表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
公爵家の最初の子供  前編
60/367

49 その人の怖さ


 話し合いが終わった。

 俺はアドソンに頭を下げて謝罪をした。

「や、やめて下さい。リカルド様が謝る必要はないです。それよりも我等のしでかしたことのほうが問題があります」

「それでも、俺も意固地になって、そちらを嫌っていた。知ろうとする事を放棄していた。すまん」

 


(カールド達)

「何か、初代様偉そうだな」学者の1人。

「コレ本当に謝っているのか?」カールド。

「俺直系子孫として、何だかな~」現大公。

「精神が成人してるから子供らしい謝罪の方法は、忘れた!」俺

「「「何て堂々にっ、偉そうだ!!!」」」

 『まっ、現実問題いろいろ偉いぞ俺は、言わないがな』



 取り合えず俺は直接謝る為、彼等を起こすことにした。

 一人目を揺すって起こすと、「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!」と俺を見るなり叫びだしたので、無言で張った。

「pgr!!」

 頬を押さえて黙って俺を見るシグナル。

 それを黙ってみていた父たちは白い目で俺を見ているのに気付いたが俺は笑顔で父に答えると溜息を吐かれた。

 二人目を揺すって起こすと同様に「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!」と俺を見て悲鳴を上げるリクスの鼻にピースを突っ込むで睨む。

「bgr!!」

 鼻から血を流しているリクスを見ながら、手を隣にいたワイハンの服で拭く。

 それを見ていた5人は何も言わなかったが何かを言いたい顔なのはわかった。

 最後にワイハンを揺すって起こした。

 目を覚ますと、俺を見咎めもう一度夢の世界へ旅立った。

 俺もう一度揺すると彼は目覚めたが「プギャァァァァァーーーー!!!!」とどっかの小説で見た叫び声をあげるので鳩尾に一発打ち込んだら「うごぉっ!」と言いくの字に前屈みになる。

 俺を見る五人の視線は、言わなくていいな。

 そして、俺は空気を読まず某侍がするような胡坐を組み謝罪の言葉を口にする。勿論今殴ったことではないよ。

「今まで貴君等を見ようとせず、敵意剥き出しにし蔑ろにしたことをすまないと思っている。すまん」

 それぞれ殴られた所を抑えながら俺の唐突の謝罪に困惑している騎士たちは上官であるアドソンを見た。

 俺はアドソンに頭を下げ後は任すことにする。色々そっちの方が早いからついでにさっきの母の話をしてもらうことにした。


 時期がたつにつれ、言われた意味や今さっき話したことを飲み込みだした騎士たちは姿勢を改めて俺に謝罪してきた。その上で、俺に協力してくれることに成った。



 別談であるが、俺はリクスとワイハンに近づく。若干だが怯えられていた。

 まぁ、怖いはな。

 でも、言った。

「母は怖かったか?」

 その質問にどう答えるべきかリクスとワイハンがお互いに視線を重ね合わせ何を言えば正解かを視線だけで話し合っているみたいだ。

 大丈夫。と俺が諭すように二人に話しかけると何が大丈夫なのか、大丈夫とは何なのか目だけを開いて驚きの顔をするが直ぐに言った意味を理解する。

「大丈夫。母が恐ろしいと思っているのは二人だけじゃないから」

 悟った俺の笑顔と途中から二人に話しかけていたのを聞いていた父たちが此方も悟った優しい笑顔を二人に向けたことで、安堵はこの時僅かだったが何か全てを理解したような引きつった笑顔だが、何だかこれからやっていけそうな顔にも互いに見えたのだろう。

 

追伸

 俺は生まれてから5年母を見てきた、間近で。父たちは少なくとも10年来の付き合いがあるらしい。

 で、母のいろいろを見てきた。とのことだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