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胡粉(ごふん)

作者: 死ぬまで

毎日が幸せな人、人生に満足してる人は見ないで下さい。

最初は違った。

友達と仲良く過ごし、

毎日を楽しく生きていた。

でも、心の底から信じていたのは

依存していた自分だけ。


みんなは他にも大事なものが、

自分にとって

命よりも大事だと思っていた

絆は等しく第一義(だいいちぎ)

無くては生きていけないと

無いなら生きなくていいと

依存していた。自分だけ。


病院行った

薬を貰った。眠剤、抗鬱剤、向精神薬。

段々足りなくなってきて

自分でも買うようになった。

最初は10錠。次は50錠。今手元には数100錠

貰う薬と買う薬


1回ODした

その時は怖くて20錠くらい。

でも、やっぱり死ねなくて

トイレで吐いた。

今は

お薬たくさんある。

苦しみながら死ぬのかな。

まぁもう怖くないけど

命に拘泥(こうでい)するのは諦めた。


手の平から溢れちゃう

すり鉢で粉にしよう。

お酒で流し込もう

好きじゃないけど仕方ないね。

あれ、頭痛い。お腹痛い。血吐いた。苦しい苦しい苦しい

カらダのぜんシんガいタい、イたイ、イたい、いたイ

病インにはコばレたケド、大きイとコロにい送サレた

メを覚まシた時ハナニもカんがえラれなかッた。

アァ、死ネなかっタ。

ノコるハこういショウだケダッた。





(用語解説:

第一義→この上もない深い妙義。 最上真実の道理。

OD→オーバードーズの略。薬の過剰摂取

拘泥→「こだわること」、特に「ほかの選択肢もあるのに、1つのことにとらわれる様子」)



胡粉色は、白色のことで薬の色です。

ODは死亡率低いです。

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