閑話 ライドとライドの父 (80話 あたり)
閑話は遠慮なく出す
護衛のアドソンたちと公都であり、私の生まれ故郷ハルムにようやく着いた。
着きそうそう門兵に傅かれ、貴族門を過ぎれば騎士たちが待っていた。
リカルドの言葉がこのとき私の頭を過ぎった。
『父さんは今の公爵家を見たら帰れなくなる』
確かに夜盗に襲われ、分家の裏切りがあり、今はまだ公都での混乱は無いがだがそのうち混乱が生まれる。
妻と共に色々なところを冒険した。
平和な国、豊かな国、貧乏な国、荒れている国、情勢が不安定な国、国は豊かなのに人が貧しい国。様々だった。
それでも平和で豊かな国は統治者が領主が揺れることなく地盤を築き民との距離が近かった。
私は生まれ故郷に思う気持ちは人の貧しさや荒れた不安ある国であって欲しくない。と思ってしまう。それに私はこの領の次期当主というのを放棄してまで妻を取った。
その償いたい気持ちのある中、今度はこの領を、故郷を見捨てられないと思ってしまっている。
全く我が息子は、なんとも頼もしい。うっすらニヤリと笑う息子を思い出していた。しかも、私を褒めているよな気がするのが救いだ。
私の帰りを待っていてくれた騎士たちの苦労を労う。都合がいい主君と思われない今まで苦労をかけた以上下手に頭は下げず、逆に領を確り導く存在になればいい。
そう、心に誓うが、まずは今病の淵に倒れる父の元に行かなく場なら無い。
私は公爵城に入り近づいてくるのは執事長のバツチャーが相変わらず慇懃な性格をし、恭しく頭をさげ、
「お久しゅうございます。ライド坊ちゃま」
「ああ久しいな、バツチャー。息災で何よりそうだ」
「はい、ありがとうございます」
「うん、父の容態はいかがか? すぐにあえるか?」
「はい、だいぶ落ち着いております。すぐにご案内いたします」
こちらへと手で方向を指して、着いてきてください。とばかしに先に歩いていく。赤い絨毯の上を歩く執事長の後ろを私が歩き、さらにその後ろをメイドたちが数名ついてくる。
昔から変わらない公爵家の廊下を歩くと懐かしさが生まれてくる。
歩くこと10数分、階段も上り父の寝室に着く。
扉を開ける執事長は先に中に入り恭しく頭を下げる。
私はそこに入って行き天井があるベッドと清潔感漂う毛布が引かれ父は病的な痩せ方をした父を見た。
私は父に近づき頭の横まで歩いていく。
「父上、お久しぶりです。」
「・・・・んんっ・・・」
私が父に眠っていた父に挨拶をすると父は起きていたのか声を発した。
それを聞いていた臣下たちが驚く。
「公爵様が返事をかいされた!」
「ここ3日間眠りっぱなしだったのに」
「医師をっ、医師を呼べ!」
騒ぎになっているが、私は思った。
『えっ? 落ち着いているって仕事を休んで安静にしてるじゃなくて、ただただ、眠り続けているという意味かよ!?』
顔に出さなかった私を褒めてくれ。とか思いつつ私は唐突にあることを思い出した。
出かけにリリアスから二つ瓶を貰っている。
一つは現公爵に飲ませるように言われていたものでもう一つは私ようとのことだった。
それを思い出しごそごそと袋をあさり妻が作ったエリクサーを一本取り出すとエリクサーの瓶の周りについている模様が淡く明滅している。どうやら、目的の人物の前に行くと何かしらの事象が起こるようにリリアスが仕組んだらしい。というか不自然に唐突に思い出した事柄はこのことかもしれないが今はこちらが優先という気持ちにさせるのか、父に話しかけた。
「父上、お久しぶりです」
同じことをもう一度言う。
父はうっすらと目を開けて私を見て、微かに、「・・・ライ・・ド・・・か・・・?」と聞いてきたから、そうです。ライドですと頷きつつ、父に問答無用で頼みごとをした。
「父上、お叱りお小言は後ほどいくらでも聞きます。ですが、今は私を信じてこれを飲んではいただけませんか?」
