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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
公爵家の最初の子供  前編
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69 アーティファクト(魔道具)

 ついに明日は父がエルハルム公爵家へ出発する日である。

 疲れた体に香辛料を欲しがった連中は少なくとも2時間は死んでいた。そして2時間後、この10日間で癖づいた2時間後起きのせいでムクリと起きだし、外に出てきてハッ! としていた。

 そこに俺が声を掛けた。

「アドソン殿、シグナル、リクス、ワイハン」

 振り返り、膝を突くアドソン。とそれを見て同様に膝をつく他三名。

「いや、やんなくて良いよ、それ」と声を掛けると「我が主にそんなことできません!」とアドソンが言う。

俺、主呼びをあきらめた。で、

「明日渡そうかとも思ったけど、起きたならちょうどいいからちょっと待ってて」

 俺は踵を返して馬屋のほうに歩いていく。

 数分してから魔法でいくつかの物を浮かべて戻り、彼らの前にそれぞれ一着ずつ置く。

 アドソンが顔を上げて、「完成されたんですか!?」とたずねてくる。

 俺は、ああと頷き、着るように進める。他の騎士たちはアドソンが知ってたことに知ってたの? って顔して、互いに顔を見あい知らなかったことに安堵している。

 他の彼らは木と皮で作った鎧を見て、ナニコレ? えっ、くれるの? 鉄の鎧の方が強度とか良いよねとか思っていそうだけど、俺が着るように進め、アドソンが着だしているから、互いに目を示し合わせしょうがないから着だす。

 そして、「な、何だ・・・これ・・・?????」と誰かとは言わずつぶやいた。

 俺は頭部だけ作る時間がなかったことは伝えると、「いやいやいや!!!」と恐縮される。

「ああ、そう。

 じゃあ、なんとなく程度にしか解ってないと思うからその木製の鎧の性能言うね。

 皮の兜に鋼鉄の防御と衝撃吸収。

 肩当簾に連結部位の能力反映(右)と連結素材の重量軽減(左)。

篭手には状態異常耐性アップ(右)と魔法攻撃減退(左)。

胴鎧には自動魔(前)・体力回復(後)。

草摺には左魔力運用補助、右魔法攻撃減退。

脛当てに脚力アップを仕込み、内側に着るウルフ革で出来た長袖、長ズボンは魔力吸引と言って魔素を勝手に吸い効果を持続させ、防御の強度上昇と衝撃吸収する。

最後にこことここを結ぶと全能力反映装備になる。」

全開説明より豪華な装備になった。

「「「・・・・・・・・」」」」

 口を開き、かすかに震え、身動きをとろうとしない三人と感銘を受けている一人。でも、まだまだ続くぜ!

