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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
公爵家の最初の子供  前編
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57 リカルド式ブートキャンプ(大元) 5 休憩

 ビーフジャーキーを食べながらアドソンたちが寝る部屋に行き一言告げる。

「2時間」

たったよ。起きてー! なんてかわいらしい声なんて入らない。2時間といった瞬間彼らの目は〈〈〈〈カッ!〉〉〉〉と四人とも目が開き、ムクリと起き上がる。初期起きなかったから何度も蹴り起こした甲斐がある。

 


(カールド・学者ズ)

『『『『『…………ひどい。なんてひどい人間だ』』』』』

「ひどい? 子供が大人起こすのにゆすっても起きないんだからしょうがないじゃん。俺当時子供だよ」

『『『『『心読んでんのかーーーい!!!!』』』』』

「わずかな魔力の徴収から表層部分の感情読み取れーーMAX」

『『『『う、うぜ~~~~』』』』

「初代マジウッゼ!」

 開き直ったカールドが声に出して言いやがった。それに某神様のように神罰は与えない。

 そのくらいの優しさはある。

 今くらいは心の余裕のため好きなだけ羽目外させてあげる。俺優しいから、訓練になったらコロ…この先はやめておこう。

 そんなカールドはみんなから畏怖の目を向けられ、危機感地センサーがいい感じに動いているのか左右キョロキョロとなんか怯えてる。

 ウケルーーー。怯えてるーーーー。うけるぅぅ。

 


 起き上がる彼らは魔法でぶっ飛ばされる前に飛び出すように走りこみに行こうとしたが今日は違う。

 あらかじめ起きたと思った瞬間バインドつーか金縛りかけといた。

 四人とも〈〈〈〈カッ!〉〉〉〉と開いた目が更に〈〈〈〈グワッ!〉〉〉〉と目が開く。ドンだけ目が開くのか気になるところではあるが、あっ、アドソンだけ金縛りの中こっち向きやがる。キモッ、何の人形だよ。

 さてと、母からの託を言いますか。

「今、お前たちに身動きを封じる魔法(金縛り)をかけている。母からの託があるが、まずは風呂を用意した入って来い」

 言葉を掛けた後はすぐに、金縛りが解ける。

 ハッ! と気がつくように体の自由に感動? している? がこっちは時間時間で動いてんだよ。早く動けと無言の圧力を掛けること8秒彼らが俺を見て恐怖している目を向けてくるが、あっ? と、メンチ切ると恭順し訓練場兼庭に案内移動する。

 そこには土でできた壁が何かを四方に囲み、囲んである中から湯気が立ちこんでいた。

 壁の囲みから光が漏れているがそれは光を出す魔道具が光を出している。

 転生前クオリティー暖簾をくぐり、二つあるうちの空のほうの籠に脱いだ服を入れるように指示しつつ、一緒に入る。

 この世界の人間は高位の貴族以外は騎士とかは水被るかお湯つけたタオルで体拭くくらい。風呂のルールを知らないなら見せて教えるだけよ。

 今、お風呂って聞いて何考えたよっ、エッチ!



(学者たち)

『『『『ぶっころ!!』』』』

 いや、一応俺死んでるんだけどね。もう、1000年くらい前に。アハッ(きゃぴるん!)。



 一通りのお風呂レクチャーして、30分くらい五人で湯船でまどろんだ。

 騎士たちの体になんか溜まっていた疲れが口からエクトプラズマが出ていた気がした。いやただの幻覚か。

騎士たちの目にわずかだが、エネルギーが戻ってきている。

 が、まだまだーぁ。

 外に出て体を拭き、脱いだ服はそのままにさせて、二つあったほうの衣服入っている方を着ろと命じる。

 何だろう。こいつら死を覚悟した目をしているんだが。

 聞いてみようか?

