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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
公爵家の最初の子供  前編
58/367

47 リカルド報告書 アドソンと等について 8

へい! 

出前一丁!!


お待ち同様!!!


ポイントくれた方々へありがとうございます。


 静かなる無言が流れる最中。

「黙らないで頂きたい」

 冷静に冷徹に心が冷めていくように淡々と喋った。

「父上、義伯父上、アドソン殿。今の話を聞きそれぞれ考えられていた事を答えていただけませんか?」

「相変わらず、頭が切れるなルドわ。将来が楽しみだ! 確かにその事も我等も少なからず考えてはいたよ。」

 義伯父上は父とも俺ともどちらに言ったとも思える発言をし、父は、

「お前は相変わらず、色々考えているなぁ。しかも、お前が考えていると言う事はリリアスも同じ事考えていると考えるのが妥当・・・か・・」

 歯をギリッと噛み締める。

 アドソンはその光景を黙って見ていたが、俺はそれを許さない。

「アドソン殿。何か有りますかな?」

「! ・・・・・・・・その事までは・・・考えていませんでした・・・・」

 重苦しい重圧を放出している俺に時間は掛かったものの最後まで言い切ったアドソンを俺は一瞥するだけに留め、口を開いた。

「義伯父上、父上。いつ頃公爵領へと向うかとか考えられていますか?」

 父と義伯父上は顔を見合わせてから父が答えた。

「早ければ7日、遅くとも10日と考えている。」

 では、10日で。と俺が答える。

 父たちは即決断を勝手に言う俺に思うことがあり言葉強めに叱りつける。

「ルド! 勝手を言うな! お前は・・・」

 でも、それでもだ。言わなければならない事がある。

「父さんは! 父さんが公爵領に向った後母さんが取る行動を予測して喋っているのか!?」

 真っ向から被せるように早口で父に、父が最も大切にしている存在の事を案にしていうと押し黙った。

「言っとくが母さんは父さんが公爵領に出かけた後すぐさま姿を眩ますつもりなのを知っているのか?」

「・・・っー」

 小さく息を吸い俺の言葉にショックを受けるように静かに成った。

 そこに義伯父上が口を開く。

「ルド。リリアス殿がいなくなると何処でそれを知ったんだ?」

 義伯父上の言葉に父は注視する。

 それに対して俺は首を振って答える。

「聞いていないよ。でも、俺は母の子で、基本的に母よりの考え型と知恵がある。そこから導き出される答えは、母の失踪だ。その際俺も母について行くけどな」

「「「!!!」」」

「当たり前だろ。母さんが1人になっちまう。公爵領の実家には帰れないだろうし、ここに入れば父さんの邪魔になるかもしれない。だったら、去る選択肢が出てくる」

「わ、私はリリアスを1人にさせる気なんて・・・・」

 父の必死の言葉を手で制しつつ頷く。でも、と言葉を掛け、

「母さんはさ、父さんが公爵領に行った後の事を色々考えているし、父さんが母さんを追いかけて公爵領を捨ててまで一緒にいる事を少しならず思うことを考えている。

 そこに今回の話が来た。

 母さんは父さんならと考えている。

 父さんにその気が無くともアドソン殿たちが来た時の父さんの顔を父さん自身が知っているの? 故郷を思う気持ちが表情に表れていたよ。

 父さんは故郷に戻り公爵領の公爵城の窓から何気に外を見たとき父さんはきっと思うよ。自分の生まれ故郷が、自分が継がないことにより火の海になる可能性を。その可能性の中に母さんの実家も含まれるし、多くの公爵家に使える家臣たちが巻き添えになる事を、そのとき父はどうするか? 俺も母さんも同意見だ。父さんはことが有る程度落ち着くまで公爵家を支えようとするだろう。

 父さんの中には少なからずとも故郷を思う気持ちがあることを俺も母さんも知っているから。

 そうなってくると父さんは新しい妻を娶らなければならない。

 公爵家のためにも、子を産まなければならない。次の跡取りを作るために。

 そうなってくると母さんはどうなる? 母さんの性格を一番に知っているのは父さんだろ? 父さんは母さんがどう行動するかわかるだろ?

