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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
第三章 それぞれの冒険 転生親子とライド
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84 我が主のために 3 かかってこいやぁ!

今月から1話投稿に戻ります


 リカルド様から頂いた武具を纏い。小魔剣と鋼魔剣を腰に差し、一つの騎士団の騎士の在籍数は500名と従卒が100前後だが今回は、従卒はいない。その騎士団が四つ集合し今私は全騎士2000名の前に立っている。

 現在、騎士2000名は騎士団長の指導もあるが騎士総長から話したいことがあるから全員召集の臨時会を開いている。

「騎士諸君集まってくれてありがとう。

 今日集まってくれたのは第四騎士団のアドソン団長から君たちに頼みと伝えたいことがあるらしい!」

 教練場に響き騎士総長の声がアドソンを壇上に呼び寄せる。

「全騎士諸君、集まってくれありがとう」

 まずは感謝をする。仕事だからもあるが今日休みの奴もいるからそれへ向けての感謝は必要と思う。

「君たちにこれから言うことはとても信じがたく、受け入れられないものかも知れないが、聞いて欲しいと思っている」

 騎士たちは私の発言に少しだけ拍子抜かれたのか『なんだ。なんだ?』という顔が見て取れる。

「私は昨日ライド様をオルタイシ領から連れ帰ったことは皆も知っていると思うが話はそのことと少し関係がある。

 皆も知っている例の女が関与している」

 例の女とは隠語で公爵家でライド様を連れ去った女ことリリアス様を指す。

 騎士たちはそのキーワードを聞くと顔つきが真剣なものになる。

 一体例の女が何をしたんだ? と、少しばかし殺気立つが、これからきっともっと殺気だつ。

「昨日例の女事リリアス様の話を騎士団長たちとした。した内容は公爵家騎士団全員の意思を持ち忠誠を近い後ろ盾になる。という話をした」

・・・・・・・・・。

 最初は無言だった。無言の後ざわざわが広がりだす。

 もちろんこれはもとより想像のうち。

「もちろん今の君たちのように騒ぎになった。中にはなぜそんなことをする必要がある? 丸め込み、命じて妾にすればいい。という意見もあった(が、言ったのはロロアだけだったな。まぁ今はいいか)」

 ざわつきはすぐに静まる。私の声をこれから言われることを確り聞きとろうと声を抑えている。

「正直。無理だ。リリアス様(例の女)は、正直我らより知恵が回り、我らより遥かに強く、貴族とか権力とかそういうものは野に咲く花くらいで無視する。それどころか死ぬまでおそらく戦い続けるほうを選ぶような女傑だ」

 シーンと静まる教練場。

 だが、少しするとそんな女いねーだろというような視線を感じ始める。

「そして、昨日そのことで文句があり、納得いかない団長・副団長たちと真剣勝負をした。もちろん私が勝ったらつべこべ言わず俺の言うことを聞けというものだ」

 ザワザワがここで最高潮に高まる。

 高まり、うちの騎士団の大隊長が「よろしいでしょうか?」と挙手してきた。

 私は一つ頷き、喋るように促す。

「一応念のため聞きますが騎士団長たちとの戦いはどうなったのでしょうか?」

 私は重々しく一つ頷いてから短く伝える。

「私が勝った。だから、この場に立ちこの話をしている」

 また、ザワリと喧騒が激しくなり、別のところから発言があると声は静まっていく。

「よろしいでしょうか?」

 今度は第1騎士団の者から手が挙がる。

 私は頷く。

「アドソン団長は我らにも例の女に忠誠を誓えとおっしゃっていらっしゃいましたが、納得行かないものたちもいるでしょう・・・」

 その言葉に回りに居た騎士たちがうんうんと頷き、無理な話だな。とか、なぜ我ら誇り高き騎士が平民の女を。とか、ライド様を誘惑したアバズレに忠誠を誓わなければいけないなら騎士を辞める。とか、そこかしこで不平不満が出始めた。

