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公爵家の長男坊は皆から愛されている。  作者: 雪将
第四章     後編
343/367

230 酔っ払い

あっ、間違って投稿しちまった。

 じゃぁ、明日はなしでこのまま載せておきます。

  では、また、再来週!! あと、あとがきを見ておくといいよ。


 俺は暗部たちを解散させて部屋に入った。

 とりあえず、小便がしたくなったのでベランダに出て、夜風が下から吹き上がり空に雫が舞い上がり、上がる力が無くなれば降り注ぐは雨と呼ばれるが、俺は上がったそれが落ちる前にその場を退避している。

 降り注ぐその先の存在は、「ん? 雨……?」と、地面を軽めに濡らす水滴に首をかしげ、俺は心の中でだけ謝った。

 彼の鎧も僅かに地面を濡らした液体がかかっている。

 俺は気持ちをすっきりさせながら、水玉を空中に出して手を洗い水玉は空に舞い上がることなくベランダの一角に落ちた。

 やりきった感のある俺はベッドに向かいもぞもぞっと入っていく。

 あ~、明日も早いだから、ZZZZZZZZ.。


「…………………っ」

 ZZZZZZZZZZZZZZZZ。

「………く…………―くん!」

 ZZZZZZZZZZふがっ! ZZZZZZZZZZZ、んんんっ………。

「リー………ん。リーィーきゅーーん!!」

 俺はゆっくりと目を開けると、ベビードレスを着た子供としては色々キツイ格好をした母が、へらへらしながら口から酒気を撒き散らしながら、起きた俺に起きたらどんな悪戯してやろうとニヤニヤしているキッツーイ化け物であるが、

「リーキューーーーーン!!!」

 愛情深まった母のハッスル声を聞いて、俺は思ったものさ、犯されるかもしれない。

 南無。

 歓声凄まじい母さんは寝起きで頭の回らない俺のお腹に抱きしめるように抱きついてきた。

「リーきゅんのお腹やわらかーーい!! ぺろぺろ~、チューッ、チューッ」

 マジ舐めしてくるオカンに俺は体をよじる。くすぐったい! くすぐったい!!

「おかんやめれっ! くすぐったいし、酒臭――い!! つか、スゲー格好だなぁ!?」

 何があったの?? と俺の頭が覚醒して即効の突込みを再会する。つーか気持ち悪いっ!母に貞操を食われるかもしれない!! 

「いにゃぁ~~~~リーきゅんとねる~~~~の~~~~!!」

 俺のお腹に頭を擦るように嫌々をする母に俺は、アッ! 髪の毛がくすぐったい♡ 出なくて、幼児帰りしている母に俺は、数秒菩薩の如く黙り、諦めるを選択することになった。

 しょうがないとばかりに俺は母の頭を撫でる。

 それに答えるかのように母は嬉しそうに頭を左右に振る。

 俺は生きた屍であり、ある奴に一言言おうと思って思い出す。

 知覚! と、急激に襲われたことでいつも無意識にやっている最強の探知を発動させると文句を言いたい相手はなぜか隣の部屋で股間を押さえて泡吹いている姿を魔力で捉えて、使えねぇ虫が! と、心の中で呟いておき、母のされるがままことが終わるまで待つことにしようと思った矢先事件はいつだって起こるものなのである。

 突如、母上様が気になる発言をし始めた。


『実はあなた、私とライドの子供ではないの………』


 ではない。

 クスクスと唐突に笑い出して、

「にしてもリーきゅん、リック君と仲良くしなさいね~ww。」

 ニコニコの母が従兄妹件母にとっての甥の話をし始める。

「あの子もあんなに大きくなる者なのね~~ww。まぁ、やっぱり赤ちゃんのうちに会ってからでは私のことは憶えてないわよね~、私達(俺と母)と違うのだろうから~~」

 俺は黙って母の話を受ける体制を取っている。

「?(!?)」

 なんだ? 珍しく母が人のうち(親戚だけど)に興味を持っているだと。

「くすくす………。楽しかったのよ~~ww。皆でナーシャちゃんと兄さんをくっつけるのに相手の家族協力して、オークキングの精力剤で作った薬を持った後に出来たのがリック君よww」

「!!!」

 何か平然と人の恋や愛ぶっ飛ばして好き勝手やってやがる母上様コエェ(戦々恐々)。産婆をして産むのを手伝ったわけでなくマジでマリッジに関わってやがる!!

「あの二人、両家から見ていても好き同士だけど、兄さんはヘタレだし、ナーシャおねえちゃんは鈍感だから、薬持って二人をくっつけた時はお父さんとお母さんにおじさん(ナーシャ父)、おばさん(ナーシャ母)に良くやったって褒められたわ~~ww」

 こいつら、やべぇ。

「その後は早かったは顔を紅潮させる初々しいナーシャおねえちゃんと全身カッカして何かを我慢して少し視線を左右にするけど限界なのかナーシャおねえちゃんに襲い掛かるお兄ちゃん。

 ふー。もし、お兄ちゃんがお兄ちゃんでなくて知らない人だったら私がナーシャちゃんを美味しく頂きたかった位よww」

 よう気にクスクスと笑っていた母は伯母ナーシャの発情した顔を思い出した辺りから、笑顔とともにとある人物に向けて獣のような興奮具合で悔しそうな猛禽類の目をし、俺のお腹をぷにぷにしている。