 母さんは自由人だ。自由がなくなると母さんの輝きは衰えていく。それは父さんが一番知っているだろ。それをさせないように父さんは母さんに気を使う。でもそれは公爵領のためにはならない。ならば母さんが一番いいと思う行動は何になるか。(わかるよね。と視線を向ける)

 行っとくが母さんが本気で隠れると父さんでは決して見つける事は出来ないぞ。その際の俺も母さんについていっている。それがどう言う事かわかるね。」

 父も義伯父もアドソンも黙って聞いていた。

 だからこそここで俺は俺の気持ちを述べる。

「俺は母さんが大好きだ。俺は父さんが大好きだ。父さんは母さんを愛しているのを知っているし、母さんもあんな性格しているけど父さんのことを心から信頼し愛している。

 俺は愛し合っている者同士がどんな理由があろうと分かれなければならない状況をよしとする気が無い。母さんには父さんが必要だし、父さんには母さんが必要だ。

 だったら、どうすればいい。だったら、何が原因か考えればいい。

 考えた結果何が一番の要因かを取り除けばいい。

 それを考えて言ったら、最も簡単な方法が一つだけ有る。

 公爵家に母の後ろ盾になる絶対的存在があればいい。他の貴族家に使われず、母の自由を奪わないでいい力を持った存在を味方につければいい。・・・」

 俺の思いを俺の気持ちをただただここに入る大人達に叩きつけるように話す。

 それを真正面から受け止める父たち。に答えを出す。

「・・・それが公爵家としても下手に口を出せず力を持ち、母の身動きを鈍らせないで済む組織それが味方になれば母は父と一緒に入られる。

 母が気兼ねなく、父が気を使わず共に公爵家で過ごせる。

 アドソン殿。貴殿だけを起こした理由お解かりですか? 何故自分だけといったが貴方だから起こしたのですよ。

 ここにきた騎士たちの中で最も信頼が置け、此方の入っている事を理解し、母に様々な意味で敬意を払っている貴方だから起こした。

 貴方は父と母を見ていて何も思われませんでしたか? 貴方は母に、母が公爵家にいる事で起こる利益を考えた事はありませんか?

 この国で母は現国王陛下と王妃殿下に信を預かり、義伯父上とその奥方から絶大な信頼を頂いている母に何も思うものは有りませんか? ・・・・」

 アドソンを見つめながら、アドソン殿と口を出したときにアドソン殿がちゃんと理解したのか初めて意味のある言葉を口にする。

「リカルド様は、私にどうして欲しいのですか?」

「黙らせて来い!

 黙らせて来い。騎士団全体を母の後ろ盾とする。一番にお前たちが母を悪者扱いしているだろ! だから、貴公が黙らせて来い。

 1いちじんにて、騎士全員と戦い、勝てっ!」

 


 (カールド・学者達)(初代大公)

「「「むっ、無茶苦茶だぁ!!!」」」

「いや、出来ない事を俺は言ってない。それに今のままで戦いに行けなんていわない。持ち、リカルド式ブートキャンプを試行する。

 ちなみにカールドにしているのはまだ、準備体操ね」

「! じゅっ! 準備・・・・たい・・・・そう・・・・・・・」

「そっ。まだ訓練の前段階。貧弱で運動もしてこなかったカールドにそんなことしたら、1時間くらいで瀕死がいいところ、最悪命を使った魔力暴走を起こして、こいつ自身もだけど町が4分の1吹っ飛ぶね。」

「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」

 無言で俺とカールドを見る学者達。その顔には準備体操という扱き見た学者達の目に哀れみが漂っており、カールドは四つん這いになってうな垂れていた。

 でもね、カールド。まだお前が落ち込むのは早いんだよ。だって、準備体操→筋肉トレーニング(訓練をこなす為に必要な)→訓練(鍛練に耐えられる為の)→鍛練→最終奥義取得の行程がある。

