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「RPGパラレル・パラドックス」  作者: しんTAKA


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RPG パラレル・パラドックス ―― 完結記念 解説

 (いわゆる本来の意味でのあとがき)

元々、この作品は、パラレルワールドものとして、ユキノと陽子の間を行ったり来たりする崇の物語にしようと思って書きはじめました。 人生の分かれ道で、臨床工学技士という道を選んだ崇と元の仕事を続けるという選択をした崇が、一人の中で精神だけ行き来する。人生の半分近くが眠りなら、その眠っている間に反対側に行ってしまえば、二人分の人生も一人で全うできるのでは・・・みたいな感覚で始めたのです。


陽子という設定は、パラレルワールド(夢の中)の住人なので、どこか謎めいていて掴みどころのない女性にしようと考え、最初の口移しで薬を飲ませるシーンを思いつきました。

思いつきましたが、そこからが進まない。自分がどっちに進みたいのかもわからない。そのまま10年以上、ほってました。

ある日、ノートをめくったら、出だしのメモが出てきて、「今なら書けるかも」と思い、また書き始めたのです。が、パラレルワールドだけで進む展開が、どうも気に入らない。かと言って、夢オチ、病気オチも既成感があって面白くない。途中で辞めようと思いました。


しかし、ある日、ふと、「これ、恋愛ゲームにしたらどうなるんだろう?」という思いが頭に浮かんできて、もう一度、このお話と向かい合うことに。


すると、陽子が勝手に喋る喋る。(笑)


本編EXTRAフェーズにも書いたように、陽子が「ユキノって誰よ?」って叫んだ時は、他ならぬ書いている僕が一番びっくりしました。

「いやいや、陽子がユキノを知っていたらダメだろ」、これはムリ。そう考えて元路線で書いていこうと思うのに、「もし、このまま行ったらどうなるのかな?」という興味が湧いてしまい、「どうしてもその先が見たい!」という衝動を抑えられなくなりました。

「仕方ない。もう書いてしまえ、後のことは後で考える」と思って、自分の受けた衝撃をそのまま書きこむことにしたのです。


その後は、キャラクターが勝手に喋っても、それがゲームなんだと思うようになりました。

ゲームのフレームは創るけど、動かすプレイヤーによって結果は異なるので、キャラクターの声は、そのままで繋いでいくしかないと思ったのです。


高校時代の初恋の相手、みゆきは、本当は、自分も元彼にフラれたために、男が信じられなくなったという過去があるという裏設定。それで元彼に私はこんなにモテるのよと言いたかったことが、みゆきの行動の原点となっている。そう、彼女も葛藤を抱えた人生を送っているのです。


高三の時に出会った彩乃は、人の悪口を決して言わない子で、純粋な感性を持った子。それは、「終止符」の歌詞の文字が語っている。高校三年の女の子らしい優しい文字を崇が見た時、みゆきとは違う文字の魅力、等身大の魅力を見つけられたから、崇はみゆきから解放されたのです。


恵理は、天才的な曲を最初に創ってしまったことで、どう進歩していったらいいのか、わからなくなります。そんな時に父親と同じ匂い、温もりのする崇に出会えたことで、彼女は前へと進んでいきます。しかし、父親の医療事故をきっかけに彼女の精神は崩壊してしまいます。その際、はじめて彼女がファザーコンプレックスであったことに崇は気づきます。でも、遅すぎた。恵理との関係は取り戻せないままに終わります。音楽の可能性と恋人をいっぺんになくすという経験を崇は味わうわけです。

まぁ、結果的にそのおかげでユキノに巡り合うわけですけどね。


恵理の父の医療事故のエピソードは、ある実在の女性の話がモデルです。その方は医療過誤で父を亡くしたことで、より強く「患者さんのため」と願う看護師になりました。そのモチーフは、実はユキノの中にも少しだけ混ざっています。ユキノが崇から聞いた恵理の過去を受け止める時、僕の中では、自分の知らないパラレルな現実を、別の自分ユキノが受け止めているような、不思議な感覚がありました。


KAHOは大学時代という人生の初夏で出会ったいつまでも色褪せない理想の女性。崇の心では今も彼女が「永遠の初夏を背に笑っている」のです。


ユキノは、崇の人生を静かに支えてくれる存在でした。

彼女がいたから、この物語も最後まで辿り着けたのだと思っています。


そして、陽子。

いつまで経っても、どこまで行っても、捉えどころない彼女が、この物語を唯一無二のものにしてくれました。


「小説家になろう」に投稿しようと思ったのは、何が自分でできるのか試してみたいという思いからでした。 

でも、他の人と同じことをやっていては埋もれるだけ。それなら思い切って、タブーとされているようなことを書いてみようと思いました。

だから、各フェーズに歌を入れてみたり、AIと共同で考えてるって言ってみたりと、この「RPGパラレル・パラドックス」というゲームをゲームのように映画のように表現できたら、面白だろうなという感覚。その感覚だけを頼りに書いたのです。


もし、気に入っていただける方がいたら、嬉しいですね。

では、また次回のお話でお会いしましょう。



追伸

今後、陽子のスピンオフをちょっとだけ出す予定です。

・・・と言いながら、何話かに分けて投稿するつもり。(笑)

その時は、また読んでいただけたら幸いです。



令和八年二月   しんTAKA

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