父の寝るベッドに腰を掛けて問答無用に小瓶を父の口に運んで流し込む。
最初はゆっくりと口に含むのは5分の1くらい、それの嚥下を確認して先ほどの倍入れ、飲んだら、残りを飲ませた。
回答を言おう。
父の体に淡い光が纏い始め、目には力が抜けていたのが力を取り戻し、腕や肩、足といった部位には気力が見えなかったが今はその気力を取り戻し体の表面が白から赤色に変わっている。
そして、父は私と同じ目線まで起き上がり「ライドか?」と確り言葉にして私を見ていた。
私は父に殴られる覚悟をしつつ、「ハイ。父上、ライドです」ともう一度頷きを返した。
周りにいた家臣たちは目の前の出来事に驚きつつも現公爵家当主が病の淵から起き上がったことに「奇跡だ」と感動していた。
私はバツチャー(執事長)に精のつくものを持ってくるように指示をする。
バツチャーはそれを聞くと少し驚きを見せる。
通常なら病み上がりなら体に優しいものを持ってくるのが普通。なのに、命じたのは精のつくものだ。しかし、これにはわけがある。妻に持たされて居るのはエリクサーのみではないいくつかポーションがある。
血肉を再生させるものは無いが食事を取った後すぐさま血肉にしてしまえる特殊なポーションは存在する。だから、そのことを伝えてもう一度精のつくものを命令する。
バツチャーは得心言ったらしく頷きメイドたちに命じ外へ出て行った。
少しして持ってこられる食事を見た父は少し引いていたが、私は言葉どおりの血肉回復ポーションを出し「今だけ私を信じてしたがってください」と頼み、父に半分飲んでもらう。残りの半分は食事の後に飲む。
ポーションを飲んだ後の父は人が変わったように目の前の食事を病み上がりの人間ではなく、何日も人が住んでいないところで彷徨い食事を取っていなかった遭難者のごとくガツガツと食べ始め10分後には3人前を完食していた。もちろん残りのポーションを飲んでもらう。
父との会話は腹いっぱいで動けなく、弱った体(家臣たちから見た・心配した)を持った父と出なく一時間後改めて話し合いをするというものになった。
で、改めて父の部屋に行くと少し前まで病的に床に伏してやせ細っていた父はそこにいなかった。
太りすぎず、痩せすぎず年の割には肌がピチピチしてハリがあり生き生きしているように見える。
私は血肉ポーションの空き瓶を取り出し『すげーなコレ!』と改めて妻のすごさを知った。我妻ヤバイ。やばいーーーぃ。
さてそんなことは置いておいて、
「父上、長らくご無沙汰にしておりました」
椅子に座る前に父に確りと頭を下げる。
そばにいた。メイドが口に手をあてて、小さく私の名を口にし嬉しそうに涙し、執事長のバツチャーは顔に出さないがそれでも目が嬉しそうにしているのがわかる。
「ああ、久しいな。息災だったか?」
「はい」
「緊張しているな。まぁ、あんな(書置き)家出だったのだからな。
とはいえ、お前は家の大事に戻ってきたし、私の命を救った。それは認めねばならぬこと感謝する」
私は緊張しつつもこの成熟した考えを持つ父を見て、改めて家に帰ってきたことを理解し安堵していた。
正直私がいない間に変わってしまっている可能性や病からの変貌を想像していなかったとは考えていない。しかし、父は父だった。懐かしさと嬉しさがこみ上げてくるが先ほど言ったとおり父は父なのだ。父の寛容さを持つが同時に貴族家当主としての手練手管さも持ち合わせるため緊張は抜けない。
本題はこれからなのだから。
そう、思った矢先父が思わぬことを口にした。
「お前が追いかけたリリアスという女性を我が公爵家に向かいいれることについてだが、面倒はあるが私は賛成とさせていただこう」
! 私が本題を話す前に父の言葉に固まっていると、父はニヤリと笑いバツチャーに手を上げて指示を出す。
バツチャーは一つ頷き後ろにおいてあった宝石箱を開き幾枚かの紙を取り出す。
