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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
公爵家の最初の子供  前編
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51 リカルド式ブートキャンプ(大元) 2


 俺は彼等に言う。

「絶対気絶すんな! したら、魔女の如く潰す。泣いても止めない」

 リクスとワイハンが青い顔をする。他の二人はリクスたちを見て内容はわからないもののえげつないもの事だという認識はした模様。

 魔法で彼等を浮遊させる。

 そして、俺が今日よりやって欲しい訓練に魔法で俺の後を追わせるようにして、走りだした。

 

 現在時速30kmでゆっくり走行中持ち身体強化した足で、外壁を、魔力を纏わせた足で走っている。その後を同様な姿勢でついてくる騎士達。

 後から聞こえる声は、

「うそ・・・だろ・・・」

「まじかーー・・・・」

「「・・・・・・・」」

 したからは気付かれた連中に見上げられているが、町を守る兵士たちは見慣れた光景ゆえ余り気にしてない。

 その中で俺は立ち止まる。勿論側面の足場から落ちる事無くである。

「取り合えず、今日からこの訓練はしてもらう。

 今は道を覚えるためゆっくり走っているが、後で本来はどのくらいで走って欲しいか見せるからそれを真似て着いてきてもらう。

 それとその際は俺も一緒に走るから毎回起きたら一周は必ずする」

 取り合えず引きつってた。

「もういい加減腹括ったんだろ。そういう引きつった笑みはやめたほうがいい。それにどうせなれたら普通になるから」

 絶句してた。慣れるの? って絶句してた。ちなみに俺はなれた。生まれた瞬間から母親が母だったし、父は何か達観してたから間違いを間違いとは言わなかったし、義伯父は笑っていただけだし、口も挟んでこなかったから、うちはこういう家なんだな、と納得した。



 何だろう? 子孫達に可哀想な者を見る目で子孫達が俺を見ている気がする。

 ああ、元凶はこの人(うちの母)かと、更に子孫達が母を恐れだしている気がする。

 まちがいない!



 それを見つつも俺は又走り出す。

 一言だけ優しさから、「目は話さないほうがいいぞ」と付け加えて。

 外壁を一周するのに貴族街だけでも8kmはある。それを5分内で走る事が目標である時速で言えば88km以上である。もっと言えば身体強化も最低限にする。今の俺は膝からしたしか身体強化していない。身体自体はただの筋力で支えている。

 ついでに筋肉を鍛えすぎると身長が伸びなくなるという話があるが、魔力で筋肉を強化出来るなら緩めることも可能では? と昔母が挑戦し問題なかったらしい。ゆえに、成長期は強化でなく筋肉軟体化させれば問題ないわとか言っていた。

 家のオカンまじまんじー。(やばいね。何してんだろ?)

 そうして、もう一周は時速90kmくらいで走ってやった。

 酔ってたよ。

 終わった後吐いてたもん。ちなみに90kmで走る時はからだの身体強化は全身に入れる。目とか乾くし身体に浴びる風も少し辛くなるから、この辺は感覚である。

 でも、それで終わらないのが真骨頂。60日をね10日間で済ませようとすると休んでいる暇なんてものはないんだよ。

 休みは寝ているときだけでいい。騎士団がどのくらいの強さかは比較が義伯父上の護衛兵並かもしれないがこれから彼等がやらなければいけないことは僕等(=俺や母)が考える域、全公爵領騎士全員と戦い無傷で汗もかかず、もう一戦戦えるようにするのが目標である。

 まぁ、彼等はそんな事は知らないがやる事は勝手に決定している。(そのうちカールドが通る道)



 カールドは文章を読んだ。

 読んだ瞬間何処へともなく走り出した。

 でも図書館内は俺のお膝元、直ぐに捕縛できた。

「い、いやだーーーーーーーーーーーーー!!!!! ・・・・・・・」

 俺は遠慮なくカールドから魔力を奪った。カールドは気を失・・・わなかった。必死に意識を保ち、外に逃げようと必死であるが、一ミリも動いてない。もがいているだけだった。

 学者達はカールドに哀悼の視線を送り、若くて綺麗な嫁さんがいる事をこの瞬間心のそこから祝福し納得した。

 アリスは倒れたカールドに駆け寄ったのは当然だった。



 さて、彼等に休む暇はない。(二回目)続きを再開しようか。


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