「アドソン殿、どうした?」

 ここ何日が他と一緒で、いや少し増しだがやはり死んだ目をしていたアドソンが覚悟を決めた目で俺に聞いてきた。

「これからいったい我々は、どうなるんですか?」

 その言葉に死ぬんですか? と副音声が隠れているのは、そんだけつらいんだね。この後が怖いんだね。デモね、俺も知らないんだ。憶測は語れるけど。

 純粋に正直に優しく俺は言う。

「知らん。俺は母さんに風呂に入らせて飯まで案内しろとしか言われていない。」

「「「「・・・・・・・・・」」」」

 ぶっきらぼうになってしまったのが、彼らに何かを思わせたのか神妙な顔つきになったな。

「まぁ、飯所行けばわかるよ」

 行こうぜ。と新しい服に着替えて先に歩き出した。

 俺は彼らが覚悟を決めてくるまでに笑顔の練習をする。

 若干緊張したアドソンたちが食堂にやってきたときに俺は満面な笑顔で夜の青汁出した。

 回復したはずの目がドロンと溶けたように見えた。

 ここからは母に代わろうか。

「さっ、さっさと飲みなさい。」

 母の絶対命令が出た。

 彼らは俺の言葉以上に母の言うことを聞き無言でジョッキに手を掛けて飲んでいく。飲み込んだ後、口からエクトプラズマを吐いている気がしたがこれも幻覚だな。そして、母さんが俺の肩を掴む。掴んで笑顔になってる。あっ、はい俺の分ですね。飲みます。飲みます。頂まーす。


 飲み終わった後の母は四人の前に小袋を四つ並べ伝える。

「これより7時間の休養を与える。その間、好きにしなさい。後これはお小遣いね。男の溜まったもの出してきてもいいし、お酒のみに行ってもいいわ。

 以上よ。」

 ちなみに小袋の中には金貨が3枚入っていた。

 大体高い女郎で初見さんだと金貨2枚は取られる。となると、後一枚は酒飲んで来い。だな。まあ、どうするかはこいつらしだいだけど。

 アドソンたちは固まっていた。

 ただただ、固まっていた。

 言っている意味を理解できていないように立った。

 俺は母さんにご飯の手伝いをいつもしているから、食器の用意を始める。父はこのとき帰ってきていたが空気である。居ても俺や母さん、騎士たちの目には入っていない。

 食器を用意する際、飯食うかアドソンたちに聞く。

 少し遅れてうなずく四人。

 そして、食器をだし、ご飯がきてよそい、いつものように食事をするがここ数日食事はかむものではなく流し込むものだったのもあり、こんなゆっくりとした食事は久しぶり感半端ねー。

 食事も中座の頃、ふとリクスが口を開く。

「あ、あのサーマム(リリアス様)・・・・」

 何かしらとチラッと見てうなずく。

「キュウヨウとは・・・どんな・・・訓練ですか?」

 この言葉に俺と母さんは無言となり、父は「んっ?」とした顔になっている。

 俺と母さんはすぐに気がつく。ああ、訓練の弊害か! 母さんをチラッと俺が見ると視線が重なり、頷かれた。こっちも『わかりました』のつもりで頷き返す。

「母さんに代わって俺が言うんだけど、7時間。遊んでもいいし、酒飲みに行ってもいいし、女買いに行っても良いよって理由の休養。訓練一時中断お休みってことだけど、訓練したいというならするけど、訓練したい? したくない?」

 わかりやすいようにいくつかの言葉を要して言いつつ、もっと訓練したいか聞いてみた。

 それを聞いていた騎士たちは木匙を落としたり、口に食べ物入れて固まっていた。

 そこに母が口を開く。

「一応ね、また三日後くらいに今後はもっと休養時間すくないけど休みは入れようと思っているのよ。

 ここ四日間色々きちゃっていると思うのよ。たとえば、肉体的とか精神的とかね。特に男性は体を以上に運動で動かしたり、生死に近いところとか居ると男性の本能が強くなるのでしょ。だ・か・ら~ぁ、一回色々すっきりしてきたほうがいい気がするのだけど、休みなくぶっとうしでやりたい(訓練)というなら(訓練)するけど、どうする?」

 妖艶な雰囲気をかもし出しながら、母さんは挑発するように騎士たちの男性の象徴を一時的にジッと見て、いやらしい女の雰囲気をかもし出してにっこりと笑った。

 騎士たちは母さんのその表情を見て、顔を真っ赤にし立ちつつ立ち上がれなくなったらしい。

 ついでに母は面白そうに嗜虐的な笑みを作り続ける。

「まぁ~、私を抱きたいとかだとライドに許可とらないと・・・・」

 の下りで父が「絶対だめだ!」と空気一辺発言権を行使し、

「とまあ、こういっているし、何より私はライド以外に抱かれる気がないから、だこうもなら命がけでくるしかなくなるわね」

 隣に居た父にしなだれかかり、父は一瞬あせった顔をしたが母が甘えてきたのがうれしいのか顔がニヤケテ、気持ち悪い。と無表情で思ってしまった。

 が、アドソンたちには刺激的だったらしく。唐突に立っているところ隠さず立ち上がり、

「ちょっと行ってきます!」

 一人が立ち上がって外に走って行ってしまうと次々に立ち上がり走って行ってしまうのだった。


 俺は、やることがあるので必要なものをもって馬屋に行くことにした。

 母屋はこれから数時間侵入禁止領域になるらしいから。


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