59 リカルド式ブートキャンプ(大元) 6
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あなたを…ku da sa i. (笑)
ENS大賞出してみることにしました。
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休養を言い渡されてから4時間後3人は色々すっきりし、顔面が赤く酒気を吐きながらふらふらと帰ってきた。
どうやら女郎に行って飲んですっきりしているらしい。女郎に行ったのが何でわかったのかというと首元に紅が何個もついていたからだ。
彼らは帰ってくると母屋に入れないからうろうろとし、馬屋に来てアドソンが寝ているのを見て、彼らもそこで寝ることにしたらしい。
どうやら作業している俺のことは彼らには目に入らなかったらしい。そんだけ酔っていると起きたとききっと辛いだろうし、訓練に身が入らないと困るので寝ている彼らの肝臓に活性化の魔法を施し、藁をかける。俺は目覚まし魔道具を3時間でセットし馬屋でみんなと寝ることにした。
にしても馬屋、酒臭ぇ。
思いながらも眠れないことはないのでみんなと一緒にいびきを欠いて寝た。
妙な癖が俺にはある。タイマーをセットはするのだが、タイマーがなる15分前くらいになると目が覚める。
でも、目が覚めるまで5分くらい必要だから藁の中でもぞもぞすると同時に火の玉を空中に浮かばせる。
馬屋の中は深夜もあり寒さがあったが先ほどよりは増しになる。
藁の中からもぞもぞと出てみるとアドソンが寝苦しそうに呻っている。
呻っている理由が数人の男に抱き疲れているからだ。どうも藁だけでは寒かったらしい。まっ、母屋は母さんのテリトリーだから暖かいんだよな。しかも、ちゃんと毛布とかもあるし。
しかし、この男だらけの団子集団誰得だよ。
とか思いながら、そのときの光景を映像化して学者たちに見せる。
学者たちはそれを無表情で見ていた。誰だったかわからないがドン引き感あふれる声が漏れたのが聞こえた。
「うわっ! 誰得?」
まさにな。あれ、手伝いにいる女性人の何人かがうれしそうな表情をしているが、人の性癖は色々だから触れないでおこう。
そんなこともあり、いつものように起こす。起きないやつは蹴る。
そして、また心が磨り減る訓練が再開された。
6日目の昼飯食った後の話である。
四人は走って戻ってきたら、(Neu)魔法の移動と(Neu)無詠唱魔法の練習をしてから四対一の殴り合いをする。
アドソンは二撃三撃とかすりながらもよけ始める。そこにアドソンに執着する俺にシグナルが剣を叩き込んでくる。俺は周囲を瞬間的に確認し後ろに飛ぶがそこに狙いを済ましたようにワイハンの強化された木剣が矢のように飛んでくる。俺は持っていた剣で弾く。
剣士が己の武器を手放すのは失敗である。でも、それは一対一のときならだ。すぐさま剣の飛んでいったほうにワイハンは駆け、それを理解し見越していたリクスが俺の動き予測し剣を打ち込んでくる。
これは受けるしかなくなる。
剣を受け止めつばぜり合いをするが一秒、力を緩め相手を裁こうとする不利をし、打ち負かす剣が大きく跳ね上げ腹ががら空きになるそこに俺は飛び込み蹴りを入れるが浅い。リクスは蹴られる瞬間魔力を腹部に集中しつつ後ろに跳び、力を逃がし、地面に転がるりすぐに立ち上がるが目の前にはアドソンが追撃をさせないためリクスのカバーに入る。
俺はニヤリと笑う。
周りはビクッと反応するが一切の集中力を抜かずいつでも動ける動きやすい姿勢で構える。
最初の頃と大きく見違えている。
騎士として、子供と戦うなんて見たいな気構えが少しはあったし、この戦いの方法がどういうものなのかをきちんと理解していない雰囲気であった。でも、今は、魔力の運用やどう動けばその次につながるかを考え、確りと仲間でコンタクトを取りつつ、一つの集団=知性ある動物として動いている。
