高く飛べない大きく振りかぶるダイヤのエース的な十二話
「野球をしよう・・・チーム名はリトルb」
「やめい」
現在、何でも相談所にて
今日は、不幸にも変態(翔さん)に朝からストーカーされ
午後3時半、ここに連れてこられた
「で?冒頭に繋がるわけですけど、一体何をしようっていうんですか」
私、日山藍は日下部翔と名乗る変態厨二ニートに問う
「従業員、一応俺は働いているんだが」
「ここでこんな事しててよく働いてるって言えるわね」
「何を言う、ここは立派な職場だぞ!」
「仕事も来ないくせによく言うわ」
呆れながらいつものように突っ込むと
ふふふ、と翔は笑い出す
「甘い、甘いぞ従業員!ショートケーキに蜂蜜と練乳ぶっかけてガムシロップを入れたコカ・コークで飲み干す位甘いぞ!」
「それやったら糖尿病になりそうね」
「ふっふっふ、恐れおののけ従業員、念願の初任務だ」
「私手伝いませんけど」
「そうかそうか・・・ってえぇ!手伝ってくれないの!」
「いや、逆になんで私が翔さんの仕事手伝わなきゃいけないんですか」
「従業員!貴様それでも誇り高き我が下僕か!」
「誰が下僕だ誰が!とにかく、絶対に手伝いませんから」
「ほう・・・ならば致し方ない」
「えっ?」
粘着質のようなしつこさの翔が諦める・・・
これはつまり・・・
「罠か!」
「その通り!(パチッ)」
バッ
現れる三つの影
「やれ!ルシファー!ウッドゴーレム!・・・バカ!」
「お前!俺だけバカって言ったろ!」
例のごとく
駿さん、阿奈さん、昇さんが私の周りに現れる
「ふん、先日の決着を今ここで着けてくれる!」
「いつの話ですか!」
「ここで会ったが百年目!今こそ決着の時だ!」
「だからいつの話ですか!」
「ほ~あちょ~あっちゃあ!」
「昇さん色々アウトです!」
三人のボケを一通りツッコミ終え
私は溜め息をしながら三人に言う
「すいません、皆さんには悪いんですけどちょっと・・・」
「ふん案ずるな、そうでなくては私達がいる意味など無いのだからな!」
「・・・どういう事ですか?」
「従業員、前に食堂でやった勝負を覚えているか?」
「・・・出来れば思い出したくないんだけど」
「今回、この三人に勝てば貴様を逃がしてやろう!」
「ただし!」
「僕達に!」
「負けた場合、お前さんには野球のメンバーとして入ってもらう!」
「野球ですか?」
藍の疑問に翔が答える
「今回の依頼は、草野球でのメンバーを揃える事だ」
「必要な人員は合計五人!」
「報酬は一人5000円!」
「更に!追加報酬は一人一万だ!」
上から翔、阿奈、昇、駿と喋っていく
「日曜日の草野球大会で優勝すれば賞金十万円!どうだ!急にでも野球がしたくなってきただろう!」
「・・・いえ、全然」
「そうかそうか・・・ってえぇ!」
「そのリアクションさっきもしましたよね?」
驚く翔に駿が割り込む
「とにかくだ!どうだ!ある意味勝っても負けても美味しい話だぜ?」
「嫌ですよ、私の休日を奪わないで下さい!」
「くっくっく、軟弱・・・実に軟弱、その程度の魔力では私を動かす事も出来ぬわぁ!」
「うっさい合法ロリっ娘」
「うっ!うちロリっ娘ちゃうもん!これでも立派な十九歳やもん!」
「(なんで急に方便で喋りだす?)」
女子二人が揉めている所に
翔が話を切り出す
「とにかくだ!こうなった以上従業員にも出て貰わないと困る!」
「くどいですよ!私は絶対に手伝いません!第一に私運動苦手なんです!」
「「「・・・ゑ?」」」
「・・・従業員、俺が言うのも何だが、貴様には天性の何かを感じるぞ」
「なんでですか!?私普通の女子高生!」
「だってさ・・・毎度毎度ボコボコにされてる訳だし・・・」
「あれは別に・・・とにかく、私は絶対出ません!」
「断固拒否か、良かろう、ならばルールを説明する!」
「食堂のアレですよね?」
「うむ、だがここには武器的な何かは無いため、特別ルールだ」
すると
翔は二つのピコピコハンマーと工事用のヘルメットを用意する
「従業員、この道具を見れば大体察しは着くだろう?」
「・・・ホントにやるんですか?」
「無論だ、一番手はバカ、お前が行け」
「・・・お前この小説で俺の事名前で呼んだ事ないだろ」
「では・・・始め!」
鬼の形相で開始の宣言をする翔
「(・・・無視された)」
翔のスルーにショックの余りorzこのような状態になる駿
ROUND ONE
藍 VS 駿
カーン←ゴング的な何か
「「最初はグー!」
「じゃん!」
「けん!」
「「ポン」」
藍グー VS 駿パー
「貰ったぁ!」
勝った駿はすぐさまハンマーを手に取る
藍はヘルメットに手を伸ばすが駿より一歩遅い
「俺の勝ちだぁ!」
「なんのことだぁ!」
しかし・・・
藍はヘルメットで駿の頭を殴りつける
「(・・・え?何で?)」
ピー!!!