 まだまだ、うな垂れるなんて早いよ。という言葉は彼が見ていない今本に僅かな時間だけ掲載する事にした。

 それを見ていた者達が苦虫噛みまずいものを見たドン引き表情をした後カールドを見て同情の視線を送っていた。

 その間に文字は消しておくのだった。



「ははっ、むっ、無茶苦茶な・・・・」

 呆れるような笑いを僅かに零す義伯父上。

「リカルド、それはちょっと無茶が有るだろ」

 父は俺にどれだけ困難かを諭すようだが、

「父が母を庇っても事態は好転しない。騎士団が母を認めれば現公爵も他の臣下たちも文句は言いづらい、公爵家の武力の主柱が騎士団だからね。

 それに、母さんが公爵領にいる事での利益がある。

 一つ目は食事。

 アドソン殿ここ何日か母の食事は取ったな、美味かったろ。母の細微な魔法は見たな、あれを真似しろといわれ出来ないだろ。母の医学の深さは知っているか?」

 前文は父に向けて、後文はアドソンにむけて言う。その言葉にアドソンは頷いて時に大きく首を立てに振ることもしていた。

 見たい反応は見た。ならばその上でアドソンに問う。

「もし、母が公爵領に言った場合の利点と不利点はわかるか?」

 少し無言の後アドソンは首を振る。

「母がもし公爵領自由人のまま行った時の利点は、騎士の食事改革、黒パンはつらいよな~。母の微細な魔法制御の方法を騎士団全体に学ぶ事が出来たら~。もし、部下や近類者に黙ってみる事しか出来ない病が出た時、腕のいい医者が近くにいれば、と考える事は、しかも、母は義伯父上の奥方とも仲が良く、義伯父上の父上や母上からも信頼が厚い人間である。そんな人間がどんな形であれ公爵家のクソみたいないざこざで姿をくらました時、如何様な利益が失われるか・・・アドソン殿ならわかるだろ?

 ちなみに、俺が戦えば良いとかおもうだろうが、十中八九俺が勝つがそれは父の血のおかげとか言われのが落ち、母の血は蔑ろにされる。俺は母の子として考えるだけではらわた煮え返るくらいムカつく。

 その上で、アドソン殿・・・・・私の言いたい事わかるだろ」

 真正面からアドソン言った。目は怪しく憤怒は抑えつつも少し洩れ、ギーン! と光るようなギラギラした目でアドソンを脅すように見える光景である。

「ここまで言えば別に不利点は言わなくていいですよね」

 一切視線を外す事無く述べるとアドソン殿は震えていた気がする。

 次第にアドソン殿は口を開く。

 覚悟が決ったらしい。

「わかりました。私が騎士たちを説得します。必要があれば武力を持ってしても」

 ただ、私には・・・と自身の手を見て言うか言わざるかを悩みで思考が左右にふれているらしい。

「アドソン殿1人で戦うにはきついといいたいのだろ?」

「!」

「だから、俺は成り行きだったが貴君等に俺の本気を見せ、本来の魔法の使い方を教えたんだ。

 そして、残り後10日でここに来た当初の武力を最低でも三倍に底上げする」

 決定事項ですが何か? ぐらいに伝えると、引きつってた。ついでに父と義伯父上も若干アドソンに悲壮感ある同情を送っていた。

「でも、それでもやはり1人では限界がある。

 だから、そこで寝ている3人に今の話をして、協力をしてくれる者を同様に鍛える。」

 アドソンは俺の言葉を聞いて、慌てたように思うことが間違いがあるから訂正しようと口を開いた。


今週土曜だします。


もし、待つのが暇なれば私の作品がいくつかありますので暇つぶしに読んでみてください。

ざっくり説明です。


【香ばしい少年ヒーロー】

 とある日戦士をしていた青年が戦死し、戦士になるきっかけとなった時代に遡り歴史を変えていくものです。


【チートスキル】

 月1ペースで出してます。

 神様と主人公のかみ合いが辛辣です。


【公爵家の長男坊は皆からあいされている】

 転生者の公爵家の長男坊は、初代大公としてなお馳せたが彼の歴史的な情報はあまりなく、現大公がとある条件をクリアしたら魔法図書館を開放していいことになっており、開放して歴史を紐解いていく物語。少し、語弊あり。


親友(モテオ)と幼馴染みの俺(悪役)だったのだが!】

 いとこ兼親友がそれぞれの立ち位置でその状況を見て、どう考えていくかの物語。


【雪将大将実験レシピ】

 いろいろな実験をした報告書を記載してたり、植物の知識を入れてたりしてます。


【(なろう民)胃をつ、飲み屋 雪将 大将 「へい、いらっしゃい! 今日はなんの活字のテイクアウトでしょうか?」】

 お酒に合うつまみの作り方を記載してます。

 また、普通においしいものや夏バテしたときに見た目はアレだがおいしい飯の作り方とか書いてます。


【異世界に俺だけ飛ばされ魔法が使えなく虐め……嫌がらせされたので悪魔召喚して世界に復讐してみたら…】

* 短編です。続き書いてくれる人募集してます。

 主人公が異世界に召喚されます。その世界で人々に苦痛を味合わされ報復する話です。


【新外伝 桃太郎伝説(物語)】

 現代風、小説家になろうアレンジももたろう。のつもりです。


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