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四十七話・・・あのさ、気づけよ・・・毎回ここに何か書くと思うなって!

よう・・・夏目轟だ

ようやく食費を稼ぐだけのバイトに在りついたんだが・・・


「・・・・・」

何故か、仕事という名目で

白い饅頭の形・・・というか饅頭の被り物を頭に付けていた

なんかさ、これ被って無言で立ってろって言われたけど・・・

何これ?新しい拷問か何か?

穴が空いてるから前は見えるけど

側面に至っては一切見えねぇ

などと考えていると、饅頭を売っていた

このバイトを募集していたおっさんが近付いてきた

バキッ

殴られた

何の迷いも無く殴られた

言葉通り、間違い一つ付けようの無いくらいに殴られた

「・・・何か喋れや気色悪い!」

「(・・・ええええええええええ!?)」

アンタが喋るなって言ったんだろうが・・・

・・・ま、俺も喋らないよりマシか

正直、この状況で喋れないのって・・・凄く気まずい


「らっしゃいらっしゃい」

バキッ

殴られた

寸分の狂いも無く殴られた

気持ちが良いほどに殴られた

「・・・饅頭が喋るな!怖いわ!」

「(・・・どうせぇっちゅうねん)」


結局・・・

おっさんと俺は交替

おっさんが饅頭をやって、俺が饅頭を売る

傍から聞けば、意味不明な台詞だよな・・・今の

おっさん・・・何そのファイティングポーズ

饅頭の被り物被ってる癖に誰と戦うつもりなんだよ・・・

ほらおっさん、おっさん見てる人が凄い勢いで引いてるよ

もうやめておっさん。おっさんに何があったのか知らないけど

こんなの不毛だよ、見てるだけでもツラいもん

というか、おっさん楽しんでない?

急にシャドーボクシング始めてさ・・・

こっちから見たら不気味で仕様が無いんだけど・・・

俊敏に動く饅頭って・・・

あっ!誰かに拳当たった

あっ!!!おっさんがマウントポジションでボコられ始めた!?

・・・あいつ、いつぞやの天然パーマじゃん


・・・あっ、おっさん泣いてる

ぐすぐすうっさいもん。地面に膝着けて、悔しそうに両手も着けてるもん

一体何がしたいんだよ

アイツに勝ちたいんなら饅頭売ってないで体鍛えろよ・・・

なんでそんなに悔しそうにしてんだよ・・・

そんなの付けてたら勝てる訳ないだろ・・・

・・・こっち来た

バキッ

やっぱ殴られた

今度は顔面をグーだ

右頬を抉られるように殴られた

拳に少し血が付いてた

多分俺じゃなくておっさんのだ

ってかおっさん、饅頭外してんじゃねぇよ

真面目に仕事してよ、頼むから

「・・・別に・・・悔しくなんか無いんだからなあああ!!!」

「・・・あっ一つ百円です」

俺は、店に饅頭を買いに来たおばあさんに

饅頭を売った







おしまいだ・・・勝てる訳ないよ・・・

もう何かもおしまいです・・・

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