「試合終了!」
「待てや審判!」
笛を鳴らし、決着の合図をする翔に
頭にたんこぶを生やす駿が抗議に出る
「なんだたんこぶ」
「せめて名前で言ってくれません!?審判!あれはどうみたって俺の攻撃だろうが!」
「ヘルメットで殴ってはいけないと誰が言った!身の程を知れこのたんこぶバカ略してバカこんぶ!」
「全然略せて無い上に変なあだ名を付けられたぁぁぁ!!!」
「はい次ぃ!」
翔の叫びと同時に
「・・・・・・」
阿奈がスッと立ち上がる
すると・・・
「くっ!・・・まだだ、まだ抑えよ呪滅王、汝の出番はすぐそこ、慌てるでない」
「早くしてくれませんか?」
右目を抑え厨二病を発動させている阿奈に藍が間髪容れずにツッコム
「・・・ただの雰囲気作りだというのに」
「いや雰囲気要りませんから、特にその雰囲気は要らないから」
「二回戦・・・あっ始めぇ!」
K-1のナレーションのようになってきた翔の合図と共に両者が構える
ROUND TWO
藍 VS 阿奈
「最初は・・・って」
「・・・・・・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・
「・・・何してるんですか阿奈さん?」
「決まっている、私の波紋神経を限界まで研ぎ澄ませ、貴様の出す攻撃を見切っているのだ」
「翔さん、私帰っていいですか?」
「もうちょい待ったげて、頭のネジが二、三本吹っ飛んでるからこの子」
「見えた!行くぞ!」
カラーコンタクト光らせ、じゃんけんの体勢に入る阿奈
「「最初はグー!じゃんけん・・・」」
「「ポン!」」
藍パー VS 阿奈グー
「せいやああああああああ!!!」
すかさずハンマーを振りかぶる藍
その時・・・
「・・・許してほしいけん、うちに免じて・・・てへぺろ(・ω<)」
「おるああああああああああ!!!」
ボカッ!!!
「んなっちゃらぶげえええええええ!!!」
「・・・勝者従業員」
「阿奈さん、相手は同性だから許して欲しいアピールは逆効果だよ?」
「・・・我が幻惑のトイズが聞かんとは、奴は化け物か!」
「ただ単に阿奈さんがアホ過ぎただけだと思うよ」
阿奈(痛々しい子)は昇に懇切丁寧につっ込まれていた
「やるな従業員、しかし、次はそうはいかん!」
「昇さん、やめましょうこんな馬鹿な事」
「僕もやめたいけど・・・二人が犠牲になって僕だけ不戦敗っていうのはちょっと・・・」
「いいんですよ昇さん!二人とも仕様も無いアホなんですから!」
「ごめん、でもやらなきゃ、翔さんも怖いし」
後ろで鬼の形相で睨んでいる翔に気づき
昇はその場で震えだす
「(の~ぼ~る~ぅ~く~ん~ん~ん?)」
「聞こえない筈なのに幻聴が!?」
「ひぃぃ!!!」
ROUND THREE
藍 VS 昇
「最初はグー」
「ジャンケン・・・」
「「ポン!」」
藍チョキ 昇グー
「やあ!」
「くっ!」
昇のハンマーは間一髪防がれる
「「あいこで・・・しょ!」」
藍パー 昇グー
「おりゃあ!」
「くそぅ!」
ハンマーを振りかぶる藍
ヘルメットを取ろうとする昇
起き上がる駿
ハンマー投げつける藍
ぶつけられる駿
再び倒れる駿
再度立ち上がる阿奈
またもやハンマーを投げつける藍
ぶつけられ撃沈する阿奈
「・・・勝者従業員」
「「なんでだよ!!!」」
再び起きて翔の発言に叫ぶ二人のアホ
「別に誰に当てれば勝ちとか言ってないから」
「お前さっきからどっちの味方だ!」
「そうよそうよ!」
「じゃあかしい!アホは家で寝てろカスぅ!」
「あの・・・もういいのかな?」
藍は頬を掻きながら翔に言う
「従業員、この俺が居るという事を忘れたか?」
「翔さんもやるんですか?」
「当然だ、この俺が出ずにどうする?」
FINAL ROUND
藍 VS 翔
「「最初はグー」」
「じゃんけn」
「隙ありぃ!」
翔がおもむろにハンマーを取り攻撃を仕掛ける
「覚悟ぉ!」
「っ!てい!」
パシッ
「・・・真剣白刃取りだとう!」
「そいやあああああああ!!!」
藍は叫び声と同時に
掴んだハンマーをそのまま翔の頭に叩きつける
「・・・ざく」
バタリ・・・
「・・・・・・」
カーカー
鳴り響くカラスの鳴き声
「・・・帰るか」
後日、翔さん達は四人でチームに入り
一人足りない草野球チームで優勝したらしい
「あの件の意味は!?」
お
わ
WRYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!!