誰かを護衛するならそれくらいできなければならない。
よし、では少しこのままランクを上げるか。と思ってしまう。でもその前に、最初の頃は全身でゼーハーしていたが今は肩だけでゼーハーしているアドソンたちに笑顔で話しかける。
「見事だね」
「ありがとうございます」
俺の笑顔にアドソンが笑顔で答えるがその視線魔力には一切の油断がない。それは他の連中もだ。
「少し早いけど、今の戦いのランクを上げてみるか?」
「ら、ランクですか?」
「ああ、土人形を創る。それを守る訓練だ」
「つまり、護衛対象(ライド様)ということですね?」
「ああ」
俺の答えに、アドソンは周囲を見る。周りはわずかに頷く。頷きを見て、目だけで訴えてくる。
にこりと頷きすぐにリクスの後ろに一体の土人形を作る。
「任務の失敗は土人形に一打でも与えられたらお終い。やれるか?」
愚問に質問にワイハンとシグナルが突っ込んできた。
俺はほんのわずかに近かったシグナルに瞬間に接近、鳩尾に一撃。ウグッ! と声をあげシグナルの後ろに回り込み服を掴んでアドソンの顔面に投げる。その際手に握る力がおろそかになっている剣を奪いワイハンに投げるが簡単に交わすが剣で掬った土を顔面に投げると少し驚いたのかコンマ数秒意識が削がれる。
強化した剣でワイハンの剣を横に切り、しまっ! とか思われている間に切られる必要がないから体を掴みアドソンに二投目を投げ、アドソンの顔にかかるように剣で掘った土も投げる。
アドソンはシグナルを避ける事もできず受け止め、体に負担にならないようにすぐに下に下ろすが気づいたときにはワイハンがもう目の前に迫ってきている。
仕方なく受け止め、相手を視認しなくばと思いつつ魔力を周りに放っていたので何かが突っ込んでくる気配を感じつつワイハンをずらし、顔を開けると顔面に、特に目に土が入った。意識が削がれる次の瞬間、アドソンの頭上を通過しながら木剣で首を優しくなでられる。もちろんワイハンが居て剣を挙げられないのを見越してではあるが、アドソンが首をなでられたことに対する意味を理解【死】し動かなくなる。アドソンが理解しているところをとおり、身構えているリクスに持っていた剣を高速で投げる反応して剣で受けるがコンマ数秒俺の視認を忘れる。アドソンと違いまだ周囲の察知が鈍いところがあるリクス。それでも通常の騎士よりも感度は高い。だからこそ、わずかな焦りで錯覚する。
魔力感知には上に異物が飛んでいる。そして、目の前でアドソンを飛び越えた俺のイメージが残っているゆえに剣を突き上げる。
木剣は俺の着ていた上着を捉え、がら空きになったボディーにワン・ツー二発後に回し蹴りを側腹部に一撃で吹っ飛んでった。
そして、後ろにあった護衛対象の土くれ(ライド=父)を遠慮なく拳で破壊した。
「「「「・・・・・・・・・」」」」
振り返る俺に無言の彼ら。
二ッ! と笑っておく。
「まぁ、まあまあだね。次は(四人の連携のみだけでなく)護衛対象を含めた際どう動くのかを考える訓練だね。
基本は変わんないから、それをどうするかを考えることだね。あとは、言えることは、切捨てを良くすることとかだね。最悪仲間を一人置いて(犠牲にして)逃走も視野に入れることだね。」
俺はリクス向かいアドバイスを入れていく、気は失っていないが動けないでいるリクスに回復魔法をかける。
ありがとうございます。の言葉に、ああ、短く答えとく。
今日はまだ言葉を続ける。
「さて、明日昼まで四人で護衛を守る訓練して、次に俺と一対一で戦い、最後に一対一で護衛守りながらの訓練を8日目の夕方までやるから覚悟して、【発】して寝ろ」
騎士たちはウエ~という顔はしないがそれに近い雰囲気を出して【発】して寝た。




