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硝子の守護者

作者: 黒羽

私は知っている

あなたが悪でないこと

いつも見てたから

あなたのすぐ隣で


なのにどうして?

誰も聞いてくれない

私は可哀想じゃないのに

おかしくなんてないのに


目に刺さる視線が

耳を抉る言葉が

私の硝子に傷を付け

今 悲鳴を上げる


「助けて」


強くあろうと思ってたのに

本当は誰より弱かった

そんな自分が嫌になって

逃げ出そうとはするけれど


逃げる場所はない

隠れる場所もない

今の私に出来ることは

立ち向かい抗うこと

それだけ



あなたは知っている

私に出来ることは

たかが知れてると

でも力になりたい


なのにどうして?

あなたはただ微笑む

私はもう子供じゃないのに

1人で戦えるのに


頬を伝う涙が

脳に響くノイズが

私の硝子を焼き尽くし

今 狼煙を上げる


「見ててね」


硝子は硬いと思ってたのに

本当は何より脆かった

粉々にされた欠片たちを

拾い集めはするけれど


波には呑まれて

嵐にも呑まれて

それでも私がやることは

命を懸け戦うこと

それだけ



あなたの側で死ねるなら

それが無上の喜びです

私が前を向けたのは

全てあなたがいたからです

この幸せは渡さない

永遠に



硝子は硬いと思ってたのに

本当は何より脆かった

粉々にされた欠片たちを

拾い集めはするけれど


波には呑まれて

嵐にも呑まれて

それでも私がやることは

命を懸け戦うこと


強くあろうと思ってたのに

本当は誰より弱かった

そんな自分は嫌だけれど

逃げ出そうとはもうしない


帰る場所がある

愛する人がいる

今の私に出来ることは

立ち向かい抗うこと

それだけ


「大好きだよ」

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