「とぉ後、法魔剣を渡す。つっても時間と素材なくて3本しか作れなかったから、一人は小魔剣と鋼魔剣上げるね」

 ハイ。と、後ろで浮いていた剣をそれぞれにシグナル、ワイハン、リクスに渡していく。

「で、それぞれ剣抜いて」

 油差していないロボットのようだが、法魔剣を差し出された三人の目が物語るのは、アドソンの分では? となるが、

「さっき言ったろ。一人小魔剣と鋼魔剣をやるって言ったろ」

 じゃ、抜いて。とせかす。

 ぎこちないロボット三名が剣を怯えながら抜く。

 ゆっくり抜くためまだ半分も言ってないが欲しい部位は見えている。

「・・・つーかさ、お前ら面倒くせぇ、もっときびきび動けよ(三人)」

「・・・い、いやっ、だ、だって~ぇ・・・」

「こ、こんなもの渡されたら、それも下手に傷つけようものなら弁償がいくらになるとか考えると・・・・」

「怖くて、動けませんよ~~」

「いや、それはお前らに上げたものだから、父さんを無事に届けて全てが終わったら好きにしていいぞ。もち、売ってもいいよ」

「「「!!!!!」」・・・マジですか?・・・・・」

「ああ、嘘はいわねー」

「こ、これ、お渡しされたものなんだか、わかってますか?」

 シグナルの副音声が『物凄い高額のアーティファクトなの理解してますか?』聞こえる。

「ああ、わかった上でこの魔道具下賜したが、お前こそわかってんの?」

 俺は下賜したことを言いつつも『お前こそ、これ俺が作った奴だけど理解してる?』って、絶対理解されないと思う副音声入れて聞いてみた。

 シグナル君の答え。

「ま、魔道具!? これは古代魔道具アーティファクトですよ! こんな異常な付与のついた古代魔道具少なくとも金貨3000枚からのセリが始まりますよ!!」

 これを大にして言うシグナル君は理解していませんでした。

 頷いてから、シグナル君に訂正する。

「シグナル君・・」

「!(シグナル君?)?」

「・・訂正しておくけど古代魔道具は基本製作者不明で現代に同じ魔道具を作れなく、装備するとなんとなく使用方法がわかるものが古代魔道具に定義されるけど、それ製作者と魔道具としての量産が可能だからただの魔道具だよ」

「いやいや、何言ってるんですか!? こんな古代魔道具見たことも聞いたこともない伝説級の魔道具が量産できるわけ・・・」

 で、アドソンが乱入した。

「これを作られたのはリカルド様だぞ」

 シグナル絶句。視線をアドソンに向けていたのが俺に向けて口ポカンして絶句してる。

 リクス、ワイハンも絶句してる。

 この当時の下級騎士の年俸が大体、小金貨6~12枚金貨一枚(日本円で小金貨10万円同等、後書きにのせる)となる。彼らの金銭給料から考えても手が出せない代物である。

 ついでに言うと鋼魔剣も最低は小金貨ピン400枚~、法魔剣ピン400~、小魔剣は(ピンキリ一律)1000枚~始まる。

 でも、ここで俺は思った。もう、面倒くさい。

「もう、お前ら面倒くさいから剣のほうの説明は明日するな。

 とりあえずそれはお前らにやるから、明日正常に戻ったら説明するからそのつもりでいてくれ。

 で、アドソン殿。父さんの誕生日にやろうと思っていた取って置きの小魔剣と昔作った鋼魔剣上げるな。」

 脇差並みの長さの小魔剣(性質風)と両刃で長さ太刀の5cm短い鋼魔剣を差し出した。

 だが、ある一文にアドソンが反応したが、俺はそれを見越し手でアドソンの言葉を制して伝える。

「アドソン殿、気にすんな。それより父を頼む。それでいて、さっさと俺たちを迎えに着てくれ、俺たちがうまく公爵家に入れたら俺は公爵家の力を思う存分使って父さんにもっといい小魔剣か閻魔剣でも作ってやるんだ。

 だから、そのための投資だからもらっといてくれ。」

 それだけいい俺は母屋に戻って寝る事にした。

 アドソンは小魔剣をジッと見つめること3秒後、俺に対して向き直り確りと頭を下げている魔力を四散させて周りの情報を得ている俺には気がつく。

 手をあげて「明日、早いんだろ。早く寝ろよ!」と声だけ掛けて寝床に向かったのだった。

 その後、シグナルたちがどうなったのかは、知ってる。

 アドソンがシグナルたちが固まって動かなかったからビンタ張って意識をこちらに戻し、その場でアドソンにシグナルたちが詰め寄って、話し合いがなされていた。

 俺は、その頃もう目を閉じ落ちる数秒前だったので、途中から記憶がなくなった。



(学者たちと俺と)

「あのー、質問いいですか?」

 伸びきったビデオテープの音声のような暢気な声と疲れた声を混ぜた感じで聞いてくる学者。

「いいよー」

「色々あるんですけど、大丈夫ですか?」

「ああ、俺はこんな存在(魔法生命体)だから、時間イッパイイッパイ!」

「では、先に鋼魔剣とか魔剣とかって簡単に作れるものなんですか? 今の世界だって、購入しようとすると最低が金貨200~500枚からですよ」

 鋼魔剣については昔と比べ製造方法が知られているため価格が下がっているが、それでも金銭が高い理由は機械で製造ができないことと作れる人間が俺のいた頃より増えてはいるがやはり絶対量が少ないことが原因である。ついでに俺のこの情報はとある商会の人間どもとカールドから大量に奪った魔力と付随してくる知識が教えてくれる。