それ取り、父の元へ持ってきて渡すと一礼して元の位置に戻っていく。
父は全部で3通の手紙を私に無言で渡してくる。
おそらく読めということと判断しそのうちの一番日付が古いものを選び読むことにした。
“お初のお手紙失礼いたします。私の名前はリリアス。ハルム公都に生まれた民の1人であります。
この度、ご子息をあなたから奪ってしまったこと誠に申し訳ありません。
ですが、正直な所私についてきたライド様には申し訳ないのですが、私は言いました。
『私を妻に欲しいなら、公爵家を選ぶか私と冒険者をやって着いてくるかを選びなさい』と申し、遠ざけようとしたら着いてきて正直驚きました。
どんな形であれ、家捨ててまで私についてきた方をないがしろにする気はありません。が、だからといって私が公爵家に妾に入れという内容は受け入れがたい。
というか、無理。力づくの場合。命尽きるまで戦う。(この辺リリアスらしい。おそらく本気だろう。)
ですので、一方的な宣言になってしまいますがほんの少しの間ご子息をお借りします。
いつか必ずご子息をお返しします。そのとき私はあなたの前には現れないことをお約束いたします。
それと同封にて三つポーションを入れておきます。
呪・毒・熱・火傷・病に何でも効く万能薬二つとエリクサー一つです。どうぞ上手くお使いください。”
「リリアスが・・・いつの間にこんなものを・・・」
「ふむ、それが届いたのはお前が去って3日目のことだった。
最初はこんなふざけた手紙と思ったが入っていたポーションを一応調べさせたら、万能薬もエリクサーも本物だった。しかも、エリクサーはたとえ大国の王族といえども早々手に入るものでもない代物に、通常の毒や火傷消しの万能薬ならまだしも、それを大いに超える解呪に解熱作用がある万能薬とくれば、出所が気に成るだろう。
調べたさ。だが、出所が一向に出てこないのだ。
その上で可能性として最も高い可能性を示唆したら本人が作った。というのが結論して出た。だが、一回の街娘がそんなものを作れるとは思えなかったが、この町の冒険者ギルドに確認を取ったら、目の色を変えてお前の妻が作った万能薬とエリクサーを求めてきた。
つまるところ本物だということだ。薬も製作者も。
となると、公爵家当主としてはそのものを取り込みたいと思うのが必須であり、リリアス殿を調べた。出生からこれまでを全て。
するとな、そこまで目立ったものは出なかったが冒険者になってからの異常者振りが出てきた。
人柄を聞けば博識だが舐められるのが嫌いらしく好戦的で、AAAのランクを持っているがギルド側としての判断はSSランク級と聞いた。最後に驚いたのは炎の大精霊のイフリート様と契約し使役しているというではないか。
私としては息子のこともあるが今後とも力添えが欲しいと考え、幾度か彼女とコンタクトを取ろうと部隊を派遣したことがある。
しかし、その部隊は全部心を壊されて帰ってきた。
最初はなぜなのかと思い調査したが部隊員は一切話さなかった。
二度目の部隊も派遣したが同様に帰ってきた。
三度目は公爵家として面子も会った。だから、少し手荒にしてもいいからつれて来いと命じたが帰ってきたのは10名送り3名だった。しかも、手紙つきで、それが今お前が横の机に置き下においてあるほうの手紙だ。内容が気に成るなら見るといい」
父の落ち着き、当時を思い出し少し疲れた声音で私に手紙を見るように勧める。
私も父の言葉に違和感を感じつつその手紙を開き読み出す。
“一応確認したいのですが、私に喧嘩売ってんですか? 息子を取り返したいなら、私でなく直接息子さんに話を持って行き、連れ帰ればいいでしょ! 私は止めませんよ(怒)。
私はあなたの息子に来て欲しいなんて一言も言っていません。どちらかというと私は女だけど女が好きで正直男に興味が無いことは伝えています。
