43 訓練開始 2
「さー走れ! メロヌの如く走れ!! 遅いぞこの○○虫め! お前の根性のないのは、結婚した妻がお前を甘やかしたからか! だったら、お前の妻も○○虫だな!!」
目の前を必死に走っているカールドの耳に届く位置を飛びながら叫ぶ。
「悔しいのか? 悔しくてたまらないのか!? そんな事を考えているならもっと早く、もっと素早く、力強く走れ!
それともなんだ妻が貶されたのが悔しいのか? ああん? 悔しいなら、こっちが望んでいるスピードとタイムをたたき出してみろ!」
顔面痣だらけ、全身ボロボロのカールドは歯を食いしばりながらただひたすら黙って走るのだった。
「身体強化もまともに出来ないのか? お前は学校で何を習ってきた。あれか? 女のしりの追い方しか学んでこなかったのか? お前に惚れたアリスはお前の好みの尻だったか? そんな事しか出来なかったのか? 俺は確かにお前に同情したがそこまでクズ○○○だと思わなかったぞ!!!」
目の上に大きなたんこぶを作り、口から血を滴らせ、時折口にたまる血を吐き出しながら自身の魔力を集中させている。
「集中してないな! お前は集中できるのは女の○の間でしか集中出来ないクソ虫か?
そんなクソ虫いっそ今から妻と別れて来い! どうせお前みたいなクソ虫、一生大成しないクソの集まりの一角にしかならないんだ。
もうどうせいっそのこと全て諦めてしまえや!」
という怒声とパワハラと罵倒に回りでカールドの訓練を見ている観客がドン引きをし、俺を睨みながら足をガクガクさせて、何度も殴られた顔面の痛みが自身を自生しているのだろう。
「お前は【錬】が出来てない。錬とは魔力をコントロールするのに最も重要な魔力の流れを感じる鍛練だ。それが拙い!」
「いや、そう思うんだったら最初からその【錬】というのすればよかったでしょ! 身体強化の内纏より!?」
「いや、現状は内纏のほうがいい。と判断した。それに【錬】は基本朝と寝る前にするのが最も効率がいいんだ。
身体のための準備体操と同じだからだ。
先に内纏したのだって、どっかの(カールド)馬鹿が勝てないと理解出来ないのか襲ってくるあほが居たくらいしな!
俺が逆の立場なら無視するがね。そんな言葉を聞く耳があればその分の感性を集中力に回せばいいのに。馬鹿だよねーーーwww 草生えるーーーーー!!!」
「ぐぬぬぬぬ・・・・・」
「まあ、今日はこの程度にして置く。で、お前今日はやんのか?」
「やるって何をだよ!?」
「アリスと子作り」
「! ・・・・・」
「子作りしないなら、【錬】の修行入れるけど、するの?(子作り) しないの?(錬の訓練する) どっち?」
・・・・・・・・結果、子作りしますだった。




