光
掲載日:2018/10/26
目が覚める。
部屋の中はやけにどんよりとして、ワンルームの部屋が無駄に広く感じた。
まだ視界はぼやけていたが、そのまま体を起こし、ドアに目を向ける。
昨日付き合っていた彼女が出ていってからそのままだったので、鍵は開いたままだ。
結局帰って来なかったか。予想どおり。
そして、もう帰って来ないだろう。間違いなく。
再び寝転がり、真っ白な天井を見つめる。天井をこうして眺めるのは久しぶりかもしれない。
だが、特に面白味はないので、目を閉じ、暗闇に身を委ねた。
最近、周りから人が去っていく。
この前は両親。その前は兄弟。その前は友達。
俺が悪かったのもあるし、向こうが悪かったのもある。というか、どちらも含んでいる。
とにかく、皆去って行った。それだけ。
いつか出会えるのだろうか。違う人に。
心の底から笑うことはできるのだろうか。
今度は自分の意思で目を開け、カーテンから漏れる光に手を伸ばす。
今確かなのは、時間が止まらずに流れていることだけだった。