 ひぃ、恐い!! 隣の部屋で泡吹いて白目の父親に叶わぬ願いを向けると共に俺の貞操の心配をし始める。

 母は妖艶に狡猾に、脅威的に目を光らせて、肉食獣のような殺気というか威圧感があり、母の顔が俺の顔に近づいてきて、その唇は俺の前頭部の中に納まり、俺を抱きしめて寝息を立て始めた。

 zzzzzzzzzzzzzzz。

 俺はドキドキしていた。

 もちろんいろんな意味で。

 母に食われそうだったら、本気で逃げていただろうが、どっちかわからない塩梅な笑みを讃えていた。今思うとからかっていたのかとも思うが当時は普通にこの寝床も使えなくなるのか、と不安を抱えていたほどだった。

 俺は母の腕の中でジッとすること5分ほど、ホールドが弛んだのを確認して、その場から抜け出して隣の部屋に行く。

 時期的には夏と言え、春に近い夏だ。日中は暑いかもしれないが夜、夜中はそうとは限らない。

 全く、風邪を引いてしまうじゃないか。

 俺は冷たくなっている父の身体に手を置いて、死者蘇生をする。

 まっ、死者蘇生とは比喩である。

 実際には表層は冷たいが、ずーっと触っているいるとじんわり温かくなってきている。

 い、生きてるっ!! では無く、

「父さん! 父さん!!」

「うっ………うううう、げばっ」

 全裸の親父が復活すると共に、口の中から大量の液体を吐き出した。なんだコレ? なんて思わない。覗き込めばきっと臭いと思うから。

 はぁはぁ、と息を吸い始める。

 ん!? もしや、気管支に入っていたのか? マジで死に掛けていたと? それとも股間蹴られたのか知らんが、気絶しているうちに気管支に入ったのか? わからん。

「とりあえず、そこにいて。俺母さん連れてくるから」

 未だにぜぇぜぇと悪阻なのかえづいている、いつからこの人女になったっけ? 首をかしげながら、なぜ股間を押さえて悶気絶していたのか解らないがもう一回気絶させたら、と、ふとスマッシュを考えてしまうが、俺は明日から仕事があるため確り睡眠をとりたいので………、ふと思いついた。

 あっ、祖父の部屋に行けばいいんだ。

 結論付けて、自分の部屋に戻り、ベッドを見ると母は熟睡し布団を掛けなおしてから俺は廊下に続く扉を開けて祖父の部屋に歩き出し、夜の警備の目を潜り抜け音も無く祖父の部屋に侵入し、某無職で転生の大領主の爺さんの如くハッスルはせず寝ていただけなのでお邪魔することにした。

 朝までおやすみなさーい。

 



 ===============================

(閑話 爺さん視点)


 もぞりもぞりと動き出す。

 意識はゆっくりと覚醒し始める。

 薄っすらとカーテンの隙間から朝日の零れ日が薄暗い部屋の中を照らしてくれる。

 年を取ると朝が早くなるとはいうが疲れが取れないのは義娘が言っていた話がやはり正しいのだろうなぁ。そうおもうと年は取りたくない。と思うのは贅沢なんだろうなぁ。

 私は息子と元気な義娘とやんちゃな孫を思い少しだけ、心が綻び、年を取ることが全て悪いとも思えないことも年を取ったからかも知れない。

 私が起きるころにバツチャーが部屋の扉をノックする音が聞こえる。

「バツチャーです。(旦那様)起きてらっしゃいますか?」

 慇懃な声に何十年と続ける朝の会話に私は答える。

「起きている。入れバツチャー」

 ガチャリとドアが開き入ってくるのは我が家の筆頭執事バツチャーであるが、バツチャーは入室と同時になぜか固まった。

 鋭利で出来る男然のバツチャーの瞳がコレでもかと開かれている。

 開かれて、一点を見つめている。

 私としてはいつもならドアを閉めて、もう一度朝の挨拶をするところなのにそれがない違和感に思わず、首をかしげバツチャーに声をかけるとゆっくりと震える指を私のベットに向けている。

 その指針を目で追うと其処にはあったものは、孫がいた。やんちゃな孫が健やかに眠っていた。

 孫の姿は、寝巻きがハダケお腹周りに何か赤い発疹………? いや、キスマークかな? が、そこにあり、数秒の思考が停止していたがバツチャーの恐怖を感じる視線に全身が電撃を受けたように震え気がつき、「ち、違う!」と思わず、叫ぶ。

 一色触発の気配の中、ベットの上の孫がモゾモゾと動きムクリと起きる。若いと寝起きがいいなぁ。とか思いながら逐次孫の行動を二人で監視していると孫は首を傾げて、口足らずに口を開いた。

「……昨日は………恐かった………。」

 パタリと、また、ベットに倒れて寝息を立て始める。

「…………………」

 私はゆっくりとバツチャーに首を向ける。

「…………………」

 バツチャーは恐怖の目と後に体重を傾けている最中だった。

「…………………」

 私は首を左右に振り、何してないんだ、信じてくれ。と浮気を疑われた夫のような気分で必死に無実を訴える。

「…………………少し、冷静になる時間を下さい。」

 が、バツチャーはゆっくりと無言で扉を閉め、締め切る瞬間に言葉を発して退出していくのだった。


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