甘い香りの切ない九話
どうも日下部翔です
今日は珍しくお客さんが来ている
正直ここ最近来ていなかったから凄く嬉しいんですが・・・
「・・・・・・・・・・」
めっちゃ黙り込んでるぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!
なんなのこの黒髪JKは!
急に来て仕事の依頼かと思ったら黙り込んで・・・
俺なんかマズイ事言ったっけ?
「あのぅ・・・今日はどういった用件でしょうか?」
何故か丁寧な話し方になってしまう日下部翔二十歳
「・・・探し物を」
探し物の依頼か
なんだ、言うのが恥ずかしい物かなんかか?
だから言い出せずに黙りこくってるのか・・・納得
「探し物の事なら心配しないでくれ、別に物自体に茶々入れたりしないから」
これで話も進む筈・・・
翔は手に持っている湯飲みの緑茶(紙パック100円1ℓ)を飲む
「・・・風に乗って旅に出た彼を探しているんです」
人ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉお!!!
まさかの人探しっていうね・・・
しかもなんだこの妙ちくりんな言い方は
まるで、少女漫画とかのヒロインみたいな喋り方
「・・・・・・(カーッ)」
めっちゃ恥ずかしがってるぅぅぅぅぅぅぅ!!!
どうすりゃいいんだよ!
どうしなきゃいけないの!
どうすんの俺!
牛乳にでも相談するか?
いや、今俺に必要なのはこの状況を打開してくれる救世主だ
ツッコミのスペシャリスト、この作品唯一の女子での良識人・・・
奴を呼ぶしかない!
「(しかし、奴は今日連絡が取れない・・・どうする)」
とりあえず、この空気を維持するのは無理だ
何とか・・・捻れ・・・捻り出せ・・・
為せばなる・・・
爆ぜろ現実!
弾けろ幻想!
バニッシュメント・・・ディス・・・ワーッルド!
「この邪炎黒龍王に掛かれば、その程度赤子の手を捻るまでもいかん」
・・・死にてぇ
・・・なんかもう死にてぇ
生まれて初めて後悔したよ・・・
自分の圧倒的なコミュ力の無さに・・・
「・・・くっくっく、やはり気づいていたのか、貴様の魔力に強制的に誘き出されてしまったようだ」
あれぇ!?乗ってるうぅぅぅう!!!
なんなんだこの子・・・
少女漫画ヒロインから厨二病患者に早変わりとは・・・できる!
「はん、やはり貴様か、我が闇の魔力に貴様も奮えが止まらんと見える」
いや、実際誰だか分かんないんですけどね・・・
「我が名は暴風ノ女王、貴様の火に相対する皇なり!」
やっぱり乗ってきたああああああああ
「暴風ノ女王よ、よもやこの俺に何のようだ!」
ここまで来たら止められないぜ!
俺の厨二を聴けぇぇぇぇぇぇ!!!
「貴様に用は無い、何故ならここで貴様は朽ち果てるからだ」
「ふっふっふ、暴風ノ女王よ、見ないうちにリップサービス・・・ジョークが上手くなったな」
「黒龍王よ!その身に降りかかる負の魔力に呑まれるが良い!
喰らえ!ジ・エンド・オブ・ハリケーン!」
「なんの!この程度の魔力で我が憎しみは消せぬ!
クリムゾン・メテオ・カオス!」
「くっ、しかし、我が風はそれすら凌駕する!
ファイナルウェーブ・アルテマァ!」
「・・・やるな、だがこれで貴様もお終いだ
ラスト・ダークネスシャイン!」
「ぐああ!・・・貴様にこれほどの力が・・・」
「ふっふっふっふっふっふ、我こそ、真にして最凶の存在なりぃ!」
「あんた達・・・何してるの?」
突如として現れるポニーテールの女子高生
今の状態
厨二世界を繰り広げる痛々しい女子高生と天パのフリーター
・・・・・・・・
「「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
その日、僕は初めて自分が嫌になりました
終わっちゃうだもんね~~~




