36⑪ お迎え騎士たちとリリアス(女帝)
後書き見てね
数分の拷問により、リカルド殿は撃沈した。
父であるライド様は、止める気が無い様で見ているだけだった。
どうやら、助けはしないと誓った瞳をしていた。
「さてと、リカルドにはお仕置きもしたし、もう一つのほうのお仕置きもしましょうか!」
地面でビクン! ビクン! しているリカルド殿を放置して、女は立ち上がり我らを不適な笑みを浮かべて殺気とまでは行かないが闘気を見せ此方を見ていた。
「私の旦那様が、公爵領に行くにしても今日、明日直ぐにいけると思ってないわよね?」
女の言に何が言いたいかが我らにはわかった。
我らもここにくる前に色々と仕事を振ってきている。
その準備が必要との事。
という事は、まあ、殿下の義兄弟が地位の低い仕事はしてはいないが、そうい簡単に離れられない仕事をしていると言っているようなものである。
流石ライド様というかどうかは不明だが、ここで言う女のお仕置きとは一体? 我らに向けられる闘気の意味は我らにはこの時気付いていなかった。
「まさか、逃げるなんて言わないわよね!? どんな理由であれ次期当主が選んだ妻を自分の一方的な考えで罵倒し、それに対しての謝罪無しに事を終わらそう何て・・・ね?」
と、取って置きの道理の通った嫌味を言われた。しかも素晴らしい妖艶な笑みで。ウットリと見とれつつも現状が現状ゆえ我らは、「ウッ!」となるが、部下の二人は「何だと!!」といきりだったのだ。
ライド様を見ると、こちらの行動に止めようと口を開こうとすると、女の瞳に気が着いて押し黙った。
恐らくあの間で何があるのかがわかるのだろう。
そして、女は言った。
「騎士が逃げないわよね!? さっき一方的な啖呵を切ったのだから?
夫がグチグチ言われんのも面倒だし、取り合えずどっちが強いかで事を終わらせましょ! 美味くすれば試合中に謝って切り殺してしまったで済むわよ! だって、あんた達、私を殺そうと思っていたのでしょ!!」
と、長く言ったが、用は逃げんな! クソ共だった。
我ら幹部は冷静だった。さっきの魔波動を知ってしまっているから、でも、部下たちはこの啖呵にいきり立って、
「おんな! ライド様の手前だから黙っていたが、我ら騎士を愚弄するとはいかようか!」
「そんなに言うなら痛い目見せてやるわ!」
で、喧嘩を買ってしまった。
ライド様に至っては、黙ってみていたが、少し考えてから、口を開いた。
「リリアス。騎士たちは私の幼馴染や剣を一緒に鍛えた友なのだ。
頭にきているのは解かるが、せめて殺さないでくれ」
妻をいさめる出なく、我らを殺さないでと勝利を確信した言葉をついたのだった。
そして、女は言った。
「4人一片に掛かってきなさい。
ついでに条件をつけない? 例えば、勝った方が負けたほうに何でも命令できるでは同かしら。
もし、私が負けたら、ライドの前から消えるでも、リカルド連れて行くでも何でもいいわ!」
ああ、我ら勝ち目の無い戦に問答無用に巻き込まれた。しかも、原因は我らにあり。
怒りに震えた部下達が我らの制止を無視して条件を飲む。
結果だけ言おう。えげつない精密コントロールされた魔法にただ、甚振られていく拷問が始まっただけだった。
そして、終わったころ。
こんな勝負向こうだーーーー!! と叫んだ部下だったが、リリアス様は部下の責任は上司共々まとめられない貴方達の責任。と、
4人分の雷撃が飛んできたのだった。
「「「「ウギャァァァァァァァァ!!!!!」」」」
ビクンビクンする我ら。
そこに鞭を携えた瞳と赤髪だけを真っ赤にさせて見下ろす女帝が地面を鞭で叩く。
我らに彼女はこういった。
「騎士ともあろう者が恥ずかしい! した約束を反故にしようとしたり強者で次期公爵家の選んだ妻に無礼を働くとは公爵家の騎士として恥を知りなさい!!
貴方たちは今日はベットで寝ることを禁じます!!!」
見るからに女帝全としたリリアス様は我らを魔法で持ち上げて家の庭の真中になる木に貼り付け、何処からとも無く縄が来て我らをまきつけたのだった。
そして、私はそれを見届け意識を失ったのだった。
それからどれくらいかしたころ唐突に体の奥から急激に体の回復感を感じ、目を覚ますとそこにはライド様の子供の頃そっくりな容姿の少年が鋭い目つきをさせ、持っていた短剣を振り下ろす瞬間に立会い思わず声を上げてしまった。
「「「「ヒィィィィィィィ!!!!!!!」
我らは縛られていたからこそ身体を縄に預けていたがそれが急に無くなった事により地面に突っ伏すように倒れこみ、顔面大分は防いだ。
そして、縄が切られたことを見て、解いてくれたと理解して彼を見ると彼はわれらでも出来ないほどの跳躍を見せ、何処かに言ってしまったのだった。
そして、あれから、2時間ほどして帰ってきた少年はリリアス様から何かを聞いてから我らを、汚らわしいものを見るような軽蔑した目で見てくるように成ったのだった。
これにて閑話終了。
明日はありません。




