四十二話@がんばらない
「昔さ、学校に傘置き忘れたと思って取りに帰ってさ」
「はい」
「・・・そもそも傘なんか持ってってない事に傘置き場を見て気づいた」
「(・・・あるあるネタかな)」
「そんな事より従業員、これからは『しょうさん@がんばらない』っていうタイトルでどうだ」
「やっぱ翔さんって流行に敏感なんですか」
「そうだな、まあ、ささみさんは作者も見たからな」
「メタな発言ですね」
「さぁて、今日もはっじま~るよ~」
・・・どうも、日下部翔です
久しぶりに困ってます
「仕方ねぇな♂」
「・・・・・・そうですね」
辛いんで・・・ちょっと回想入るわ
ピンポーン
「珍しいな・・・」
俺こと日下部翔は、いつものようにジャンブを読んで暇していた
午前10時を過ぎたくらいかね~、丁度ジャンブを読み終わった辺りだ
最近鳴る事がなく、壊れてんのか分かんねぇけど
十回くらい押してやっと一回鳴るか鳴らないかという、ポンコツインターフォンが聞こえた
誰か暇でも潰しに来たのか、と期待もせずダルそうな足取りで玄関へと向かう
サンダルを履きながら鍵を開け「どうぞ~」という声をドアの前の人物に投げ掛ける
ガラガラとドアが開く音を聞いて、頭を掻きながらその人物を見た
・・・うん
なんていうかね・・・
あれだよ・・・
どう見たってね・・・
兄貴♂・・・なんだよね
「・・・えっと、本日はどういった御用件で」
「依頼しに来たよ、歪みねぇな」
まあ、ある意味歪みは無いね、特に貴方が・・・
こんな感じで冒頭に戻る訳だが・・・
ホントさ、なに?今のご時世って変な奴多くね?
・・・お前に言われたくない?・・・そんな事言う奴は後でトイレ裏な♪
とまあ、こんな具合で混沌が繰り広げられてるんだが・・・
・・・この人、なんでパンツ一丁になってるの?
やっぱさ、兄貴だから?
いやいやいやいや、幾ら兄貴でもいきなり脱がないでしょ、普通
「・・・名前は?」
余りにもあやふやな間が続いたので、苦しいながらも精一杯何とかしようとした
まずは軽い質問から入っていこう
「俺か?俺の名前は美里伊、皆からはビリー、兄貴、阿弁蛇亜頭の筋肉担当と言われている♪」
「・・・・・さいですか」
・・・いかん
幾ら俺がこの小説でボケ担当とはいえ・・・
こいつの雰囲気には着いていけない・・・
というより、これ以上関わりたくない・・・これ本音
「えー・・・今日はどのような相談を?」
適当に仕事の話に切り替え、すぱっと早めに終わらそうと思った俺は
兄貴の用件を聞き出す事にした
っていうかさ、やわら買出しに行った戦国乙女が帰ってくるんだ
一人の大人として、間違った道へ行かせないよう
この色々カッコいい男を速く処理せねば・・・
「おうそうだったな、ずばり言おう・・・お前が知りたい」
「・・・・・・・・・・はぇ?」
「正確に言えば、お前の尻が知りたい・・・なんちゃって」
「・・・・・・・・・・ほげぇ?」
こんにちは、寺田零です
今日はタイムセールでネギが安売りしていた為
急いで買いに行った訳ですが、帰って玄関の前に立つと妙な音が聞こえてきました
翔さんの身に何かあったのかと、ドアを開けて奥の部屋の仕事場を覗いてみる
「・・・うほっ」
「やめろ!こっちに来るんじゃない!」
「歪みねぇな」
「やめろぉ!童貞の前に処女を失いたくないぃ!」
「ああう!ああああああう!」
「こっちに来るなあああああああああ!!!」
「おおう!最近だらしねぇな!あぁ!卑猥か?」
「何を言っているんだ!やめ・・・アッーーー♂」
「・・・・・・(スー)」
私はドアを静かに閉めて、今日の事は三秒で脳から抹消する事にした
※翔さんはパンツを脱がされただけであって、処女は失っておりません 終わります




