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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
公爵家の最初の子供  前編
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36⑦ お迎え騎士と少年 2 c


 我らは無意識に強化魔法を使ったのか、瀕死で生きていた。

 瀕死で生きていたが恐らく適切に回復魔法を貰わないとものの十数分できっと命は尽きるほど動けなくなっていた。

 ふと、ぞんざいに引きずられる感覚があったがそこまではいい、その後である。その後我らは温かい光に包まれた。

 終息に体が治っていくのが解かる。

 命が助かったと瞬時に安堵したがそれもつかぬ間だった。

 我らを助けたのは先ほどの少年だったが、その少年はあの女の息子だと言い、そこで改めて思った。

 5年も立っていれば子も出来る。そして、その子の前で女(母)を馬鹿にした。

 それは子にとって許せぬ事であろう。

 先程よりも壮絶と言わせ、その全ての魔波動が我ら二人襲い掛かっていた。

 脂汗!? そんなものは可愛いものだ。

 全身から血でも吹き出しているんじゃないかという痛みとも痺れを感じつつ、急激に自分自身が老けていくような錯覚に陥り、目の前を髪の毛が抜け落ちているのを目の端から見え、そんな中我らは問われた。


【母さんに何言って怒らせたの?

 時と場合じゃ   地獄を  見せてやる!!!】


 そう、言われた気がした。

 が直ぐに恐怖は霧散する。

 誰かが格好のいい啖呵を口ずさみ、同時に我等に問うてきた言葉の先を見て、我らは無気力に頷いた。



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