ですが、位の高い方としてはたかが平民の娘についていった子供を心配される親御さんもいらっしゃるから最初に来られた方々(一番最初の部隊)の話を聞けば、何でも、
『ライド様を帰せ!』と悪者で、『貴様のような女に公爵様がお会いしたいとのことだ。着いて来い!』と高圧的で、仕事中というと『そのような仕事放棄しろ』と命じ、力ずくで襲ってきたので撃退したら、夜奇襲を掛けてきた。
だから、私に戦いを挑むとどうなるかきっちり教えてあげたら、二度目(先遣隊が帰ってきた後の次の部隊)は私を見つけると話すということもせずいきなり切りかかってきた。こちらが抵抗できず半殺しにしてきたら、『我々が誰の使いかわかっているのか!』と怒鳴り散らしてきた。聞いてみれば公爵家からの使いだというではありませんか? ライドにそれとなく聞いてみれば『知らない』と言うし、公爵様の命令で襲ったわけではないとも言う。だから、我慢しました・・・・・・・・・(殺怒)。
三部隊目が来たとき明らかに殺意を向けられ、襲われました。
『死なない程度にいたぶってもいいからつれて来いと言われている。痛い目を見たくなく場おとなしくしろ』とあからさまに手足切り取るくらいの殺気とそのつもりの行動を取り襲ってきたのでそちらの覚悟がそのつもりならこちらもそのつもりで五人は確実に殺しましたが、もちろん最初からそちらが仕掛けてきたこと覚悟は出来ているのか確認の手紙を送っています。
何か申し開きがあるならば聞きましょう。ですが無い場合はこの手紙が届いた1週間後そちらの公都が火の海になる覚悟をしてください。
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”
最後の棒線がどれだけ怒りをためているかの現れのようにかかれ右下が少し切れていた。
普通ならこんな、本とこんなだが、こういう切れがあるときは新しく書くものである。が、それをしていないということはそれがそいつへの怒りの度合いとどうでも良さを表している。
そして、この後のことで思い当たることがあるが顔を上げた私を父が見咎めてその話をする前に父が口を開いた。
「私は信頼し向かわせた草たちが勝手を知ったのはその手紙を読んでからだった。草たちの聞き取りを改めてした所、私が望んだ命令を曲解し、行動に及んでいた。
おそらくお前の妻もある程度は察していたのだろうな。だから1週間の猶予が与えられた。
本当は最低限の交流だけし、必要なときは力を貸してもらえるようにつなぎをとりたかっただけなのだが、このときにはもう交流は出来なくなっていた。我が家のせいとは言え、彼女は我が家の家臣と知りつつ家臣を殺している。それがどれほどの覚悟かを示した。
三度目に向かった者たちも我が領に来て、体を焼かれ生きていたのは3人中1人だけだった。
そして、これから実力がSS級の冒険者が来る。
迎え撃つのと誤解を解くのでは、今後も考えれば誤解(家臣殺しは不問)を解くほうが優先である。こちらにも非があるゆえな。
ゆえに手紙をしたため、4つ目の部隊(草)を派遣した決して攻撃をしないこと殺気を出さないこと低姿勢に行けと厳命し出したのだ。」
その4つ目の部隊を知っている気がする。
アレは・・・当時の妻が一緒だったが能面で瞳だけゴミを見る目で我が領の草たちただただ黙ってみているという恐怖を思い出す光景だった。
そこに私は呼ばれたのだ。
彼女はそこで黙って手紙を読んでいる。
アレは怖かった。怖くて意味わからなくて、翌日古城住み着いたスカルドラゴン退治だったからすぐに忘れた。
というかスカルドラゴンの戦いで殺されかけたか。
その日のリリアスは何かたまっている鬱憤を晴らすためのような魔法をバンバンと上級魔力ポーションやエリクサーを使いまくり倒した。正直スカルドラゴンというかリリアスの飛び火に殺されかけたのが一番怖かった。
だから、忘れることにした。あの地獄を・・・。
