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ヴィクトール アレキサンドリア戦場に立つ

その日は宮廷中、人の動きが騒がしく皇帝と大臣と長い会議が続いていたからだ。


その会議室の扉が空いた後、慌ただしく皇太子に告げられる。 


 「欄国の同盟国アルシャランに北部民族越境

 軍部出兵要請に伴い。皇太子に出撃要請を行う」


ヴィクトールはただちに準備を整えて皇太子妃と共に出撃する。


アレキサンドリアは水を得た魚の様に軍服に身を固めて皇太子に続く。


「皇太子殿下

 お守りします」 


皇太子はにっこりして妻の額にキスをした。

周りに人が沢山いたので、アレキサンドリアは恥ずかしさのあまり真っ赤になる。


本当にやめてほしい。

私は二十三歳若くないから。  


装甲の馬車に乗り込み国境を越えアルシャランの北部に合同軍の陣をとる。


「このあたりの地形は?」


アレキサンドリアが将校たちに確認する。


「山間部で概ね谷間の多い場所です。

 大人数では戦えません。

 相手は少人数で隊を組んで各部隊に攻撃を与えています。

 なんせ奇襲が多いのでなかなか崩せなくて」


将校の一人が言った。


「それはこちらにも言えるが。

 では誘い込んでは?

 どこかある程度部隊を囮に使ってそう計画はこう」


将軍のアレクサンドリアは的確に計画を告げる。

それを皇太子は満足そうに感心しかりで聞いている。

正当法ではないが、奇策には奇策とは言ったものだ。


本体の陣営は山頂に移動させアレキサンドリと他の部隊は各所に点在して計画を準備していた。

北部民族の兵士達は本陣が山頂に築かれた事で、総攻撃を計画して全部隊を山頂へ移動させた。

山頂は陣だけで人は配置していない。つまり張り子だけ。


アレクサンドリアは北部民族の部隊が一列になって移動する途中を狙い、あるものは岩を谷間に落とし全滅させたり、弓矢の雨を降らせ隊を乱させて兵士を投入して全滅させ、ある舞台は谷間に大木を落としてこれを全滅させた。敵は退散し部隊を北部へ移動させ越境は阻止出来た。


つまり大勝利をもたらしたのだ。


帝国内で皇太子の初陣を勝利にもたらせた女神として皇太子妃であり将軍であったアレクサンドリアの評判は一気に上がる。


しかも外交面でも大きな利益をもたらしたこの出来事は皇帝を満足させるのには十分すぎた。


またアレンドリアは一つミスったかもしれないと思い始め、皇太子は自分の判断が正しいと有頂天になっている。

間違いなく皇太子妃の器に相応しいかもしれないと周りの反応にアレクサンドリアの思いとは違い始めていた。


帝国に帰国後皇太子は皇帝からフェレイデン第一勲章を授け、将軍にもこれと同じ第一勲章を授けた。


「我が子であり次期皇帝であり、娘にて帝国の将軍である二人に女神ディアの祝福を」


皆歓声を上げて凱旋を祝った。


「あぁ~~本当に私離婚出来るのかな?」


不吉な予感がアレキサンドリアを押しつぶす。


絶対離婚なんて言わせない!!!!

皇太子はかなり執着が強い男でした。


第四話

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