盗んだバイクで走り出すかもしれない四話
私立オウラン高等学校
「なあ」
「なに?」
「エロ本でも拾ったの?」
「違うよ!」
二年二組の教室
放課後の時間・・・
三人の男子高校生が机や椅子に座って雑談していた
最初に話題を振った男子の名前は「広瀬国久」
三人の中でも一番普通な男子
髪型は短髪の黒髪で身長は平均
二人目に喋ったのは金髪ツンツンヘアーの「山本秋吉」
金髪で刺々しい髪型だが別に不良でもなければ悪い子でもない
平日は家に帰ったら課題と母親の家事を手伝い
休日には友人と遊ぶか部屋の掃除くらいしか基本的にしない子である
三人目の男子は「春田秀光」
特徴は眼鏡で三人の中でも一番のキレ者
しかし、どうでもいい話の倉庫として有名である
ついでにスケベでもある
「今朝、ウチの郵便入れにこんなの入ってたんだけど・・・」
「なになに、『なんでも相談所』?なんだこりゃ?」
「新しい詐欺の手口かなんかか?」
「さあ、別に用は無いんだけど気になってさ」
国久の心配を余所にトラブルメーカー秀光が立ち上がる
「よし、今日暇だしそこ行くか」
「・・・マジで」
秋吉はさも面倒くさそうに呟く
「用も無いのに入ったらマズイって!」
常識人であり一番の平均こと国久が秀光の提案を否定する
「馬鹿野郎!こういうのは行ってみたら意外と面白い展開に繋がるんだよ!」
「よし分かったァ!」
「今の何処に納得するところがあったんだよ!落ち着け秋吉!」
「いや、秀光がこう言った時って大抵諦めるしかないし」
「お前の物分かりの良さは良いけど諦めが早いしその認識は地味に酷いって!」
「よっしゃあ!そうと決まったらここからおさらばじゃあ!」
「あんた達!しっかり課題やりなさいよ!」
「「「うぃーっす、さいならー!」」」
彼女は教員の橘充子
今年で29歳
独身で現在進行形で彼氏いない歴29年
容姿は長髪の茶髪で美人なのだが
本人の神経質な性格と融通の利かなさにより彼氏はいない
「・・・で、何?君達お金も用も無いのに来た訳?」
「・・・はい」
「・・・すんません」
「・・・出来心で」
現在、なんでも相談所にて
遊び半分で入った高校生三人は
理由を聞いて呆れている翔にソファーに座らせられていた
「あのさ、ここ仕事場でさ、決して高校生が意味も無く出入りする場所じゃねんだわ」
「・・・すいません」
「あ、そこの黒髪の僕はいいや、多分君巻き込まれ体質だし」
「あの・・・」
「金髪の君もあれだね」
「・・・いや・・・あの」
「眼鏡の君もさ、ところで、本当に用は無いの?」
翔の問いかけに国久が答える
「特には・・・」
「仕事っていうかお手伝いでもいいからさ、なんか無いの?」
「おじさん・・・」
秋吉の言葉に翔は反応する
「誰がおじさんだ!俺はこれでも20歳だゴルァ!」
「あっすんません」
「大体ね~君達には常識ってもんが無いのかね?」
「・・・翔さんも片手で週刊漫画読みながら足の指で鼻ほじってるんですけど」
地味に凄い事してるな、と国久は堪らずツッコンだ
「・・・君ウチの知り合いの子に似てるな、雰囲気が」
堪らず秋吉も声を挙げる
「あの、そろそろいいですか?母が夕飯作ってる頃なんで」
「ちょっと待って今良い所・・・へっぶし」
片手でティッシュを取り鼻汁を除去するとほじってる足の逆の足で
部屋の掃除をするコロコロを使い始める
「(・・・この人は猿か)」
余りの器用さに国久は頭の中でそうツッコんだ
「まあアレだ、今後こういうことないように頼むわ、一応こっちも商売だし」
「分かりました・・・」
「失礼します」
「待てよお前等!」
国久と秋吉が行こうとした瞬間
秀光が立ち上がり翔に向き直る
「まだ俺にはやり残した事があるんだよ!」
「やり残した事?」
国久が訳の分からないという顔で秀光を見る
「翔さん!
今日の下着の色は!」
「ショッキングピンクだ」
その後の空気は言うまでも無いほどに冷めていた
終わった方が勝ちよ
あっぷ・・・ペッ