「そして、届いたのが手紙ではなく草からの伝言でのほぼ絶縁宣言だった。私はこれ以上彼女を刺激しないことにした。
結果、そなたは返ってきた。しかも孫までいるのだしな」
えっ! 孫のことを何で知ってるんだ。って、顔したらしい。
「フッ、最後の手紙を読んでみろ」
その言葉に今の一瞬の疑問があるのだろう。
三通目の手紙を開くと、
“ご無沙汰をしています。
ナイス判断です。当時の私にあれ以降干渉されていればライドの命も公爵領も無かったでしょう。”
で、恐怖を感じた。
父の判断が間違っていたら私死んでた。ついでに言うなら私が彼女を追っかけた当時まだ彼女は私に心を開いてくれていなかった。
続きを読む。
“この度お手紙を書いたのは先日ライドとの間に子供が出来、産みました。それだけお伝えしておきますが、干渉してこないで下さい。
時期を見て私と子供は消えますのでそれまで我慢してください。以上です。”
で、終わっていた。
私は心の中で『リカルドーーーーーー!!!!』と叫んでいた。
別段リカルドに怒っているわけではない。それよりナイス判断リカルド! と歓喜している。きっと今日ここに私が何も気がつかず着ていたら妻は私の前から居なくなっていただろう。
そしたら、私はきっと生きた屍となっていただろう。
だから、リカルドには感謝しかない。
帰ったら抱きしめてやろう。きっと嫌がるが、抱きしめようと決めたのだった。
父との会話は今までのことやどういう旅をしたのかを話した。
お互いがお互い会わなかった時間を埋めるように話したのだった。
そして、議題があがった。
家臣たちが今だ、私が帰ってきてもリリアスを恨んで憎んでいることを知った。知ったが、そのことの心配は無いことを父に告げる。
おそらく早ければ明日の夕刻には決着がつくんじゃないかと思ったし、その話も父にしたら、「我が孫は麒麟児か!?」と驚きつつも喜んでいた。
そういえば父にとってリカルドは初孫になるんだな。そう思いつつ、その日は公爵家の自分の部屋で眠った。
翌日、昼ごろに騎士総長兼第一騎士団長ロロア・ド・エスクワイア・オーレイ子爵家の次男で私の幼馴染で騎士養成学校の同期と他の騎士団長3名が全騎士の連盟書を携えて私の元へやってきた。
父が起き上がったことはこのときはまだ伏せていた。
私が公爵領に戻ってくるとき第二分家に襲われたことも在り、味方が誰なのかわかっていない状態で父の復帰は父が襲われる可能性が出てくるため、黙っていたのだが、まさか父といるときに彼らが入ってくるとは思わなかった。
父を見た騎士団長たちは歓喜していた。
ロロアは「ら、ライアン様!!」と手放しで喜び、ラフィンは「!! ・・・」全身が歓喜しているのか口に手を当てて顔を覆い泣いているように見え、ルダンは「公爵様! さすが公爵様病に負けるとは思ってなかったぜ!」とガッツポーズをとりつつ心配していたのかうっすら瞳に涙をため、アドソンは「き、奇跡だ!!」と膝を突いて祈るように喜びを示した。
父は告げる。
「私が快気したことは今だ黙っておれ」
なぜですか? の疑問は必ず出るからそれを掻い摘んで答える。
敵を騙すのには味方を騙さなければならない。とはいえ、軍部をつかさどる騎士団長たちには言うつもりでは在ったが、時期を見て言うつもりだった。
理由としては騎士団長の中にも裏切りがあるかもしれないからだ。とは言わなかったが。
1人ずつ時間をずらして話して行き様子を見たかったのが本当のところだが、この際はしょうがない。
喋ってしまおう。そうして彼らに規制をしつつ現状を話した。
一通り話が終わると彼らの用件を聞くとリリアス擁護派というか後ろ盾が騎士団全体となった。
アドソンたちは全騎士掌握をしたらしい。
そこでアドソンとロロアを残させ、これからのことを話した。
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