「この通り騎士たちは不平を持つ中、アドソン団長は我らに例の女に忠誠を差し出せといわれるおつもりですか?」

 そうだ。そうだ! と周りから聞こえる。

 今にも暴動が起きそうなほど騒ぎ出し抗議の声を上げる騎士団員たちだったが、私が一つ殺気を出し、壇上の台を剣でゴン! と音を立てて睨みつけると喧騒は一瞬で静寂に変わる。

「だからだ。だから、非番の者もフルメイルをつけて集まってもらった。

 私の尊敬し忠誠を預けたリカルド様に言われている。文句がある奴は全員黙らせて来い! だから貴様らに言う。

 文句がある奴はかかって来い! 私に文句をいい馬鹿な事だ! と文句を言いたいのなら私に勝ってからにしろ! ただし、負けたら忠誠を捧げてもらうぞ!!」

 高らかに宣言する私に騎士たちは数刻世界が止まったような静寂と静謐が起こるが、すぐに先ほどの騎士が久しぶりに呼吸をしたような人の有様で口を挟んできた。

「・・ア、アドソン団長は我ら2000名と1人で戦われるおつもりか!!」

「ああ、そうだ。と、言いたいところだが300名くらいまでなら1人でもいいかなとは思っていたのだが、もし2000名とやるのであれば時間がかかるから、少しだけ増員させてもらおうとは思っている」

 なっ! 勝てるおつもりか!? と言う呆れた表情をみせつつも、ゆっくりと怒りがむき出してきている。それは他の騎士たちもであるが、騎士の積み重ねてきた訓練と経験が騎士の誇りをバリバリと傷つけられている。

 確かに団長という人間は一対一では団長と戦っても勝てる勝率はかなり低いが集団で戦えばいかに団長が強者と行っても団長が勝てる勝率が低くなる中この団長は勝つ。楽に勝てると言い切ったのと同じだ。

 舐めているのか? と成るのは必然。

 ゆえに私はもう一度言った。

「文句があるならかかって来い! 騎士として曲げられぬ矜持がお前たちにもあるはずだ! そのことで昨日団長たちと勝負した。

 自身の矜持を上官が命令したから従ったなんて納得が出来るはずがない!

 なら、どうする! 戦って勝って納得するしかないだろ!

 だから、戦え! 戦って文句があんなら勝手見せろ! どうするかさっさと決めろ! 騎士共!!!」

 騎士たちの目が据わった。

 多くの騎士たちが【上等だ、この野郎! 泣かしてやる!】って目をしている。

 ここで騎士総長が口を開いた。

「では、これよりアドソン団長とアドソン団長の言い分に納得できない騎士たちで戦ってもらう。

 この事で後で文句は絶対に言わない。罪にも問わないと騎士総長のロロアの名に誓い宣言する。

 これより戦うと誓ったものはこの場に残り、戦わず、アドソン団長が行ったリリアス殿に忠誠を誓うと決めたものは壁際に捌けてくれ。

 多対多もしくは1の決闘を10分後から行う。それぞれ行動を開始せよ」

 の言葉で騎士たちが正確に理解を始めた。

 つまり、自身の考えでこの案件を認めるか認めないかを決めていいと言われたようなもの。本来は上官たちが考えて決める事柄を自分たちの意志で決める自由をくれている。

 ならば、騎士たちの答えは決まっている。

 自身の矜持は曲げられない。 

 であるなら、自身の剣(信念)に誓って戦うのみである。

 そして、壇上から降りた私にルダンが近寄ってきて私に述べる。

「昨日は負けた。それも自分とこの部下含めて。それは事実だ。だが、やはり納得はいかん。だから、もう一度だけ戦わせて貰う。それで負ければ俺の忠誠をお前の好きに使っていい。だから、もう一度だけ戦わせて貰うぞ」

 ルダンはそういって壁に掃けず留まる騎士たちの中に入っていくのだった。

 ルダンが入っていく騎士団員たちは大盛り上がりだ。

 さて、どのくらい残るだろうか?


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