68 温玉
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10日の夜。時間にして8時過ぎ俺と母さん以外の屍が半ケツ突き出して転がっている。
シグナルだけ全開である。
母さんは「では、これにて訓練の終了を申し渡します」と腰に手を当てて訓練終了を言い渡した。
俺は母の代わりに飯を作っている。今日のご飯はカレーだよ!
香ばしくスパイスの匂いが家中に広がっている。
母は「ん~、いい匂い」と食堂に向かう。
ついでにこの世界にカレーはこの家にしかない。もっと言えば他家では絶対に作らない。ちなみに固形ルーはないが母さんが適合配分を見つけ、粉が壷に保存してある。それを使って混ぜ、小麦粉を混ぜて麦飯で食べるのが家のカレーである。
カレーを食べていた時、『本当はお米で食べたい』とぼやいていた。どうも米をまだ見つけ切れていないらしい。
なので、麦とナンとパンで食うのが家カレーである。
ついでにいうと、アドソンたちは始めてのカレーである。
きっと、下痢を連想するに違いないが、俺も母さんも父さんも平然として食べているのを見て覚悟して食べるのだろうと予測しておく。
「「「「・・・・・・・」」」」
尻だしで突っ伏していた連中は10分ほどして食堂に来た。
最初は変わった匂いだがうまそうな匂いとか言いながら、食事を楽しみにしていたが、現物を見たら唖然としていた。
あえて、「どうしたの?」と聞いたら、「いやっ・・・これっ・・・」排泄物ですよねとは言わなかったのはグッドであるが現に表情が物語っている。
笑顔でもう一度「どうしたの? 食べないの?」と聞いたら、少し黙った後震える手でカレールーを木匙で掬いじっと見つめてから勢いで食べたアドソン。
それを見ていた他の騎士たちはアドソンをジッと見つめる。
アドソンはもごもごと口をゆっくり動かし、ごくりと飲み込みもう一口ルーを口に入れる。
「アドソン殿、麦飯と一緒に食べるのが本来だよ」
アドバイスをすると麦とルーを一緒にして口に入れてモグモグし、また飲み込んだ瞬間ガツガツ食べ始めた。
よく見ると目の色が変わっている。
顔を赤くして汗を流し、幸せそうな顔してガツガツしている。
うん。おいしいよねー。しょうがない取って置きのものをあげよう。
「アドソン殿」
声を掛けるとモグモグゴクンし、こちらを見る。
「これもうまい」
カレールーの上に温泉卵を割ってやる。
とろりと出る。熱が少し通りとろりとした白身と黄身がそこに。ゴクリとアドソン殿は唾を飲む。
「人にもよるけど、俺はそれをカレールーに混ぜるか、カレールーとともに一口で行くのが好きだ」
アドソンはカレールーとともに一口を選んだ。
モグモグとゴクンとする前くらいからプルプルと震えながら飲み込だ後アドソンは一言、心からの言葉と思える一言を述べた。
「・・・・んんんっ、ぅんまいっ!!」
「お代わりあるから、食べたきゃ言って」
「まことですか!」
笑いながら言うと大喜びしているアドソンを見ていた連中が覚悟を決めたのかそれぞれ一口、そして彼らは無言と化しもくもくとモグモグしているから温玉上げた。
く~~ぅ、タハッ! とかやっている騎士のおっさんとかいた。
最終的には騎士たちは二回お代わりして動かなくなった。
「は、はらいっぱ~い」
「き、気持ち悪い・・・」
「ちょっと、上からでそう」
「・・・・・・・」
下手に動くと出ちゃいそうになるまで食べたせいでその場から本当に動かなくなった。
さて、明日の朝飯は何にするかな~?
麦飯版カレーピラフにするか。それとも、残ったルーに塩と胡椒を少しと野菜を入れてスープにしてパンで食べるのもいいな。
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