後悔はするべき物的な十話
「・・・翔さん?」
「あ~だめだぁ~これ~」
「翔さん?」
「こりゃあ~だめだ~」
「あの~・・・」
「もぉぉぉぉだぁぁぁめぇぇぇだぁぁぁ・・・」
「何がどう駄目なんですかぁ?」
「・・・よし、美容院行こう」
「うん、意味分からん」
今日もこんな感じの意味不明なやりとりです。
話を聞けば
翔さんの髪が伸びてきたというので
行き着けの美容院に通うことになった
「で、なんで私も呼ばれるんですか、っていうか翔さん私の電話番号どうやって・・・」
「携帯奪ったときついでに」
「それ、言っときますけどプライバシーの侵害ですよ」
「こまけぇこたぁいいんだよぉ」
「・・・はぁ」
この人に会ってから溜め息の量が三倍位にはなったと思う・・・
「着いたぞ、ようつべ美容院」
色々酷い名前だなソレ
「うぃーっす、こんちゃー・・・」
「ん?どうした・・・の」
翔と藍は絶句してしまった
「はぁい、今日はどういった御用件でしょうか♪」
オネエ系の喋り方
普通このようなタイプの人間に会えば思う点はあるが・・・
それ以前に・・・
そうなのだ
このオネエ系の店員の見た目がだ
まんま範馬勇○郎なのだ
しかも、白目で超怖い
うむ、とりあえず落ち着こう
「え、え、え、えっと、し・・・しんじんさんかにゃ?」
「いいいいいやいや、ああああ、あんたこえうわっずてってtって・・・」
「・・・?今日はどういった御用件で?」
首を傾げる鬼
ダラダラと冷や汗を流す翔と藍
「っすすす、すいません!今日は急に用事が出来たんで帰ります!」
慌ててそう言う翔に
店員(鬼)は涙を手で押さえる
「・・・そうですか、いやぁ、僕がここに来てからお客さんが来てもいつもそういう反応で・・・」
『でめぇら・・・ここまでやってんだからおとなしく言う事聞かんかいシャバ憎がぁ!』
『』は翔と藍の視点から聞こえる声です。
「「ひいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」」
阿鼻叫喚の二人
「どっどうしました!?」
近寄る店員
『ぜってぇ逃がさねぇぞゴルァ!身包み剥いで売り飛ばすぞ餓鬼やァ!」
歩みながら手に持っているハサミがギラリと鈍く光る
「阿賀がガガがガガがっ画あっががgそいえhfじゃth83おいj」
泡を吹き出し卒倒する藍
「従業ぉぉぉぉぉ員んんんん!!!」
「あっ!僕ここに来てすぐの羅部闇怒否威棲って言います。これからも末永くよろしくお願いします♪」
明るく元気に挨拶する否威棲
『ワシァ羅部闇怒否威棲っちゅうんじゃ若造!てめぇ次からもここ来いよなァ!夜露死苦ぅ!』
「は・・・はいぃ!これからも通いますんでどうか命だけはぁぁぁぁぁ!!!」
翔にとっては、否威棲の挨拶が怖すぎて仕方なかった
数分後・・・
「はぁい♪それじゃあ、体を楽にしてくださ~い♪」
『楽にしろ、なぁにすぐに極楽浄土よ・・・』
「どうか!どうか命だけはぁ!」
「?・・・それじゃあカット入りま~す♪」
リクライニングシートに座った翔は
鏡に映った否威棲を見る
「(お・・・鬼がハサミを構えてるぅぅぅぅぅ!!!)」
翔の体からブワッと汗が溢れ
ついでに黄色い液体も漏らしていた
「大丈夫ですよ♪わたしもこれでもカットに自信あるんですぅ♪」
『心配せんでええ、痛みは一瞬じゃ』
「えおtふぃhぎえふぃふあhdにfwぶ」
怖すぎて言語が保てなくなっている翔
「チョキチョキ♪」
『グチャリグシャリ』
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
この辺で翔は気を失っています
「それじゃあシャンプーするんで頭を前に出してください♪」
『(汚れを)落としてやっから頭出さんかぃぃぃぃぃ!!!』
「ぶくぶく・・・(ガン!)」
藍同様、口から泡を吹き出し洗面器に顔をぶつける翔
「ふんふんふんふんふん♪」
『ふん!ふん!ふん!ふん!ふん!』
「・・・(目が白目を剥いて両手が痙攣している)」
「お客様♪お済になったので会計の方お願いします♪」
『用は済んだ、とっとと金払わんかい!』
ゴソゴソ スッ←翔の財布
「・・・お客様、五十円足りませんが」
ゴソゴソ スッ←ポケットの中に入ってた飴
「・・・またのご利用お待ちしておりま~す♪」
シュタ←椅子から立つ
ヒョイ←藍を抱える
グググ←足に力を入れる
ダッ!←全力疾走!
「・・・中がいいんですねぇ♪」
その後、翔と藍は三日間悪夢にうなされていたという
どんな感じ~こんな感じ~♪
べっべつにアンタの為に終わる訳じゃないんだからね!




