二十六話のアルマゲドン
スーパー「2525」
そこでは、日々若者達が
己の全てと
目当ての半額弁当を巡って
戦いが行われる!
「なんだこれ」
「知りませんよ」
「作者よ~最近調子悪いからってこの始まり方はどうかと思うぜ~」
「ですよね~これじゃあドラゴソボールみたいになってますよね」
「だよな~」
「って翔さん、メタな愚痴を言っている間に本編が始まってますよ!」
「マジか!?」
という事で
今回で三回目の弁当争奪戦
例の如く付いて来ている(翔に半ば強引の)藍と
最近何故か変顔を意識して行っている翔が
インスタント・カップ麺のコーナーに居た
「従業員よ、今回はトリニティがいない。苦戦を強いられる事は覚悟しろ」
「あっこれもう発売してたんだ。帰りに買ってこっと」
「従業員!貴様には緊張感という物は無いのか!このスットコドッコイ!」
「今時スットコドッコイなんて言う人翔さん位ですよ。勝手に緊張感出すような雰囲気作らないでくださいよ」
「ふん、この状況で緊張しないのは人外生物くらいだぞ」
「勝手な自意識で私を人間という枠から外さないで下さい」
「まあいい、今日は見た感じいつもの連中しかいなさそうだ。イレギュラーが無い限り俺の勝利に揺るぎ無し!」
「はぁ・・・毎度毎度よくこんな事しますね」
「貴様に俺の苦しみが分かるか!?週五でパンの耳のみで過ごす俺の気持ちを!」
「分かりませんし分かりたくもありませんよ」
「くっ!これだから最近の若い奴は!」
「翔さん、老けてる人の物言いになってますよ」
「何度も言うが俺は二十歳だ」
「だって翔さんの顔って若干老け顔だし・・・」
「なんだとぅぅぅ!!!そうだったのかぁぁぁ!!!」
「叫ばないで下さい!こんな所で!」
「やっぱりアレかな!?普段から脳トレとかしないと老けていくのかな!?」
「それ別の所じゃないですか。何一つ解決してませんよ」
「なんっだとぅぅぅ!!!くそがああああああ!!!」
「(・・・面倒臭いなぁ)」
数分が過ぎる頃
中央のドアが開かれ現れるバイト
弁当のコーナーへ赴き、右手に持っているシールを一つ一つ貼っていく
「(ゴクリ)・・・従業員、俺は『マッスルモリモリレバニラ弁当』を狙う」
「別にいいですけど、それ食べた時は私に話しかけないで下さいね」
「そんな冷たい事を言うな従業員!俺は歯はしっかり磨いている!」
「いや、食べた直後だから意味無いですよ」
「なん・・・だと」
喋っている間も貼られて行くシール
最後のシールを空気が入らないよう丁寧に貼り終え
バイトは自分の持ち場である場所へと戻っていく
扉が・・・閉まった
まさに、その瞬間
「「「行くぜぇぇぇオラァァァァァ!!!」」」
激しく叫びあい
お互いに威嚇
そして、ぶつかり合う
拳・蹴り・頭突きに手刀
「従業員!俺たちも行くぞ!」
「あっ私新商品のカップ麺買うんで」
「何故それを先に言わない!俺だ!機関の罠により戦力を削られた!至急応援を頼む!」
「なんで着信も無かった携帯開いて喋ってるんですか?」
「ちっ!ならば死なば諸共!当たって砕け散れぇぇぇ!!!」
うおおおおお、と
藍を置いて一人嵐という名の戦場へ向かっていく翔
翔の背中を少し見て、新商品の『クリームシチュー麺』をレジへと持っていく
「(ふぅ、毎度の事だけど、翔さんの馬鹿は何時になったら治るんだろ)」
「おらあああああああ!!!」
「がざでぃー!」
その頃
翔に向かってきたパーカー男
突如の不意打ちを瞬時に読み取り
繰り出された右の正拳に対してクロスカウンターで返す
パーカー男は鼻血を流しながら地面に伏す
「よっしゃあ!俺に勝ちたかったらクロックアップくらい覚えて来いゴルァ!」
パーカー男に言い放ち
翔は弁当コーナーの目当てである弁当へ向かって走り出す
周りでは殆どの人間が脱落している
弁当を手に入れるのは容易だった
「レバニラいっただきぃ!」
弁当に向かって
翔は腕を伸ばし手を出す
その時・・・
「あれ?翔さんだ、何してるんですか?」
「・・・・・・・・(汗)」
突然、横から掛かる声
恐ろしさを覚える重低音
丁寧なのが逆に怖気が走る
その人物は・・・
「・・・やっやあ、久しぶりだね否威棲くん」
「あっ分かった、翔さんもここの半額弁当狙ってるんだ!」
「そっそうだね」
「いやあ、ここの弁当が美味しいっていうから来たんですけど。どういう状況なんですかコレ」
周りを見渡して
否威棲は不思議そうに言う
「あれだよ、みんな疲れてこうなってるんだよ」
「そうですか・・・あっそれ最後のお弁当ですか?」
翔が現在手を伸ばしている商品のレバニラ弁当
否威棲はそれに指を刺して聞く
「へ?あっあぁそうだ・・・よ?」
「いいですね~でも、それが最後ならお弁当を諦めなければいけませんね」
「いっいや・・・そう・・・なるかなぁ・・・」
「ちょっと残念ですね、羨ましいなぁ・・・」
残念そうに俯く否威棲
だが、その時であった
翔には
いや、周りで気絶し意識を取り戻してきた若者達にも
見えていたのだ・・・
背後で涎を口から垂らして眼を輝かせる
真っ赤に染まった恐ろしい鬼の姿が・・・
『・・・てめぇら、ここで生ゴミにされてぇのか?(ジュルリ)』
「「「ぎゃあああああああああああああ!!!」」」
「翔さ~ん、どうしたんですか・・・って!えぇ!?」
叫び声と一応翔が気になって戻ってきた藍は
弁当コーナーで口から泡を吹き出して気絶している翔達を見て驚く
「・・・何があったんだ」
こめかみに冷や汗を流しながら
藍は、白目で失神(ついでに失禁・脱糞)している翔を見て
口元がピクピクと引き攣っていた
「・・・みんな急に倒れてしまいましたけど、ま・・・いっか♪」
購入したレバニラ弁当を持って帰り支度に付いている否威棲から
ギュルゴゴゴゴゴゴ、という
異様な音が鳴り響く
「流石にお腹が鳴っちゃいましたね♪」
作者「・・・どんだけ~」
終わるよん♪