「一応聞くけど鋼魔剣の作り方は知ってる?」

「はい、魔力の篭った砂鉄を炎で練成するんですよね」

「そうだね。じゃあ、法魔剣の作り方は知ってる?」

「法魔剣は・・・知りません。」

「あまり、記憶のほうも(商会の父親しか)知ってる奴いないみたいだね。

 法魔剣は魔鉄鋼の砂鉄に魔晶石の粉末と、無属性の魔石の粉末を混ぜ、スライムでいいから四属性が死んだ液体か四属性の魔石の粉末を混ぜた清流を混ぜた液の中に焼けた剣を突っ込み冷やす。水の温度が150度から始まり最後は300度ので終わらす。

この工程を感覚(俺の場合)で8回かな。通常の清流は100度超えると蒸発する気でお水の魔石を混ぜると150度まで平気にしてくれて、火の魔石を混ぜると500度まで平気にしてくれる。ただ、火の魔石だけを清流に入れ温度を上げると火の魔石が熱を吸収し、必要以上吸収させると爆発するから気をつけなきゃいけない。」

「・・・なるほど。魔剣の作り方はどういう工程なんでしょうか?」

「魔剣は・・・・・」

 こうして、学者たちとの話が深々と広がっていくのであった。


魔法剣の種類

 魔法剣といわれるものは大きく分けると1~4全て当てはまる。が詳細にすると1と2をさす。

1 強化剣=魔法で強化した剣。


2 鋼魔剣=魔法を通しやすい素材でできている。 作り方→魔力の篭った砂鉄の練成。

強化剣と魔法強化してなくて真っ向から打ち合ってもそう簡単に割れることのない。


3 法魔剣=使用者に何らかの事象が起こる(装備すると回復したり、風を飛ばしたり)。作り方→ 法魔剣は魔鉄鋼の砂鉄に魔晶石の粉末と、無属性の魔石の粉末を混ぜ、スライムでいいから四属性が死んだ液体か四属性の魔石の粉末を混ぜた清流を混ぜた液の中に焼けた剣を突っ込み冷やす。水の温度が150度から始まり最後は300度ので終わらす。この肯定を感覚(俺の場合)で8回かな。通常の清流は100度超えると蒸発する気でお水の魔石を混ぜると150度まで平気にしてくれて、火の魔石を混ぜると500度まで平気にしてくれる。ただ、火の魔石だけを清流に入れ温度を上げると火の魔石が熱を吸収し、必要以上吸収させると爆発するから気おつけなきゃいけない。


4 魔剣=知性があったり、辺りの魔素や使用者の魔素や剣自体に宿る魔力を使い大きな

技を発生できる。

     正確には小魔剣と閻魔剣の二つがあり小魔剣は剣自体の魔力消費で技を発生さ

せ、閻魔剣は知性が有ったり、あたりの魔素や使用者の魔素を消費して大きな攻

撃をしたりする。

    作り方→魔石の粉末とミスリル、炉に火の魔石と魔晶石を干渉させてミスリルを

      打つために作った。法魔剣と同じ素材の槌で打つ。

       小魔剣になるのも閻魔剣になるにも魔石の等級(1~7)で決まる。

       5以下で小魔剣。6以上で閻魔剣になるが、小魔剣でも300年生き残れば

閻魔剣になる。



5 少し毛色が違うが魔装剣というのがある。

  剣の鞘が大きかったり、小さかったりと様々だが[纏まとい]と言葉にしながら剣を

抜くと鞘が質量無視して主人に巻きつき鎧と化す剣を言う。

  製作できるのがリリアスとリカルド、稀代の8代目大公くらいしか作ってない。


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