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黎明開きしウィッチクラフト  作者: ラキューム
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3章17話

「で、そ奴はどうやってクリスタを追い詰めたのじゃ? 流石にアレも簡単にやられるようなタマじゃないじゃろ?」


「そうね、伝え聞いた範囲だと確かルーンで相手の魔術や再生を阻害して的確に削って行ったらしいわ。

えーっと確かこのへんに・・・あったあった! ほら、記録水晶が残ってたわよ。見て見ましょうよ」


「誰がどうやって記録したのかは・・・まあツッコミを入れる所では無いのじゃろうな」

 フレイはベッドの下をゴソゴソと漁ると一つの記憶水晶を取り出した。何故そんなものを持っているのかを聞いたところ、里の歴史を伝えるという事で誰でも当然の様に配られているらしい。

「ふむ、どうやら普通に再生を封じて追い詰めたというのに偽りは無いようじゃのう。魔術のレベルも高いし文句の付け所は無いが・・・ふむ、見事に不死の呪いで狂っておるわ」


「そう、肉体は不死鳥の力に耐えられずに崩壊しているのにそれでも再生し続けるものだから痛みは想像を絶する物でしょうね。まあという訳で貴方には彼を殺して欲しいのよ」


「なんとなく感じておったが承知した。しかし儂にやらせるという事は二度と生まれ変わりや生き返りはできなくなるという事じゃが、お主たちはそれでよいのか? クリスタの奴を呼びつければ何とでもなるやもしれぬぞ?」

 ふあぁと軽くあくびをしながら力なくルナはそう告げる。

「それならきっと一思いに殺してあげる方が彼の名誉と尊厳は守られると思うわよ。まあこれに関しては封印がそろそろ弱まって来たってのと、都合よく殺してくれそうな能力を持ったヤツが転がり込んできたからこの際やって貰おうかなって・・・」


「人使いならぬ神使いが悪いのう・・・。いやまあ断りはせんのじゃがせめて報酬は弾んでもらうぞ、さしあたり儂は寝る」


「その前にお風呂にはちゃんと入って寝なさいよ、あなた結構汗臭いし」

 すっかり就寝モードに入ろうとしていたルナを起こし、風呂場まで手を引いて連行するフレイ。既に半分寝ているのかルナの動きは緩慢で歩くにも大分フラフラしていて危なっかしい。

「ふぁぁ、そこまで風呂に入らせたいならばお主が脱がせるのじゃ。ほれ、そこの帯を外してやれば儂の素肌があらわになるぞ。ああ、下着くらいは自分で外すからそれは要らぬ」


「はいはい、確かに手触りは良いわね。もちもちしてるしハリもあってぷにぷにしてるわ。・・・はぁ、手を上げなさい」


「うむ、よきにはからえ」

 偉そうな口ぶりのルナに若干イラつきつつも着物を脱がせて肌を露出させる。そのあと下着をぱっぱととった下着を投げ入れ、浴場に入りそのまま湯船にダイブし動かなくなった。

「ちょ、ちょっと!? 流石に体を洗ってから入りなさいよ!いやそれ以前溺死するわよ。起きなさい!」

 急いで引き釣り出し、水を吐かせる。幸い溺れたりするような事は無かったが、流石にこのまま風呂に入れるのは不味いだろう。やっぱり先に寝させてやるべきだったとさっきの自分をぶん殴ってやりたいが仕方ない。脱がせた責任は取ろう。

「この際洗ってあげるからもう動かないでじっとしていなさい」


「よいのか? ならば任せようではないか」

 自分の服もかごに投げ入れ、湯船から引きずり出したルナを椅子に座らせる。入浴は本日二回目になるがまあこの際構わないだろう。

「それにしても痛み一つない髪の毛だなんて羨ましいわね・・・。あなた結構派手に暴れてたし相当汚れてた気がするんだけど」


「まあ儂等にはそういう機能がデフォルトで盛り込まれておるからのう。魔力が尽きない限り常に体を絶好のコンディションに整えるという物なのじゃが、そちらにはそういった魔術は無いのか?」

 長く艶が綺麗な黒髪を洗髪料で泡立てながら一言。

「あったら私達は苦労なんて・・・って前にもこんな会話してなかったかしら? ほら、目ぇつぶりなさい、しみても知らないわよ?」

 若干のデジャブを感じながらもシャワーに刻んであるルーンを起動。そのまま温水で一気に彼女に着いた泡を流してやる。中々の高級品なのでトリートメントを使ってやるかは一瞬逡巡したが、まあこの先しばらく働かせる相手だし構わないだろう。それに心地よさそうに自分に身を委ねているルナを見ていると母性にもにたほっこりとした感情が湧いてくる。

「ほわ~。ほれ、次は顔と体も頼むぞ」


「しょうがないわねぇ。えいっ」


「ぶはっ! やめいくすぐるでない!! くふっ、はははは!」

 少々魔が差したのか体を洗ってやるついでに脇に手を入れて軽くくすぐることにした。ふむ、かるく指を這わせるだけでこの反応。余程敏感なのか触られ慣れていない、普段は着物で覆い隠している分なのだろうか?

 そのままツーっと背中を指でなぞる。ひゃんっ!という存外可愛らしい反応が返って来たが、かなり殺気を孕んだ目を向けられた。

「オッケー、これ以上はライン越えってことね? わかった、やめとく」

 その後は普通に体を流してあげて終わった。

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