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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
公爵家の最初の子供  前編
78/367

67 リカルド式ブートキャンプ(大元) 9 終わり

次、の話、20日で。


 現在のタイムを言いましょう。

 リクス1分13秒。シグナル1分27秒。ワイハン1分57秒。で、今、アドソンが戦い始めたところである。

 アドソンは無詠唱でファイヤーボールを母に三発同時に打ち込み、身体強化した体で突撃を掛ける。

 ファイヤーボールは母に当たる1m手前で消失する。

 別段魔法の失敗ではない。

 突撃を掛け、母の無詠唱で腹に突然現れた風の魔法で見えない玉を打ち出したがこれをアドソンは魔力の違和感を覚え僅差でよけるが母への軌道は大きくそれ別の場所に到着する。

 「おおー!」と母はそれを避けたアドソンに感心し拍手を贈っていた。

 というのも、リクス、シグナル2名はこれに気づけず、ぶっ飛ばされ。その後はそこを皮切りに徹底的にリリアスの近くではなくリクス、シグナルの離れて2m感覚から火・水・風・土の魔法が四方から襲い掛かり気を失った。

 ワイハンのときは1mだったが母さんが何をしているのかがわかり最初に絶望した表情をして「う、嘘だろ・・・・」と口にして、それでも果敢に攻めやっぱ最後は四方八方からの魔法球の餌食と化していた。

 そしてここでようやく、リクス、シグナルは見えたらしい。母がやっている精密でわかりにくくされた魔法の残滓や線が。

「二人とも見えたみたいだな。」

 母さんにボコボコにされた二人に回復魔法を掛けて見ているように指示した俺が二人に話しかける。

 一番最初に【集】で【固】で解るのは、母の【流】。一切の不安定さがない上に

魔力量が少なく見えるが、もっとよく見ると違う。魔力が全身を血液のように流れている。しかも、物凄い速さである。しかも、動きながらでも無詠唱の魔法を使おうとも一切ゆがまない。

「「(ゴクリ)」」

 唾を飲む音とともに頷く二人に、

「だが、まだだ。もっと、集の量を目に集めろ。

 何で、母さんの回りからでなく、戦っているアドソンの周りから魔法が打ち出されるのが解るから。」

 アドソン攻撃を仕掛けるが全て、母の魔法干渉により消されていく。

 アドソンはふと思った。先ほどから魔法は撃つと消される。時おり攻撃をしてくる。

 では、攻撃だけなら。と、母に接近戦へ持ち込むため飛び出す。

 母はすぐに意図を理解し鞭を振るう。

 それを僅差で避け接近するアドソンは思った。

 魔法は得意。だが接近戦は駄目・・・か。その応えに行き着くのには理由がある。戦いでずっと鞭を使い続けていることがあげられる。魔力が伴い威力が増し、時おり追尾して近づけなさそうにする鞭だからこそ、避けはするがここぞと言う時は突撃をして、その一瞬の攻撃に転じている。

 そして、アドソンは獲った。と確信する。

 だが、アドソンは背中から爆ぜた。

 爆ぜて、いつの間にか鞭を捨て、左手で持ったいる杖で上段に構えていた剣を飛ばされ喉に鋭い一撃をもらって、一瞬息がつまり視界が消える。そのときにはもう遅かった。お腹に魔法の気配がアドソンの魔力経由で感じて、後ろに吹っ飛んで母の作った土のクッションに突っ込んで終わった。

 開始から終了まで58秒だったが、リクスとシグナルは最初にワイハンが言った「嘘だろ」を口から漏らしていた。

 そして、絶対的は強者を見て彼らは乾いた声を上げて笑っていた。

 母さんがずっと何をしていたのかというと、髪の毛並みに細い魔力の糸を鞭で攻撃しつつ攻撃した先々でその場に動くものが着たら魔法が展開するように空間に魔法陣を展開し、自身からも髪の毛張りに細い魔力の糸を展開し、そこに魔法攻撃が繰ると、一気に膨れ上がり魔法攻撃の魔力の打消しをしていた。

 

「母さん・・・」

「ん・・・?」

「(アドソンは)いい戦い(発想)だったね」

 俺は笑いながら母に言った。

 母も微笑みながら、そうね。でも、私接近戦苦手なんて言った覚えないんだけどね(まだまだね。1が駄目なら2を、2が駄目なら3を考えて欲しいわね)。と、アドソンに止めを刺した杖を手中心に一回転させ、空にぽいっと投げる。杖は回転しながら地面に吸い込まれていくが地面に当たる前に、鞭と同様に魔法が解けたかのように凝固していた土が砂(土)に霧散して、地面の一部と化した。

 俺は気伸びをして、歩き出す。

 アドソンたちが一番最初に立ち、サーマムを真正面から見る。

 母さんはその気がなかったのか『えっ!?』という顔してる。

 俺はにこりと笑い。

 頂上決戦が始まった。

 こちらは映像でどうぞ。

 魔法図書館に膨大な魔力を纏う少年と魔力量は少年に比べて約3分の1だが、魔力の流れやコントロールは少年の三倍ましな赤毛の女が魔道迎撃戦を始めた映像が流れるのであった。

 (後は想像でヨロ! 作者 宇都宮より)


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