を言っているのかさっぱり分からない
「「「「・・・ぎゃあああああああああ!!!」」」」
「(・・・怪人達も何を言っているのか分からなかったのか)」
一瞬の間は多分そのせいだろう・・・
「・・・よくも、やってくれましたね?」
「お前は・・・ドクターカミオ!」
「では、私の真の姿を見せましょう・・・」
徐々に変身していくドクターカミオ
その姿は、グバァとは比べ物にならないくらい、恐ろしい物になっていた
「ふっふっふっふ・・・王s、今日こそ貴方を仕留めます」
「くっ!・・・さっきの大技で力を使い果たしてしまった・・・みんな!」
こういう子供向けのショーの醍醐味
子供達へのヒーローの救援である
「みんなのパワーを貸してくれ!」
わあああああああ!!!
子供達の応援の声が飛び交う中
私の隣に居た人が何故か居なかった
「(・・・どこに行ったんだろう?)」
「ようし!これなら行けそうだ!」
「ふふふ、かかってきなさい!」
力が回復した王sは、変身したドクターカミオへと向かっていく
・・・のだが
「ちょ!君は誰だね!」
「ドクターカミオの人ですよね!俺気になった事があるんですよ!」
舞台の裏から聞こえる話し声
「今は公演中だ!話ならあとで・・・」
「カミオさん・・・髪の毛がヅラって本当ですか!?」
「・・・どこでその情報を!?」
「本当かどうか調べさせてくれぇ!」
「ちょ!やめ!やめて!やめっ!やめなさい!やめっやめてよおおおおおおおお!!!」
急に舞台裏から現れるカミオさんと・・・
「・・・翔さん」
「ちょっと!出てきちゃ駄目ですってば!」
「今出てきたらマズイっすよ!」
出てきたカミオに注意する、王sと変身カミオ
「ちょっと君!やめたま・・・あああああ!ヅラが取れたあああああああ!!!」
「・・・本当だったのか」
その後、ショーは中止になって
翔さんはこっぴどく怒られた
あと・・・出演していたカミオさんは
王sの放送が終わった後でも、事件を引きずって周りから笑われたという事を
翔さんは・・・知る由も無い
エニスィングゴーズ その心が~♪
熱くなるもの~♪
負~ける気しない筈~♪
・・・サーセン 取り敢えず終わります




